2009年09月17日

Artificial Intelligence



イギリスシェフィールドのテクノレーベルWarpが今年で20周年だという。イギリスでハウスとテクノをBGMにエクスタシーを食らうというセカンドオブサマーラブが盛り上がったのが88年。その翌年に高らかにテクノを前面に打ち出したのがWarpだった。

その後のレイヴブームの反動でリスニングテクノとも言えるアルバムを軸としたフロアだけにとどまらない音楽性に深みを持ったジャンルを確立したのはこのレーベルと言ってもいいだろう。

で、その記念すべき91年にリリースしたアルバムがこちら。たまたまブックオフで250円だった。なんという物価感覚だろう。

しかし、この当時のテクノというか、リスニングアルバムとしてもさることながら、電子音楽がハードウエアが主流のため今聴くと音の太さや芯や輪郭みたいなものを感じる。この五のアンビエントやリスニングテクノはソフトウエア中心になるにつれ淡い線描画のようになるが、こちらはその本流ともいえる太い大河のようなうねりを感じる。その意味ではこのアルバムはまさにテクノという大きな大河の根幹をなすアルバムの一枚だと思う。

ここからどう支流に枝分かれ今の音楽があるのか。そんなことにも思いを馳せたくなるアルバムといえそうだ。
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2009年05月03日

VIBRONICS「DUBLIFTMENT」



レゲエというのは音に身を任せるには最高の音楽だ。デジタルルーツを志向しているUKバンドのアルバムもディレイと女性ボーカルの組み合わせが心地よい。

音的にはルーツ臭い泥臭さがあるが、ボーカルが心地よく響く。あんまり日本ではニッチすぎて話題にならないかもしれないけど、ラヴァーズロックとも違うこの手のサウンドも要注目だろう。

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2009年04月27日

WUNDER「WUNDER」



今から10年前の4月に初めてドイツに行った。目的はドルトモントでウエストバムが主催しているMaydayというレイヴに行くためだった。

ドルトモントはケルンにもほど近いため、翌日遊びにいった。目的はもちろん、当時ではまだマイナーだったディストリビューション兼レコードショップのKompaktにいくことだった。

そこでは個人的に当時好きだったマイクインクにあえないかなと思ったが全然駄目でした。

ショップの人がかなり多忙そうだった中ですすめてくれたのがこの一枚だった。

最初聴いたときはエロクトロニカの音響もあるが、どこか童謡のような懐かしさもあった。後に彼らのサウンドはMumとかとひとくくりにされて紹介されるのだけど、どちらかというと、もっと影があるというか、寂しいサウンド。童謡と共通する感じはある種の寂しさを感じさせるメロディにあるのかなと思います。

でもインストもあり、1年後ぐらいにようやくシスコにあったときはちょっと、優越感を感じたりしたアルバム。今でも耳障りがいいので愛聴しております。
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2009年04月25日

TWAILIGHT TRAX



シカゴのハウスの老舗レーベル「TRAX」が05年にリリースしたコンピ。

シカゴハウスというとやはりACIDなんかに代表されるビキビキのテクノサウンドも魅力だがその一方で、ラリーハードに代表されるディープハウスの作品も多い。当時、それらの作品はアンビエントハウスと称されたが、そうした影の主役ともいえるTRAXのディープハウスサイドの作品たちをコンパイルしたのが今作。

TWILIGHTというだけあって夜が似合う。
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2009年04月23日

DREXCIYA「THE QUEST」


URの一員だったドレクシア。97年にジェイムズ・スティントンのソロとなるが、02年にジェイムズが死去。その名前はあまり、日本では知られていない。



このアルバムは、ソロになる以前のドレクシアのベスト盤。デトロイトテクノのアーティストの中にはエレクトロのサウンドを作るプロデューサーも多いが、ドレクシアの場合は完全にエレクトロのシンプルなサウンドが中心。

特にエレクトロは最近では日本でようやく認知されているがデトロイト直径のサウンドはあまり人気がないが、このシンプルかつ上モノが「深海を想起させる」シンゼのパッド音とかは聴いていて心地よい。

かと思えば、さながらホラー映画のようなシンセのリードもある。この緊張と弛緩が同居する音にはしばし酔いしれることは間違いない。

発表から10年以上立つけど今もってすごいアルバムなのだが、ドレクシアはいまいち評価が低いのはなぜか。これまた謎である。
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2009年04月22日

アーサーラッセル「World of echo」




アーサーラッセルの「World of echo」をはじめて聞いたときは衝撃的だった。

もともと、別名義でのディスコやダンスミュージックのイメージで聴くと大間違い。

さながら現代音楽のようなアブストラクトで、遠くから聞こえてくる楽器やノイズの調べは病み付きになる。

決して、派手ではないが時折、聴いてみたくなる。スルメのようなアルバム。

まさに幽玄の世界とはこういう音のことだというのだろう。
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2009年04月21日

Cinematic Orchestra「Every Day 」




唐突だが彼らが在籍するニンジャチューンのマッドが以前に雑誌で

「トリップホップはアメリカのヒップホップに対してジャズサンプルを用いてトラックを制作した結果産まれた」

というようなことをいっていた。UK産のインストヒップホップの総称的に用いられたトリップホップは、初期のニンジャチューンというレーベルを総称するのに実にぴったりの名称だったといえる。

そして、今やこのレーベルは16年もの歳月を重ね、ヒップホップの方法論を用いたVJソフトを作ったり、もはや音楽レーベルの枠すら超え深化している。

その中でシネマチックオーケストラは、このトリップホップをさらに深化させ、生音でトリップホップ的なカット&ペーストやループの手法を再現する。

このアルバムは聴いているとまさにトリップホップ的なジャズの要素で満ち溢れている。あまりにかっこいい音は現代のジャズといってもいいのかもしれない。

ニンジャチューンは、その意味で地道に確実に深化していて、すごくかっこいいレーベルだ。
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2009年04月20日

APhex Twin「Selected Ambient Works Vol.2」




今から聴けば、大雑把なプロダクションに聞こえるがそれでもなお、音楽史に残る作品といえるのは、このエイフェックス・ツインのこの作品集だろう。

テクノミュージックの黎明期にこれほど、幅の広い作品を1枚のCD(実際には2枚だが)纏め上げる才能というのはダテではない。

最近ではよく、1枚目を聴いているのだが、ノンビートと思っていた曲の背景に聴こえるグリッチ風の単音など、いまだに聞くたびに違う印象を与えるアルバムだ。

アンビエントというより、むしろ激しさを感じる。あんまり集中する作業をしながら聴くにはむいてないかも。
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ポーティスヘッド「Third」




彼らのすばらしさはいうまでもないが、それにしても昨年出たアルバムは、時間を置いて聴いてもなんら色あせない。

あのささやくようなボーカルにバックでは不協和音のようなリードに、シングルカットしたマシンガンでは、マシンガンの発射音のサンプルをビートに取り込むあたりのともすると、単なるネタモノになりそうなところを見事にポップに昇華している。

ポーティスヘッドはどれも外しはないが、「Third」は夜のBGMにはなんともふさわしい一枚だ。
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2009年04月19日

アデル「19」




前から聴いているけど今更ながら染み入るアルバム。一瞬、昔のびヨークを思わせる緊張感があったりして、アコースティックなボーカル主体のアルバムはどこを聴いても心地よしです。
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