2012年02月11日

最近の文藝春秋

 

といっても月刊誌の話だ。随分、面白くなったなあと思う。まず、大特集がボリュームがあっていい。執筆陣のクオリティも高い。

ましてや、芥川賞の受賞作ものっている。小説自体はよくも悪くもない感じだったが、田中さんというおもしろ会見の人はすごくまともな人で頼もしく思ったり…。

あと、特集のテレビ伝説では倉本聰が「北の国から」のその後を描いていて、震災以降の家族の様子がめちゃくちゃで失礼だが、笑ってしまう。倉本さんすげえ。

個人的には、好きではない林真理子と桂三枝の対談も白眉。テレビッコの林の真骨頂とも言うべき記憶力で新婚さんいらっしゃいについて、肉薄していく。でも三枝はあんまり覚えていない(笑い)。でもそこがいい。

最もフムフムとうなずいたのが巻頭に掲載されていた「日本の自殺」という論文。75年に「グループ1984」という学者集団が作成したレポートだ。日本が劣化して衰退しテイク様を様々な角度から考察していて、現在の日本の状態に重なると評判だという。確かに、この論文は納得できる部分が多い。

しかし、どこか既視感があるなあと思ったら昔、五島勉のベストセラーで「ノストラダムスの大予言」という本があった。それのPART3がこんな話だったなあと思い至る。

しかもこのグループも「1984」ってジョージオーウェルだし、文明の行き着く先のある種の閉塞したイメージは今の日本と重なっていて、つくづく、思い描いた終焉の時代を日本が迎えつつあるのかな、などと思ってしまった。

こんな暗いオチのつもりはなかったけど、まあいいか。
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2010年10月06日

最近読んだ本(2010.10.6)

久しく紹介していないので色々あります。最初に、切り口が抜群にぐっときたのが先月の「東京人」。悪女というのは、前に書いたけど、モテキと同窓会につぐ、「遅れてきた青春」に連なるテーマの気がしてなりません。

個人的にはすぐにあの福田和子を思い出すんだけど…。なんだかまだまだ日本は贅沢な気がします。



そういえば、出版業関連の本もたくさんでてきています。リブロというといまでもありますが、80年代は人文書をそろえてで圧倒的にかっこいい存在だった。そのときの名物店員だったのが今泉正光さんの棚だった。その博覧強記ぶりはすごかったんだけど、知的であることがかっこ良かったなんて隔世の感だ。その時代に今泉さんのインタビューで迫っているのがこちら。



結局、ある種のサブカルをリブロというかセゾングループが担っていたというのは、最近の永江朗さんの本だったり、いわれていますが、パルコやリブロというのが時代を引っ張っていったというのは、まさに消費の爛熟の最後の時期だったかもしれません。



その後、日本は失われた20年という時代を経て今に至るのですが、そのときに成長した企業で真っ先に浮かぶのがユニクロであります。しかし、そのユニクロに代表されるファストファッションにより、消費だけでなく、日本人の感性までもが劣化しているのではないかと警鐘を鳴らしているのが、ファッション業界のご意見番で有名な小島健輔さんの本。



モノを持つことに消極的でなんでもいいのかどうかはわかりませんが、今の日本とユニクロをシンクロさせる視点は面白い。同時にコンビニから見た日本人も同様で面白い本であります。ちょっと辛口ですが…。



あと、ここにきて旅行がマイブームになりつつありますが、兼高かおるサンが自叙伝を出していて懐かしく読んだ。あの人の気品のあるたたずまいとは別のくろう話を紹介したり、あの頃はパンナムが提供していて、海外旅行がまぶしかったですね。この本を読むとまたお出かけしたくなるのはつい現実逃避なのでありましょう。



スペイン関連では中公新書のバルセロナが歴史から建築まで網羅していて、思わず思いを馳せてしまうほど。




ちなみに、人物の自叙伝や評伝も結構読むのです。最近読んで驚いたのは、ヒクソングレイシーの自伝。中身的には自己啓発的な話に終始するのですが、長男の事故死はまだしも奥さんと離婚するわ、ブラジルに戻って新しい恋人と生活しているは、格闘家というのは人生の浮き沈みが激しい人が多いとは思っていましたが、いつも冷静沈着なヒクソンまでがそうだとは思いもよらず、驚いた次第。



あと出版からだいぶたちますが、ビートたけしをフランス人ジャーナリストが取材した「TAKESHI」も面白かった。漫才師あるいはお笑いという長い期間人気を維持することが難しい職業の中でいかに自分の新たな武器、たけしでいうところの映画監督にたどり着くかという人生の流れと視点みたいなものにすごく感ずるところがあった。




ギャグ漫画がいつまでも中学生と同じ立場で笑いを生み出せなくなるように、時代の変化に自分がどう流されつつ泳いでいくかというのは、誰もが常に頭の片隅においておいてもいいのかもしれない。

あと様々な最新の学説をもとに幸福を探求した橘玲氏の本はいつも新鮮だ。いっていることは、なんとなく最近流行の小池龍之介さんと変わらない気がするが、こちらの方が遥かにスリリング。



あとぜひ読んでほしいのは、元アサヒ芸能の名物記者だった磯野正勝さんの書いた記者人生を振り返る本。相棒というのが頻繁にでてくるのですが、すでに鬼籍にはいられた住谷さんとのやくざ取材をメインにした記者人生を振り返る本。色々おもうことありますが、こうした形で本になったのはうれしいかぎりであります。










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2010年06月23日

本読んでますか(2010.6.23号)

最近、雑誌や書籍に関する本が増えている気がします。ipadとか電子書籍の本に絡んでなのでしょうか。ある種の時代の変化なのでしょうか。






で、最初に紹介するのが「SPA!黄金伝説」。かつておたくブームの牽引雑誌だった95年頃までの当時の編集長による回想記だ。だが、今読むとものすごく昔に思える。週刊誌でいうと3時代ぐらい前の印象。

サブカルの衰退と共に、トラブルも相次ぐあたりは息をのむ。

やっぱりここでも感じるのは時代性。いかに時代に沿うか。沿えないものは潰れて、そうでなければ生き残る。ipadもネットも携帯も時代性の産物。そこで時代に添えた紙だけが出版では生き残るというシンプルなことなのだろう。

#

そう考えると雑誌のジャンルで情報誌というのも完全にネットの登場でこれまでの記事構成では成り立たなくなっている。講談社の東京1週間も休刊するなど壊滅状態。

そうした中で大阪発で奮闘しているのが「Meets Ligional」という不思議な本でありまして、まさに街のディープな情報を毎回掘り下げている本であります。この雑誌で中心的な活躍をしてきた江弘毅さんの本が「ミーツヘの道」という本。




この本もまたターザン山本の本に負けず劣らず、社内事情や金銭の話や部数の話、親会社からきた役員との軋轢などあけすけに書いている。




ただここで、他の情報誌と比べて足で稼いでいるという著者の自負は今のネットとの差別化において、いささかも古びていなく、編集の普遍的な要素(取材と編集)という展を大事にするというきわめてベーシックな結論に至ってしまう。

ただこの版元の「L magazine」も休刊だとか。なかなか情報誌には厳しい時代であります。





さらに魂は細部に宿るとでもいうべき編集者のこだわりを綴っているのが元新潮社の編集者が書いた「編集者の仕事」。編集者は職人であるという指摘の数々のこだわりには、うなることばかり。この本も大橋鎮子さんと並んで素晴らしい編集の歴史の一部を描いているなあ感心するばかりの本でありました。

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2010年05月18日

雑誌読んでますか(2010.5.17)

ということでありまして久々。最近は、雑誌でも印象派の当たり年でPenやCasa Brutusなんかはもろにその特集。オルセー美術館の改修もあるので芸術新潮あたりもやるのでありましょうか。



で、今回はBrutusが30周年という特集号。内容は以下のjpgでみてねということで。




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ポップカルチャーと言いますか、サブカルですよね。ブルータスは。しかし、スタジオボイスとか厳密にはサブカルではないですけどエスクワィアの休刊もあり、このジャンルの雑誌はかなり厳しい。

さらにリーマンショックでおそらく広告を前提にした誌面作りが難しい中、孤軍奮闘しているといってもいいのがブルータスであります。

何しろ、個人的にはサブカルらしいサブカル(何のことかわからないかもしれませんが)90年代後半の悪趣味ブームを最後に事実上、新しいのはでてきていないというのが持論でありまして、そこからブルータスは10年以上、手を替え品を替えサバイブしたのは見事。

個人的には、うまく買い取りを絡めて成功した農業の特集や、刷りましたと噂された犬の特集。今や定番の仏像系の特集とか、食堂の特集もなぜかいまだに家に保存してあったりします。

で、これだけ趣味性が強くて、大特集主義で号によって内容が違うにもかかわらず昨年の後半のABCでも実売が6万部近いのもすごいという他ないです。ぜひまだまだがんばってもらいたいものです。経費的には大変そうですが…。

その一方、さりげなく太田出版からリバティーンズというサブカル誌も創刊されておりました。こちらはかの「クラッシャー」菅付雅信さんの編集。



好きな本を作っては潰し、スクラップ&ビルドで成功している人ですね。この本の面白いところは、特に編集者が常駐でいるというよりも複数のフリー編集者があれこれいいながら作るという、かなりコストを意識した人員体制で、さらに広告も皆無。おそらく「暮しの手帖」や別冊宝島のようなムックに近いスタイルでありましょう。

しかし、創刊の特集が「Twitter最終案内」。がっくし。その後に掲載された山本耀司のインタビューが良かっただけに残念。

内容的には王道サブカル的な、その筋のエキスパートが好きなものを紹介しまっせ的な感じなのですが、おそらくこの内容だともうちょっと資料性を付加したようないい気がしますが、伝説の編集者たちが集まった雑誌ですから期待したいもの。

ちょっとブルータスのあとに読んだので、その落差にちょっとぎゃふんとなった次第でありました。
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2009年10月06日

2つの対談記事と中川氏

昨日、中川昭一がなくなったというニュースをなぜか食い入るように見る。それは以前に仕事で北海道に行ったときに、父親である中川一郎とか鈴木宗男の話を地元で随分、ホントともウソともとれるような話を聞いていたというのもあるが、どこか既視感を感じたからで、しかもなぜか琴線にひっかかっていたからだ。

それはノアの三沢の死ともつながるからなのだとふと思う。政界のサラブレットから、酒でのトラブル、落選ーー。何かがぷっつんと切れてしまったかのようになくなるということが何となく切なく思えてしまう。



そういう意味で40代とか50代とかの人のぷっつりと逝ってしまうニュースというのは何ともいえず寂しいものだ。

そこには「希望」というもののなさというのを感じる。多分、「モモ」の作者のミヒャエルヘンデがいっていた想像力が欠如した状態、あくなき希望へ思いをめぐらせることがないと人は生きていくことがつらいのだとつくづく思うのだ。

だけど、現実はそんなこといってられないほど大変だけどね。



そんなときに、今の女性の希望のアイコンともいえるのが勝間和代氏。そこにかみついてベストセラーになったのが香山リカの「しがみつかない生き方」だった。



そんな遺恨ともいえる両者を対談させたのが、今週号のアエラ。さながら新自由主義の傀儡的な小泉ー竹中ラインをその後の政権が否定しているかのように、「カツマー」と呼ばれる効率重視のキャリアウーマン像を、あくまで今の社会病理に鑑みてひとつひとつ、問いつめていく香山氏とそれに応じる勝間氏の攻防がなかなかおもしろかった。

話としてはワンサイドで香山氏の勝ちといえそうだが、あきらかに時代の風潮が「カツマー」的なばりばりキャリアで稼ぎまくるというところからちょっと潮目が変わっていることとは無関係ではなさそうだ。

そこには、究極的にはやっぱり人がとらえる希望のありようがあるのだと思う。

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おそらく、一昨年来の勝間ブームというのは、そろそろ一段落だし、雑誌にも勝間批判が徐々に見いだせるようになってきた。だけど、勝間氏の本だったり、ラジオを聞いたいた感じからすると正直「そんな優秀なのかな」とおもったりしてしまう。個人的にも勝間氏の本は読んだし、この前終わったラジオも聞いていたが、あまり器用な感じではない人だと思っていた。特にラジオのトークではゲストとトークを盛り上げるという意識が希薄な気がした。

そういう意味で、ある種の女性の希望の象徴だった勝間氏というところからおりてそろそろ次の段階に行くべきときなのだと思う。



ただこの人が最近、面白かったのは突然、美の世界にはまって、顔のマッサージやら、ファッションだったり、やけに女性的な意識に目覚めてやたら、アエラのムックでもはまっている様を書いているのが面白い。もはや効率とかその先にある「モテ」的な感じに向かう勝間氏。ラジオで別所哲也と話せてキャピキャピしている感じとかは、遅れてきた青春といった感じで面白い。

多分、世の中の流れ同様、勝間氏の心中もまた変化しているのではないか。そんなことを思わせる対談でありました。



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そして、希望ということで考えると今週の週刊大衆でスポーツジャーナリストの二宮清純と最近、AVにでたジャズシンガーの真梨村ケイの対談が笑えた。

要は、単に二宮氏が真梨村のファンというだけの話で、の硬派なイメージの二宮氏がでれでれなのをひたすら読者が読まされるというまさに拷問のような(?)ページ。

何がどうしてこういうことが実現したのか、さっぱりわからないのだが、おそらくこういう対談に嬉々として登場する二宮氏に対して、ものすごく健康的な無邪気さを感じてしまった。おそらく希望を失いぷっつんとしてしまうこともないのだろうなと思ってしまうのでありました。
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2009年09月08日

「G2創刊記念シンポジウム」@紀伊国屋ホール

講談社の月刊現代が廃刊して新たにでたのが、「g2」という本であった。業界的には現代の休刊は一大事というけれど、ピンとこなかっただけに、どうなんでしょうか。

といいつつ、紀伊国屋ホールのシンポジウムに顔を出してみる。7割の入り。講談社の人多数で動員かな。意外な人に挨拶され、面食らうが事情を聞いたら納得。

第一部は、創刊号の寄稿者である石井光太、柳美里、高山文彦が壇上に。このときまだG2は読んでいなかったが、あとで気づいたのだが、ある程度、創刊号の原稿についての内容を紹介しながらの質疑応答。編集長さんが前回も感じたのだがちょっとおしゃべりべたでもったいない。初見の石井光太氏は予想以上に面白い人物。人気もうなづける。

第2部は佐野真一に元公明党矢野絢也氏の登場。佐野氏は本よりもトークに抜群の切れを見せるだけにこの日もフリートークは抜群。矢野氏は、ちょうど黒い手帖裁判で最高裁判決がでた直後だけに各種関係者がいたけど、話の内容はきわめてクリアー。反学会の人(本人はそう思っていないようだが)の中でも比較的バランスがとれているのは、あとで原稿を読んでも明らかだった。

ただ待望の創刊という割には会場には熱が感じないのはなぜか。この前の選挙も全く熱が感じなかったといったのはくだんの佐野氏であるが、他にも日本の歴史と重ね合わせ、「物語の喪失」を指摘したのは面白かった。世の中に物語がないから、物語に自分を重ねたり読むことができない。よりシンプルに感情もわかりやすくというのが、今の若い人向けの読み物の特徴だけど、この液状化現象はやむすると「物語の時代」を前提とするノンフィクションを中心に据えたG2には厳しいのだと思う。



その後、実際G2をよむと柳美里の児童虐待の体験を自分と重ね合わせる読み物は、迫力があるし、高山文彦の赤軍派の奥平剛士の評伝も見事だが、100枚ノンフィクションを標榜した創刊号は、なんだかかつての別冊宝島のようであった。残念ながらちょっと物足りないし、テーマの敷居が高い気がした。

あと一番期待していた石井光太のHIVの連載がきつかった。

といいつつ、こういう定期刊行の本がでてほしいというのもあるしもうちょっと、単行本でヒットを出して継続してもらいたいなあ。でもちょっと1400円は高すぎでしょう。
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2009年09月04日

東洋経済のamazon特集



ちょっとした話題になっていたのが先週発売された東洋経済のamazon特集でありました。

今や出版界の黒船というより完全に通販サイトでもその地位を築きつつあるアマゾンの内情を紹介しているのであります。それも今回はアメリカの本社を探訪し、その節約哲学などを紹介。

さらに話題の電子書籍「キンドル」についても日本での可能性について言及している。

おそらくこうした流通や小売りのシステムは早晩、日本にも入ってくるわけでしてその点では、キンドルというのは興味深い。ただ日本には値ごろ感という点で新書や文庫という低価格の書籍形態がある以上、読書のヘビーユーザーでないとなかなか値頃感がでないのではというのが正直なところでありましょう。

ですが、明らかにアマゾンとブックオフというのは小売りという観点から流通そのものを変革しうるパワーになっているのは間違いないわけでその部分では非常に期待大。

何しろ、我が家あたりだと前日の夕方に頼んでプライム便でもないのに翌日に家に届いているという驚異的なスピードは従来の書店の注文では考えられない。個人的には書店は森林浴のような癒しだったり、面白い本を見つける宝探しな部分もあるので、ネット書店のアマゾンとはその役割も随分違う。だが、今の出版界の問題は大きく3点あって

・男性を中心とした購買力の低下
・流通の硬直化による配本の適正化
・編集者の劣化による問題

2番目の書籍流通に風穴をあけてくれるのではないかという部分もあって興味深い特集であります。
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2009年08月24日

リミックスも厳しかったか(雑誌読んでますか09.08.24)



リニューアルした雑誌「Remix」がかなり厳しいみたいだ。DJのNagiさんのブログだと次号がでたら半年休んでまた出すというのだが、リニューアルのために前号も休んでいるからちょっと、定期紙としてはヤバいのかなというのが実感。

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あと、クロワッサンがジェーンバーキンの表紙だったので手に取ってみたら、ものすごい薄さに驚いた。何しろ、ほとんど広告が入っていない。マガジンハウスの雑誌といえば、広告媒体として圧倒的な優位にあったはずなのに、ひやあ、薄ら寒い思いがしました。





そういえば、あのサライさえも月刊誌になるとか。なんだかすごいですね。改めてこの地殻変動には驚かされるばかり。
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2009年08月11日

スタジオボイス休刊号



突然休刊が決まったヴォイスの最終号は当初予定されていた写真特集は脇に追いやられ、いわゆる過去のヴォイスやサブカルチャーに欠かせない人たちの追悼文が中心の特集。それが赤塚不二夫だったり、最近なくなった平岡正明だったり、何しろ、表紙が言わずもがななマイケルですから。

しかし、巻頭すぐに菊池成孔と湯山玲子の対談連載があるのだが、これが昨今の雑誌を取り巻く環境の変化と読者の変化について困惑を交えながら、話しているのが面白い。

ひとつには雑誌のビジネスモデルがある程度広告により部数の採算点を下げているのだが、この不況で今後はこうした広告依存型モデルが行き詰まるということ。そうした中できわめて筆者のボランティア的なギャラでこれまで広告依存モデルから距離をとってきたと思われた「スタジオボイス」も既存のビジネスモデルでの市況の急激な変化に対応できなかったという驚きを正直に吐露しているのであります。

実際、SWITCHが休刊と言われても驚かないが、ボイスの方が驚きがあるというのは納得できる話。

それにしても、わたくしもよくよく考えてみますと広告批評といい、スタジオボイスといい、15年ぐらい読んでいた雑誌が相次いでなくなるのは寂しい限りなのだが、佐々木敦とかの鼎談だとか読むにつれ、そうしたウエットな感情があまりないのは好ましい。

個人的にはもう市況環境が以前のように戻ることはなくてこれからはWEBやCS放送やもろもろの表現媒体を紙のみならず編集者がチョイスして組み合わせていくのが主流になると思っているので、さほど紙云々ということは重視していない。とはいえ、サブカルというのが急速にしぼんでいくのは、ある世代に有効だった編集の手法(つまり買ってもらう)モデルが破綻していて、もう次の世代にはあまりアピールしない状況なのでそこを変えていかないと思うのであります。

こうした中でたまたまよんだ出版コンテンツ研究会報告の「デジタルコンテンツをめぐる現状報告」は面白かった。



出版社が軒並みウェブに進出して久しいがその中でも成功と失敗が明らかにでてきているのはなぜか。小学館の例などを出したり、ケータイの課金の仕組みが、ウェブと違いやりやすいという話などは聴いたことのある話。実は、WEBを自社のプロモーションに有効に使いこなしているといったケースはあまりきいたことがない。すでに主流はケータイだし、今後もそうなるだろうなあという予感で終わっている印象。



さらに元週刊現代の元木さんが書いた「週刊誌は死なず」は、5月にあった週刊誌サミットの内容を皮切りに元木さんが週刊誌復活のあれこれを論じている。ここではこれまででたような話と重複するのであまり書くこともないけど、これまで以上に「暇つぶし」できるものを提供していければ週刊誌というのはいきていけると思うのだが、毎度思うのだがここから崎の議論にならないのはもどかしいものだ。じゃあ何作るのーー。現状認識の把握はもう十分なのでもう次のビジネスモデル作りをする時代なんだろう。それはメディミックスや著作権などを高度に組み合わせていくきわめて、アメリカ西部の砂金探しのようなものじゃないかなあというのが実感だ。ちょっとずつ積み重ねていく。そういう時代なのでありましょう。
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2009年07月07日

パラダイムシフト(2009.7.7雑誌読んでますか)

ふわっとした多幸感がありつつ、いつものように仕事をしております。




今週の東洋経済を読んでいたら「麻生バブル」というのが面白かった。昨年秋に起きた不況は、とりあえず一段落と言うイメージだが実際には、まだまだでっせという内容。

要は株価の急激な回復ということなのだろうけど、普通に暮らしているとそんな実感は皆無。






あるコンビニの人の話だと、いわゆる昨秋からの不況で雑誌は軒並み1割の売上減で女性誌は横ばいだと言う。

つまり男性の購買力(特に20代以上の社会人)がすごく落ちていると言う。それはこれまで多少、小遣いのあった人がその余裕資金で買っていた雑誌をかうのをやめてきていることに他ならない。

さるコンビニは雑誌売り場を20%減らすことも検討していると言うから、確実に20代以上の男性の消費行動の変化が、今回の不況でも顕著に「雑誌の買い控え」という風に見えてくるということらしい。

個人的には「サラリーマン層の凋落」ではないかと思っている。ここでいうサラリーマンは本来的なサラリーマンではなく、定期的にある程度、生活が苦にならない程度に収入が見込める人たちのことをさしていて、そうした層が給与やボーナスの削減や、所属している組織の先行きを不安視していることで財布のひもがきつくなっているのだろう。

おそらく、この傾向が自分がいきている間に急激に回復することは考えにくいし、今後、サラリーマン層と言われる人は考え方そのものが、均一化からより多様な考え方に変化していくのだろうし、小遣いの使い方ひとつとってもおそらく、雑誌の購入を増やしていくよりは、より厳選していくという行動の人が主流になるのでありましょう。

最近、「草食系男子」というのが流行語になっているけど、この話もよくよく読むと、若者が変わったというより消費行動のありようや価値観が変わっただけなのだと思う。今まではモノを売る側がその変化に困惑していたのだろうけど、その困惑が異性にまで波及しているということなんじゃなかろうか。そんなことをおもいましたさ。



そんなことをつらつらと書いているのは、相次いで老舗男性誌がつぶれているからだ。前にも「Studio Voice」やエスクワィアの廃刊は書いたけど、ああしたサブカルというか、男性誌のラグジュアリー色の強い雑誌は大丈夫かと思うからだ。

今回の相次ぐ廃刊は、また広告依存の雑誌の衰退も意味している。雑誌には実売で収益を上げる雑誌と広告の収益で部数をさほどなくてもビジネスモデルとして確立してい場合があるが、コンビニの例を見るまでもなく男性誌の場合、前者も厳しいのみならず、後者も相次ぐ廃刊事情を考えるとかなりヤバいと言わざるを得ない。

つまり男性誌の誌上そのものがかなり縮小しているということなのだと思う。

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そういえば、今月のスタジオボイスは「本」の特集。というより、旅行記や本にインスパイヤされる旅というような特集といったところか。だがなぜか厭世的で、ちょっと暗い印象。気のせいかな。
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2009年07月05日

いい顔って…


雑誌の表紙ってタレントの顔が多いですけど、いい顔を見るとつい衝動買いしてしまいます。



何年かぶりに「H」を買った。宮崎あおいと木村カエラの和んだ感じが玉欄ですね。記事は全然おもしろくないですけど、梅かよの雰囲気がちです。



鶴瓶が表紙で買うことを「鶴瓶買い」と呼んでいますが今月のSwitchもそんな感じ。エスクワィアとかStudio Voiceの休刊のあとだけにこの雑誌も大丈夫かなと考えてしまいました。
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2009年07月03日

スタジオボイスが休刊

ニュース 一覧



サブカル紹介、スタジオ・ボイス休刊へ
 30年以上続いた月刊のカルチャー誌「STUDIO VOICE(スタジオ・ボイス)」(インファス・パブリケーションズ刊)が、8月6日発売の9月号で休刊する。

 3日、同社が明らかにした。

 1976年9月に創刊。音楽、演劇、映画など国内外のサブカルチャーを独自の視点で紹介した。

 90年代半ばは約10万部の発行部数があったが、近年は3、4万部に低迷していた。休刊の理由について「広告収入の落ち込みと部数減」としている。

(2009年7月3日13時02分 読売新聞)

残念ですが、サブカル情報を雑誌で入手するのはなかなか難しい時代と言うことなのですね。これまた受難だなあ。

書きたいことが一杯ありますがまた後日。
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2009年06月30日

今回のGroove




歌謡曲ナイトでおなじみ(?)の鈴木さんが須永さんと対談をしているのですが、レコード堀りの愉楽など。この感じはピンと来る人が読むと抜群に面白い話。

人にはレコードを掘るのが楽しい人とあまり楽しめない人の2種類あって、今回は前者向けの特集。

あとなんとなく懐かしい感じのインタビューで、Snowboyとかパトリックフォッジが沖縄に移住している話とかなんだか面白かった。



それにしてもフランソワといい、日本人の奥さんを持つDJって多いですね。
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2009年06月11日

危機感のもちよう(雑誌読んでますか2009.6.11)



ということで俄然ハイペースの更新。久々に「クーリエジャポン」を購入。「サヨナラ、新聞」という特集。確かに紙媒体の凋落というのは、新聞と出版の方が顕著。テレビの危機というのは意外にしぶといというのが実感。

で、世界的に見たときにどうか。これも結局、ネットに置き換えられる情報と課金の問題に行き着く。象徴的な話が、ピューリサーチセンターの調べで紙媒体がウエブに移るとコストを40%削減できて収入の90%を失うという話は味わい深い。要は、こういうことが起きているのですね。



一方、東洋経済も電通とリクルートとヤフーの広告費の争奪戦についての特集。電通の利益を稼ぐリクルートの強さが目立つけど、その実、やはり電波で影響力のある電通は強い訳でそれぞれの持ち分をうまく生かしているというのがわかります。

ただその裏にはドブ板式のリクルートの営業部隊もいるのでありまして以前にホットペッパーの本を読んだときもぐるなびもそうなのですがこうした広告業もまたべたな営業が支えているというのが舞台裏の本当のところではないでしょうか。



そういう意味では紙媒体といわれる新聞や出版ってここまで営業していないんじゃないという問題に行き着きます。かつては、拡販部隊というのが幅を利かせましたけど、今は押し紙が問題になったりとかつてのような営業という点でも弱いということなのでしょうか。
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フライデーがリニューアル

プロレス的には、誌面見直しで「大量離脱騒動」のあったフライデーが明日売りでリニューアルしている。表紙も見出しが一切なくてかなり斬新。

巻頭ではPer○u○eのあるメンバーのお泊り愛とかでていて気合十分。

さらにカラーでは例のあるタレントのスト○ップを盗撮していてすごいことになっている。

会社に来るなり、ある人から
「石井君、いやあ、パ○○○○の××が熱愛ですよ」
といわれたもののあまり、気にならなかったりして‥‥。その昔は、Babeのコンサートに行って
「絶対、メンバーが見ているよ」
といってた高校生の頃が懐かしいな。

まあ、いいんですけど。なかなか読み応えがあったけど、ずっとこのテンション保てんのかな。ちょっと疑問。
posted by nizimasu at 13:37| Comment(0) | TrackBack(0) | magazine

2009年05月07日

エスクワィア休刊直前号(雑誌読んでますか09.05.07)

GW最終2日間雨というバッドエンドな展開でしたが、仕事であまり関係のないわたくし。ひときわ目立つ表紙だったのが昇太師の高座が目印の「エスクワイア」だったりします。




いつもだと落語協会勢がメインなのですが、今回は珍しく芸協がかページが多い。枝太郎師も4ページで紹介されていた。今年の真打ちの中では目立っていてうれしい限りだ。

ちなみに今年の「ハリウッド寄席」は花丸から枝太郎になってから初めての登場となりそう。12月に予定しておりますのでよろしくお願いします。笑点の口上も31日に放送されるらしいこちらもお楽しみ。

閑話休題。付録のCDは昇太師の高座が2席も入っていて700円とはお得だ。



それにしてもエクスクワイアの休刊というのは世間的な話題はさらっとしたものだが、今後もこういうわかりにくい(端的にいえば、ドメスティックな内容で、ちょっとハイブロー志向)の雑誌というのはますます淘汰される予感ですね。

これは結局、ネットだデジタルだという問題以前におそらく、日本語に翻訳され編集されたものとしては徐々に見られなくなる方向に向かっているような気がします。圧倒的な情報量を誇る英語圏の情報というのはネットを通じて、英語で探し出さないといけない時代になるなあと読んでいて漠然と感じた次第だ。

なんだSWITCHみたいにタレントありきというのもなんだかね。





ちょっと買い物ついでに恵比寿によったら「広告批評」も休刊にあわせてバックナンバーのフェアをやっていた。

ちょっと見たら一番古いので70年代後半とかあった。この頃は完全にミニコミというか、かつての話の特集とか、ああいうA5判型の本という感じでかなりマニアック。

でもたけしのフライデー事件の直後に「フライデー」特集とかしていてかなり、写真週刊誌が影響のあった頃の特集はもはや、2世代前の印象だ。

自分が一番読んでいたのはちょうど、90年代の頃で、宮沢りえのサンタフェの新聞広告のインパクトとか、アラーキーのブームの頃とか、これまた私のいけ好かない20代の頃のサブカル大好き的な黒歴史を思い出すにつれ、あっという間に時間がすぎてしまった。





日経トレンディが久々にグルメ特集をしていたので購入。相変わらず読むとがっかりするのがご愛嬌ですが、やはり最近、ご当地グルメというのが面白くなっている気がする。

あと各都道府県のアンテナショップの案内とかは面白かったかも。





Penでは丸ごと1冊特集。この雑誌の1冊特集は気合いが入っているのでとりあえずチェック。吉岡徳仁って、最近本だしたなぐらいの認識で読み進める。

ちょうど国立博物館のカルティエ展の展示を手がけていて、かなり見に行きたくなった。阿修羅展にカルティエだとかなり時間がかかりそう。

で、次に彼の紙素材で作っソファを見たら前にテレビで見たことがある人だった。なんだか寡黙でクラフトマンシップを感じるたたずまいに好感を持っていた人物であった。





話はいつもながら飛ぶのだが、爆笑問題の番組を見ていたら珍しく原研哉さんがでていた。彼の本とかの言葉のありようが面白いので、注意深く見ていたら、爆笑の太田のしゃべりばかりで今イチであった。



その直前には、BSに安藤忠雄がでていた。こちらは氏に話を聞くスタイルであるため、例によって関西弁で次々とまくしたてる。

安藤氏とか、岡本太郎とか、横尾忠則とか作品もさることながら強烈なキャラクターにやられる人も少なくない。

安藤氏は独学で現在の地位を築いたけど、ある種のアクの強さというか個性のアピールもまた大事なのだと彼らを見るにつれおもってしまう。



その点、前出の吉岡氏は実に寡黙。だが、作品はまた雄弁である。装飾が多いという意味ではなく、「気づき」が多い。見ていてへえっと思う。

原研哉氏は「デザインは覚醒だ」といっていたけど、デザインに限らず、人をはっとさせることは編集やアートでもそうなのだと思う。





ふと最近はっとさせられたことはと考えるとBS-NHKで放映していた「世界のドキュメンタリー」にはやられた。BBCが制作したロックについて振り返る企画で各回50分で大きな潮流について、検証するもので、わたくしが見たのは、パンクとヘビーメタル。そしてオルタナティブ、最後はインディロックだった。

それぞれに、時代のアイコンがいてそこから影響を受けたバンドが新たなシーンを作る。まさにジャンルの螺旋構造ともいえる深化の系譜に感嘆しつつ、時代をいろどる曲はどれもすばらしく、グッときた。

中でもオルタナティブは多分、制作者のカートコバーン好きが強いのか思い入れたっぷりで久々にはットさせられた。

あとインディロックでオアシスが結構話題の中心であるがすでにピークを過ぎているかのような感じなのにノエルギャラガーがでていて、ああなるほどと膝を打つ。

でもオアシス久々に聴きたくなった。あっ、スミスも、スタカンも…。そんな感じでBGMとしてロックを聴いている次第であります。


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2009年04月10日

元気な人(雑誌読んでますか09.4.10)



これまた急に露出しているなあと思ったのが篠山紀信。今週なんか山本晋也監督ともご一緒していた。50周年を記念して「NUDE BY KISHIN」を出版して写真展をしたのでかなり宣伝で出ているようだ。



よくよく考えると美術手帖の特集からだとおもうんだけど、一部で袋とじの付録までつけていて中々、変わった号であった。



だけど美術手帖を読んだ感じだとあまり興味が持てなかったが、広告批評の最新号で、箭内さんがロングインタビューをしていてこれが面白かった。年上の元やり手の上司が聞き上手の後輩をアジっているような感じ。しかも脂ぎっていて欲望全開な感じも、ふっきれていてまた好ましい。

紀信さんというのは業界的には、セクハラとかのイメージが強いし、00年代以降は「アカルイハダカ」にょな「ちんかめ」のパクリみたいなものを撮っていて、どうしたもんだろうと思っていたが、やはり圧倒的なバイタリティから生まれてくる作品群を編集されたものを見ると実に、量といい質といいすばらしいものも多い。90年代のヘアヌードはまさにドンピシャだったけど、ブラジルのカーニバルを撮った「オレオララ」の肉感的な感じとか、すごいなあと再認識。ある種の商売人的な視線も持ち合わせているあたりが、シャイなアラーキーと違って面白いと思った。



ちなみに自分は元々、アラーキー派で妻の遺体のデスマスクを発表したことで両者の間に起きた「写真論争」ではアラーキー側の情緒的な感じにひかれたが、これはこれである種の紀信氏のスタンスがあるのだなあと色々思い出させてくれる号であった。





他にも圧倒的なエネルギーを感じるのは「Brutus」の仏像特集。阿修羅展をきっかけにした特集だが、巻頭で入門編として、仏教と仏像の歴史を俯瞰的に紹介しているがここでも「仏像=怪獣説」のようなテクストが普通に出てくる。元を正せば、みうらじゅん氏の提唱によるのだと思うのだが、こういうのがさらっと出てくるのが、みうらじゅんさんの影響力だと思うのだ。まさに「一人電通」と自称していたのは伊達ではないと思う次第。



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全然関係ないけど、プレイ・コムデギャルソンの服を見ると「女の60分」をおもいんだすけど、古いかな。当時の「chuchu Haan」というジングルが鳴り止まない今日この頃です。
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2009年04月09日

音楽の雑誌とか(2009/4/9雑誌読んでますか2)




たまたまスタジオボイスを手に取ったら、ミニマルミュージックの特集。今となっては、ミニマルというとテクノのイメージの方が強いし、実際編集の視点も90年代のミニマルテクノ以降の音楽に誌面を割いております。

当然、現代音楽もあるし個人的にしばしはまったディスコダブ以降のリンドストームなども紹介しております。

なんだかミニマルもちょっとひと頃の状態から徐々にディープハウスにシフトしているのでまあ、全体的におさらいてきな内容が多いです。

わたくし的にはミニマルというと曲というより、ピエール瀧を思い出す。なんでかっていうと90年代半ばにステージで瀧が踊っていたダンスが実にミニマルで何時間でも踊れる動きで当時はなにげに結構、フロアでも瀧的な動きの踊りの人が多かった気がする。ハウスやヒップホップのように周囲にアピールするダンスでなくて、脳内を泳ぎ回るダンスという快楽…。なんだかそんなことを思い出させます。

トラックでいうと、やっぱりマイクインクのStudio1のシリーズとか、ベタにベーチャン、ダニエルベルあたりというのは今聴いてもヤバい。当時のリッチーホーティンとか音数多いなあと思っていたほどだから、ミニマルはサイコーだよな。たまにくる揺り返しみたいなものだし。







一方、リミックスが新体制でお休みする中、Grooveはいつものように刊行。

DJ入門とかあんまし面白くないけど、ColdCutと保安アトキンスの2ページほどのインタビューがいちばん面白かったかも。
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ユーミンに感動した(雑誌読んでますか2009/4/9)

たまたま見たNHKの「SONGS」にユーミンが出ていたがこれがよかった。久々に荒井由実時代の名曲の数々にぐっときてしまった。「卒業写真」とかって本当に大人っぽい曲だ。



そういえば、週刊新潮の朝日新聞襲撃事件の容疑者と名乗り出た件がすごいことになっている。経緯は以下。

朝日新聞阪神支局襲撃:「襲撃犯」が手記否定 週刊新潮、来週号に経緯
 ◇「不可解な発言」

 朝日新聞阪神支局襲撃事件など一連の警察庁指定116号事件を巡り、週刊新潮が「実行犯」を名乗る島村征憲氏(65)の手記を連載した問題で、同誌は7日、島村氏が自ら手記を否定するかのような発言をしているとして、16日発売の23日号で手記を載せた経緯について記事を掲載すると、毎日新聞など報道機関に連絡してきた。手記の信ぴょう性がさらに揺らぐ可能性が出てきた。

 同誌編集部は7日夕、「2月5日号から4週にわたり、『実名告白手記 私は朝日新聞阪神支局を襲撃した!』を掲載しました。連載終了後も追跡取材を続けてきましたが、本人が自らの手記を否定するかのような不可解な発言をしていることが明らかになりました。編集部は手記を載せるに至った経緯等について、4月16日発売号に記事を掲載いたします」とファクスしてきた。編集部は電話取材に「今はこれ以上はお答えできない」と話しているが、同誌に対しては複数のメディアが、島村氏が実行犯を否定している、との問い合わせをしている。

 同誌は2月5〜26日号まで4回にわたり島村氏の手記を連載。「侵入した阪神支局には3人の記者がいた。2人を撃ち、テーブルの上にあった緑色の手帳を持ち帰った」「犯行を依頼してきたのは在日米国大使館職員」「朝日新聞東京本社を銃撃した後、右翼の野村秋介氏(故人)に犯行声明文を作成してもらった」「大使館職員とは、右翼の大物、児玉誉士夫氏(故人)を介して知りあった」などと記述していた。

 これに対し、朝日新聞は同誌に訂正と謝罪を求めていた。




で、本日売りの週刊文春が当の島村のインタビューで手記の内容を否定させている。この件、既に前編集長がこの件で内々で首になっていたり、内部的にもこの手記は「ヤバい」ということになっている。完全にケツをまくられた新潮側の反論がどうなるのだろうか。



あと文春は宮崎あおいが離婚間近ということを書いていて興味深い。

久々に文春はじけています。



ある芸能関係者の人に「ぜひ見た方がいい」といわれたのが、小室哲哉の逮捕までの経緯を見事にまとめたニコニコ動画のコンテンツ。端的にいうと、小室が詐欺グループにかたにはめられていく様子が手に取るように分かります。某小室氏に近い人も完璧。と感動したほどの出来の良さらしいです。



いわゆるバブル紳士な方というのはいつの世にもバッコするのですが、そうした中でちょっと前に出た「SAPIO」はいつになくよかった。



かつてベストセラーになった「清貧の思想」をモチーフに西行や兼好法師などの生き方に学べという不況ならではの特集。

世の中の景気というのは常に好況と不況の繰り返しですが個人的には、どうも仏教的だったり清貧の思想的な世界観に引かれるものがあって、それがなぜだか不思議だったのだが(行動は伴わないが)、よくよく考えると昨年までの好況の頃はどちらかというと、足し算的な発想でどんどん過剰な方向に動いていた気がする。

このことを「雑誌的」に考えれば、女性誌のビジネスモデルに近くて、広告をどんどん入れて雑誌が厚くなる一方で、付録をつけてお得観を出すという方向に出版社のベクトルがあった。

ところが今は、広告が入らない中引き算的な発想になっていて、ページが減り無駄をそぎ落とす方向に向かっている。しかも出版という構造不況業種ではかなり大変な事態になっているが、引き算的な発想でより吟味した面白い企画が世に出るのではないかという期待もある。

おそらく出版も紙媒体だけでなくWEB業界よろしく、通販やWEBサイトの制作で課金できるようにしているが、課金はむしろ携帯電話の方が事業者的にも課金しやすいということは半ばいわれていて、構造転換していくことで実はスリムになった出版の可能性はより面白くなるんじゃないかと思うのだ。

そんなことを考えながら、「低く暮らし、高く思う」という哲学というのは実は今の時代にフィットするんじゃないかと思うのだ。



なんでこんな小難しいことを考えていたかと言うと、ここ最近、漠然とリスクについての本を読む機会が多かったからだ。

中でも最近マイブームだったのが古武術家の甲野善紀氏の本で、彼のシンパの中には、評論家の内田樹や精神科医の名越康文に、植島啓司と個人的にも面白い人たちがそろっているからだと思う。



で、この人にはいわゆる本人の中で「武術的」ともいえる日本の伝統や行動様式に基づいた感覚があることを解いているのだが、これを仏教的な世界観と照らし合わせるとそれが似ていることが面白かったのかもしれない。



加えて、自分の感覚の中にある「身分相応」という身体的な感覚やリスクをとるような生き方(例えば、投資で大損したり儲けたりするような人)が人によってなぜ違うのかということについてたびたび本の中で溯上に揚げているのが面白いのかもしれない。



よく投資の世界とかでは「必要以上にリスクをとってはいけない」というが、必要以上とはナンなのか。それは具体的に1万円という人もいるし、自宅購入の頭金の人もいるし借金しても涼しい顔の人もいる。それは人それぞれな訳で、それを自分の中の「器量」と考えると面白イと思うのだ。

よく、このブログではごはんの話を書いているが、自分が店に行って心地よい空間と値段というのは意外と似通っている。今だと一人5000円ぐらいの居酒屋が好み。でも少し前は、東方見聞録に行くのが楽しみだった気もするし、逆に一人1万円ぐらいが平均の店に行ったら居心地が悪くて満足に注文もできないなんてことにもなりかねない。

これこそ、器量であって、この器量の触れ幅をリスクという言葉に置き換えると自分ん中にあるしっくりくる感覚につながるのではないかと思っていた矢先に、この一連の著作群をよんでなんとなく、腑に落ちたのであった。

この話題は最近の自分の読書する際の大きなトピックになっていたのだが、最終的にSAPIOを読んで気づかされることが実に多かった。

だから読書を巡る旅はやめられないのかもしれない。





あと久々に「G Spirits」がでていた。特集はプロレスの対抗戦について。今更説明するまでもないがプロレスには暗黙のルールがある。

ところがそのバランスが崩れる瞬間がある。そこにファンは興奮し、想像をたくましくする。

最近では、小川対橋本の一戦もあったが、それ以外にもUインターの対抗戦など、いちばん盛り上がったのはプロレス界がピークを迎えた90年代だったのは皮肉な話。

それほどプロレスファンが望んでいるのはある種の緊張感とか高揚感なのかもしれない。

インタビューで出色だったのがノアの三沢。相変わらず、上から目線で小川を酷評。また坂口征二さんが往時の新日の猪木の仕掛け(小川VS橋本も猪木の指令で小川がプロレスのルールを破ったというのが一般的な見解)がファンをヒートさせている点も見逃していないあたりはさすがだと思う。

ただ、ここでも坂口さんが「小川の育て方を間違った」と嘆けば、元相棒の村上までUFOで小川と決別した舞台裏も明かすなど、オーちゃんにとっては散々な内容。

だが今のIGFでの試合を見る限りはむべなるかなという話題が満載であります。

そういえば、長州も借金のあげく奥さんとも離婚した模様。道場のちゃんこ大にも手をつけた金銭感覚のなさは、まさに先の話題ではないがリスクというものの考え方を読み誤ると、リスクの方に振り回されてしまうという典型的なケースかも知れません。
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2009年03月25日

とある中堅出版社が潰れるみたい

なんだか単行本中心の会社が、多くの正社員を実質的にクビにしております。

なんだか計画倒産の噂もあるみたいで、要注意です。社長が胡散臭いしなあ。
posted by nizimasu at 19:40| Comment(0) | TrackBack(0) | magazine