2012年01月28日

今月のミュージックマガジン(2012.2)



巻頭は、活動休止宣言をしたムーンライダーズ。アーティストオブアーティストな人だけに、個人的には全く聴いていないけど、それぞれの人にそれぞれのムーンライダーズがあって記憶に残っているのが面白い。

最初に、村尾泰郎さんのカウントダウンの活動のレポート。そして最新作の「Ciao!」のクロスレビューがありつつ、秀逸だったのが「この一曲とわたし」と題して10人の人の思い出を交えてムーンライダーズの名曲を紹介する。

この記事を読んでいるときに、なぜか岡崎京子が浮かぶ。個人的には90年代のサブカルが最後の光を放っていた時期。都市生活のBGMとしてムーンライダーズがなっているイメージ。実際には、80年代ぐらいの評価が高いのかな。まあ、いいか。

他にも野宮真貴が30周年だったりしてインタビューを読むと、これまた90年代のイメージ。

On-UもAli Upが亡くなったが、ニューエージステッパーズの新譜が出るという事実に顔がほころびつつ、特集の魔女系シンガーもオモロ。

ここ2ヶ月の第2特集が結構、この前のダウンテンポといい、自分の今の音楽の聴き方としっくりくるから、じっくり堪能してしまった。たまらん特集だ。

多分次は、ミニマルだな。

内容紹介
【特集】 さよならムーンライダーズ

ムーンライダーズは、2011年11月11日の満月の日、無期限の活動休止を宣言した。最後の作品として『Ciao!』という言葉をファンに贈った。名義を巡る混乱からはじまったバンドは、多彩なソロ活動を並行させ、短くない活動休止期間を挟みながら、精力的に走り続けた。6人の個性が入り乱れる“バンド”は、いつまでも走り続けると、思っていた。確かに、21世紀のことを20世紀にわかっておくことは難しかった。さよなら、ありがとう、そして、Ciao!

■ 活動休止前に行われた三つのライヴ~昼間の世界を迎えるためのカウントダウン(村尾泰郎)
■ 新作『Ciao!』クロス・レヴュー(今井智子、松永良平、和久井光司)
■ ムーンライダーズ年表(平澤直孝)
■ ムーンライダーズという価値の発見(矢吹申彦)
■ この一曲とわたし(あがた森魚、岩井俊二、大竹直樹、小川真一、小倉エージ、サエキけんぞう、高橋健太郎、直枝政広、能地祐子、PANTA)
■ 代表作から読み解くムーンライダーズというバンドのあり方(北中正和)

【特集】 “魔女系”シンガーの時代
■ 耽美的で情念渦巻く女性たちの台頭(岡村詩野)
■ ラナ・デル・レイ(岡村詩野)
■ ファースト・エイド・キット(佐藤一道)
■ アルバム・ガイド(岡村詩野、佐藤一道、村尾泰郎、油納将志)

□ 野宮真貴(原田和典)
□ 遠藤賢司(松永良平)
□ ROLLY(池上尚志)
□ オンUレーベルの30年(大石始)
□ マーク・ラネガン(山口智男)
□ ニッキー・ジーン(能地祐子)
□ ラキタ(今井智子)
□ EMI ROCKS(湯浅学)
□ メタル・ボックス・イン・ダブ(石川真一)
□ 知名定男、喜納昌吉、照屋林賢(篠原章)

Tune In!
◇ レディオヘッド
◇ クァンティック・アンド・アリス・ラッセル・ウィズ・ザ・コンボ・バルバロ
◇ ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ・アンド・キューバ
◇ ザーズ
◇ TAIJI at THE BONNET
◇ BIGMAMA
◇ つしまみれ
◇ たむらぱん
◇ HIMEKA ほか
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ロックを中心に世界の最新の音楽を鋭く評論
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2012年01月06日

今月のミュージックマガジン(2012.1)



毎年1月の恒例と言えば、ベストディスクの特集。毎回、ミュージックマガジンの表紙でその主要な注目アーティストが紹介されている。昨年に限っていえば、まさに世界的にはアデルの年。

ちょうどアデルの1stである「19」が出た年には、08年には彼女の他にも昨年亡くなったエイミーワインハウスやダフィーにメロディーガルドーなんかの女性アーティストが注目された。

で、その中でも世界的にはレディーガガのパフォーマンスが話題になる中、圧倒的な売り上げはアデルだったというのは、面白い。そう考えると、前にブログにも挙げたBon Iverあたりのフォーク的な意匠の音楽もまた受けている現象と繋がるのかもしれない。

歌というか人の声が、詩とかではなく音響的に心地よさを求めているというのは、ダブステップという範疇ではないJames Blakeにしても同様で、カレの音楽をして「ゴスペル」徒渉しているのは言い得て妙で音楽の構造もおとの作り方や響きという面でも、DTMを駆使しつつもちょっとレイドバックした音楽に回帰しているのかなとも思ってしまう。

元ゆらゆら帝国の坂本慎太郎のソロも同様でAORの範疇でも語られたりするが、確かに、往時のけだるいムードがディスコダブを通過した音からも響いてくるのがとても痛快。

ビヨークの新譜に至っては、もはや声を音響の一部として完全に制御していこうという意志というか民族音楽に近いイメージが喚起されるほど。

いわば、かつてはジャンルごとに異なっていたトレンド的なものが、ここ昨年に関しては随分と大きな潮流みたいなものでとらえられてしまうのは、これだけたくさんの音楽がありながらも意外と思ったりしつつ…。

個人的には、あまり新譜は聴かなかったクラブミュージックでは、レボノドが1位は妥当なところ。ジュークのシーンから出てきたDJ Diamondが4位で、復活したSuegeonの久々の新譜もランクインしていたのは、うれしい限り。

他にもアデルのロイヤルアルバートホールのライブ盤を巡る4ページに、HEADZの原雅明さんのダウンテンポの10ページの特集がぐっときた。クラブミュージックが好きにあり始めた頃から常に、4つ打とともに追い求めてきたダウンテンポは、アンビエントやチルウエーブ、ダブステップなどの影響下からまた様々な実験的な作品が生まれつつあるようでこの特集もたっぷりと時間をかけると楽しい。

内容紹介
【特集】 ベスト・アルバム2011

大震災や原発事故…大変なことだらけだった一年が終わり、新しい年を迎えようとしています。日本人の多くが足元を見つめ直し、音楽ファンの多くが“自分にとって音楽とは何か”をきっと問うたであろう2011年。そんな年の、恒例の“年間ベスト・アルバム”のお祭りです。年末年始の風物詩として、また2011年という年を考える材料として、お楽しみいただければ幸いです。

■ 各ジャンルの1位はこれだ!
■ ロック[アメリカ/カナダ]ベスト10(萩原健太×山口智男×渡辺亨)
■ ロック[イギリス/オーストラリア]ベスト10(大鷹俊一×保科好宏×油納将志)
■ ロック[日本]ベスト10(今井智子×岡村詩野×小山守)
■ 歌謡曲/Jポップ ベスト10(保母大三郎×安田謙一×久保太郎)
■ R&B/ソウル/ブルース ベスト10(川口真紀×小出斉×鈴木啓志)
■ ラップ/ヒップホップ ベスト10(河地依子×高橋芳朗×長谷川町蔵)
■ ハウス/テクノ/ブレイクビーツ ベスト10(寺下光彦×ムードマン×渡辺健吾)
■ ワールド・ミュージック ベスト10(原田尊志×深沢美樹×松山晋也)
■ ラテン ベスト5(原田尊志×山本幸洋)
■ ロック[ヨーロッパほか]ベスト5(松山晋也×村尾泰~郎)
■ ジャズ ベスト5(原田和典×松尾史朗)
■ ラップ/ヒップホップ[日本](浦田威×二木信)
■ レゲエ(大石始×鈴木孝弥)
■ レゲエ[日本](大石始×鈴木孝弥)
■ 音楽DVD(赤岩和美×大鷹俊一)
■ 東アジア(壬生昌子×高橋修)
■ 音楽評論家/ライター、ミュージシャンが選ぶ2011年のベスト10
(青山陽一、石田昌隆、大石始、大鷹俊一、岡村詩野、小倉エージ、小野島大、サカキマンゴー、真保みゆき、鈴木孝弥、高橋修、高橋健太郎、高本和英/カムバック・マイ・ドーターズ、萩原健太、原雅明、ピーター・バラカン、原田尊志、保母大三郎、マツキタイジロウ/スクービードゥー、松永良平、松山晋也、宮子和眞、村尾泰郎、安田謙一、湯浅学、和久井光司、渡辺亨)

【特集】 ダウンテンポ
■ ジャンルを越えて広がる歪みやズレや遅延の表現(原雅明)
■ ダウンテンポ・アルバム・ガイド(原雅明)

□ アデル~ライヴ盤の発売を機に、大ヒットの秘密を探る(長谷川町蔵)
□ ムーンライダーズ~活動休止を前に発表される“最後の”アルバム(小倉エージ)
□ ソウル・フラワー・ユニオン(大谷隆之)
□ 坂本龍一(伊藤亮)
□ ロシアン・レッド(和田靜香)
□ ゾラ・ジーザス(村尾泰郎)
□ エドウィン・コリンズ(宮子和眞)
□ 佐野健二(金子穂積)
□ ボノボ(小山守)
□ ミュージック・マガジン2011年1月号~12月号索引(レヴュー総索引/記事一覧)
Tune In!
◇ メイヤー・ホーソーン
◇ ロス・ロンリー・ボーイズ
◇ リッチ・ロビンソン
◇ ATOM ON SPHERE
◇ 前野健太
◇ 勝手にしやがれ
◇ AO INOUE
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2011年12月31日

ミュージックマガジン2011年12月号



music magazineが早い時期から押していたperfumeの特集である。JPNは買ってみると、音の変化がありあり。特集でも触れていたようにAutotuneの掛け方がかわっていて、明らかに以前よりは生声っぽい質感もでている。聞き込むほどにいいアルバムなのだが、驚きはあまりないかなあ。既発のシングル曲が多すぎることの弊害かもしれない。でもパッケージメディアは功でないと売れない時代なのかもしれない。

巻頭の特集ではインタビューも。しかし売れるにつれ、こういう音楽誌でのインタビューはどうしても優等生的。さらには全曲紹介。地下アイドルとの関連性はさておき、個人的にはライブDVDの紹介記事がなかなかない切り口で面白い。

あとこの号はフェラクティの子供であるシェウンクティのアルバムを巡る話は愉快で、ちょっとアルバムが気になる。

くわえて、ジャイルスピーターソンに坂本慎太郎も頼もしい活躍ぶりが気になったところ。音楽シーンは、売れ行きとは別のところで意外と面白くなっている。

内容紹介
【特集】 パフュームは進み続ける

前作『』から2年4カ月ぶりのニュー・アルバムを11月30日にリリースするパフューム。この間、KARAや少女時代らのKポップ旋風が吹き荒れ、AKB48がヒット・チャートを席巻し、ももいろクローバーZや東京女子流など新世代アイドルたちが台頭した。しかし、そうした中でパフューム存在感は、霞むどころかますます独自のきらめきを発揮している。まさに世界を相手にしようという意気込みが感じられるタイトルのアルバム『JPN』をきっかけに、改めて彼女たちの“現在”に迫って行きたい。

■ 最新インタヴュー~『JPN』で世界へ行きたい!(高橋修)
■ 『JPN』全曲ガイド(原田和典)
■ パフューム論~「地下」と「世界」を「ダンス・ミュージック」でつなぐ(鈴木妄想)
■ ライヴDVD全6作品を紹介(小山守)

□ ケイト・ブッシュ~セルフ・カヴァー集に続く新作(村尾泰郎)
□ シェウン・アニクラポ・クティ~フェラの遺志を継ぐ息子にインタヴュー(石田昌隆)
□ マリーザ・モンチ~ブラジルの奇才歌姫の新作(渡辺亨)
□ サカキマンゴー&ガジュマル・アンサンブル(真保みゆき)
□ 石橋凌(長谷川博一)
□ ジャイルズ・ピーターソンズ・ハバナ・クルトゥーラ・バンド(サラーム海上)
□ カーネーション(宗像明将)
□ サロンミュージック(岡村詩野)
□ 坂本慎太郎(金子厚武)
□ フォトディスコ(南波一海)
□ 今、音楽を聞く快楽とは何か[後編](後藤美孝×高橋健太郎)

Tune In!
◇ 松平健
◇ トム・ウェイツ
◇ ライアン・アダムス
◇ シー&ヒム
◇ ダーティー・プロジェクターズ+ビョーク
◇ シーカー・ラヴァー・キーパー
◇ ゴリラズ
◇ アンカーソング
◇ 東京ローカル・ホンク
ほか
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ミュージックマガジン2011年11月号



この号の特集は「斉藤和義」。世の中は清志郎が死んで以降、またメッセージ性の強いカリスマを求めている気がする。3.11以降にアーティストが沈黙を守る中でいち早く、Youtubeに反原発ソングを出したことで、一躍、その座を期待されている気がするが、ロングインタビューではそんなことに飄々としているスタンスが今の時代っぽさを感じる。なかなかの力作。

あとこの号でパールジャムを紹介していてちょっと懐かしいなと思ったり、幸宏さんと鈴木慶一のビートニクスとかのベテラン勢のスタンスとかちょっと評価が高まるような気がします

内容紹介
【特集】 斉藤和義

斉藤和義は怒っている。3・11以降の現状に対して。ニュー・アルバム『45 STONES』は、ときに直截で、ときに含蓄のあるメッセージを、シンプルだが豊かな音楽語彙を駆使して綴った快作だ。彼はなぜ今、こうした音楽表現にたどりついたのか。デビュー時からの歩みを振り返りながら、表現者=斉藤和義の魅力に迫っていきたい。

■ インタヴュー~新作『45 STONES』完成に至る3・11以降の心境を語る(今井智子)
■ 1993年のデビューから現在までの歩み(小山守)
■ オリジナル・アルバム・ガイド(池上尚志、岡村詩野、かこいゆみこ、金子厚武、志田歩、廿楽玲子、能地祐子、渡辺裕也)
■ ライヴ・アルバム(池上尚志)
■ 自然体の人柄、ワクワクさせる音楽的展開~スタッフとして関わった経験から(栗本斉)
■ 『ゴールデン・スランバー』など映画音楽作家としての仕事(大森さわこ)

□ ザ・ビートニクス~高橋幸宏+鈴木慶一の10年ぶり新作(松永良平)
□ 由紀さおり&ピンク・マルティーニ~1969年の歌がよみがえる(小倉エージ)
□ 坂本真綾~ユーミン作の新曲と、冬がテーマのアルバム(鈴木隆詩)
□ 青山陽一~ポップじゃなくてもいいじゃないか(村尾泰郎)
□ DRCミュージック(石田昌隆)
□ ベン・フォールズ(岡村詩野)
□ パール・ジャム~ドキュメンタリー映画で振り返る20年(長谷川町蔵)
□ ボンビーノ(篠原裕治)
□ 今、音楽を聞く快楽とは何か(前編)(後藤美孝×高橋健太郎)

Tune In!
◇ メタリカ&ルー・リード
◇ デヴィッド・リンチ
◇ アトラス・サウンド
◇ リアル・エステート
◇ ザ・ジェザベルズ
◇ キリンジ
◇ 山本精一
◇ TOMOKO MIYATA
ほか
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ミュージックマガジン2011.10月号



今年はとうようさんが亡くなった年でもあった。もともととうようさんを知ったのは、ワールドミュージックはなやかし頃だった。どちらかというとロックではなく、第3世界(そんなこと今言わないが)の音楽を紹介する人。むしろ、渋谷陽一にシンパシーを抱いていた80年代ぐらいから、どんどんとうようさん的な方向に興味がわいていったのだった。

だが、膨大なとうようさんの足跡をたどるには月刊誌1冊だけでは足りないが、編集部の人や寄稿者、そしてミュージシャン、様々な人の視点でみえてくるその世界観は実に芳醇だ。

さらに、お気に入りのディスクレビューもまた目から鱗の作品ばかり。



増刊でアンソロジーも出ているから、両方読むといいかもしれない。

内容紹介
【特集】 追悼・中村とうよう

創刊以来、長く本誌の編集長として、ポピュラー音楽全般の紹介と批評を先導してきた中村とうようが7月にこの世を去った。フォークやロック、ブルースから、アフリカ、アラブほかのワールド・ミュージックまで、さまざまな音楽に向き合い、ある時は素朴に愛情を示し、ある時は怒りをあらわにしながら罵声を浴びせ、読者を引きつけた。我々の先輩として、追悼と感謝の気持ちをこめて、特集を作ります。

■ ミュージック・マガジンと中村とうよう(高橋修)
■ 日本のロック・ジャーナリズムの草分けとして(篠原章)
■ 内田裕也が語る思い出(近藤康太郎)
■ 中村とうようが愛したアーティスト
■ 中村とうようを思い起こさせる一枚(あがた森魚、小西康陽、鈴木慶一、山下達郎、石田昌隆、今井智子、大鷹俊一、小野島大、北中正和、小出斉、真保みゆき、高橋健太郎、萩原健太、原田尊志、日暮泰文、深沢美樹、松尾史朗、松山晋也、宮子和眞、湯浅学、和久井光司、渡辺亨)
■ ポピュラー音楽のダイナミズムを魅力的に示した功績(深沢美樹)
■ “とうようズ・トーク”に示された思想(小熊英二)
■ 美意識を貫いた生き方(小倉エージ)

□ スクービードゥー~良い意味で徹底的にベタにポップな新作(松永良平)
□ ティム・ロビンス~本格的に音楽を始めた映画スター(大鷹俊一)
□ アマジーグ・カテブ~反骨のアルジェリア音楽(大石始)
□ 楳図かずお~36年ぶり2枚目のアルバム(井口啓子)
□ 埋火(金子厚武)
□ ハンガイ(石田昌隆)
□ ブルース・ザ・ブッチャー(池上尚志)
□ 突然段ボール(村尾泰郎)
□ シナモン(寺田正典)

Tune In!
◇ ウィルコ
◇ ジョー・ヘンリー
◇ ベイルート
◇ ジェフ・ラング
◇ ワイルド・フラッグ
◇ ザ・ウェイバー
◇ 伊集院幸希
◇ チャン・ギハと顔たち
◇ 2チェロズ
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ミュージックマガジン2011.9月号



なぜか、昔のミュージックマガジンを紹介。なぜかといえば、12月26日に特集にある山下達郎のライブに行ったことだった。場所は中野サンプラザ。

氏のライブの良さは定評があるし、JOYというライブ盤は名盤。今年の8月にでた「RAY OF HOPE」の初回版には、ライブ盤の「JOY1.5」というのが特典でついていた。それがものすごくよかった。

熱心に達郎を聴いていたのは80年代ぐらいから90年代の前半ぐらいだったと思うんだけど、コンサートでの曲は新旧含めて耳になじみのあるものばかりだった。

その最近の社会性や内省的な曲に混じって、かつてのラブソングも織り交ぜたセットはものすごく素晴らしくてここ数年のライブ(そんなにみてないけど)で抜群に感動的であった。

さらにいえば、曲もさることながら合間にあるトークもサイコーであるし、そして色々あった年だからならではの心象風景も率直に伝えていてものすごく言葉が伝わる。改めて達郎の言語感覚は、蒼茫の詩やアルチザンに代表される自負みたいなものが、様々な人に伝わって共感できている感じが、ソーシャルネットワークなんかよりもはるかに強烈。あのばにいた人と感動したり笑ったりという感覚に、「未来」を感じたのであります。

で、この号の特集では実に雄弁で、ロングインタビューではもどかしい活動の時期を超えて、いよいよ還暦近くなり肩の荷を下ろして音楽と向かい合っているのが伝わってくる。

ミュージックマガジンお得意のディスクレビューではよくよく考えると、クリスマスソングのカバー集以外は全部聴いてて驚く。達郎の笑顔の奥にあるシニカルさやロックロールなアティチュードにはもっと多くの人が気づいてほしいなと思いました。

この号では二木信さんの神聖かまってちゃんのレヴューがなかなかの力作。興味あんまりなかったけど、ある種のカリスマ性があることに気づく。

そして、この号では中村とうようさんの追悼記事もある。だが、これも今年なのか。今野雄二さんといい、とうようさんといい、美学に死すというのは、なんだか漱石の小説のようでまだ、ピンとこないのが正直なところだ。

内容紹介
【特集】 山下達郎

山下達郎というのは、日本の音楽界にとってまったくユニークな存在だ。テレビなどの映像メディアへの露出はほぼゼロ、ライヴに行かない限り、本人が動いている姿を目にすることは、まずない。しかしながら“あの声、音楽”を耳にすれば多くの人が、それが山下達郎であることを認識する。うるさ方リスナーの支持も獲得しながら、日本の日常に浸透してきた音楽なのだ。そんな音楽家の、21世紀に入って2枚目となるオリジナル・アルバムがようやく届いた。お待ちかねのヤマタツ特集です。

■ 最新インタヴュー~新作『レイ・オブ・ホープ』を語る(能地祐子)
■ 音楽論~山下達郎は大きな声で歌う(松永良平)
■ ヒストリー&アルバム・ガイド
~1976 シュガー・ベイブでデビュー(湯浅学)
1976~1979 エネルギーに溢れたソロ初期(栗本斉)
1980~1989 80年代の幕開けと同時にブレイク(渡辺亨)
1990~1999 成熟した大人のポップスへ(長谷川博一)
2000~ 活動の主体をライヴへ移行(小山守)
■ ベスト、編集盤(小山守)
■ 提供曲、プロデュース作品(小川真一)
■ 音楽愛好家としての山下達郎(栗原英樹)

□ 神聖かまってちゃん~時代の寵児が震災後に選び取った表現(二木信)
□ ティナリウェン~アコースティックに回帰し「砂漠のブルース」を逸脱する新たな一歩(小野島大)
□ サカキマンゴー~親指ピアノで新世界を開く(真保みゆき)
□ 追悼 中村とうよう(湯川れい子、原田尊志)

Tune In!
◇ アークティック・モンキーズ
◇ スティーヴン・マルクマス&ザ・ジックス
◇ fennesz + sakamoto
◇ サンダーキャット
◇ サブモーション・オーケストラ
◇ オーサカ = モノレール
◇ mudy on the 昨晩
◇ OGRE YOU ASSHOLE
◇ 矢舟テツロー
ほか
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2011年07月25日

今月のミュージックマガジン(2011.8)




今月は活動を再開したKARAとK-P0Pの特集。音楽誌の中でも比較的早い時期から取り上げていただけ合って充実の内容。そして巻頭も高橋編集長のKARA現象ともいえる人気ぶりを紹介。

さらには、まつもとたくおさんのKARAヒストリーにディスコグラフィと盛りだくさん。他にも最新のK-POP動向を紹介しておりますが、ハロプロの真野英里菜がなぜかインタビューに登場ですがかなりの事情通で、ビビりました。

他には、今注目のタイラー・ザ・クリエイター関連のシーンの俯瞰しつつ解説していたり、活動を含めて注目している二階堂和美のインタビューに、なぜかももクロまで出ております。



あとやっぱり、中村とうようさんの訃報には触れずにはいられないだろう。今はミュージックマガジンからも離れていたが、最後の遺稿となった「とうようトーク」は3.11以降、東京新聞の論調を指示する内容に終始していた。

とうようさんを知ったのは、ロッキンオンの渋谷陽一氏のカウンターとしての存在だった。自分の好きだった「じゃがたら」を巡る音楽論争はもっと後の話で、音楽誌で批評的な姿勢があるのは、幼心にミュージックマガジンとロッキンオンだけだと思っていたからだ。

それが後に、子供の戯れ言だとわかるのだが、とうようさんの編集長だった頃の「ミュージックマガジン」は早い段階でワールドミュージックを紹介していて興味深く読んでいた。

ただ、この死を知ったときにふとよぎったのは今野雄二さんのことだった。さらには伊丹十三さんのことも思い浮かんだ。それは自殺ということもさることながら、どの人もとても自分の美学に誠実だと思ったからだ。

それが自殺にまで繋がることがいいとは今の自分の立ち位置からとても思えないが、とうようトークを読んでいただけに地震や原発がもたらした内面の影響というのがとても大きいかったものなのだなあと思ったりもする。

#

くしくもとうようさんの最後の号に、二階堂和美が出ていたのは面白い。本来的に芸能的なスタンスの人の活動をとりあげているのがたまたまとはいえ興味深かった。





内容紹介
【特集】 KARAとK‐POP現象

本誌が初めてK-POPの特集をしたのは2010年3月号。まだ国内盤も出ていない状況で来日したKARAが、一部で熱狂的に迎えられたタイミングでした。その後、少女時代やBROWN EYED GIRLS、4Minuteらの女性グループや、2PM、BEAST、MBLAQといった男性グループが次々に日本に進出、K-POPのイヴェントも精力的に行なわれ、気づけばわずか1年半の間にK-POPは日本の音楽界で大きな勢力を占める存在になりました。これまでのJ-POPにはなかったK-POP の魅力とは、さらにそのトップランナーとしてKARAの魅力とはどういうものなのか、この特集で迫っていきます。

■ KARAの大成功とK‐POPのブームのこの1年(高橋修)
■ KARAヒストリー(まつもとたくお)
■ ダンス・カヴァーやろうぜ! “ヒップ・ダンス”がつなぐ青春(鈴木妄想)
■ ディスコグラフィ(安藤優)
■ KARAのアルバム未収録曲、ソロ、参加曲、映像(南波一海)
■ 韓国音楽シーンの現在と、日本でのK‐POPブームのこれから(阿佐美澄子)
■ 真野恵里菜が語るK‐POPの魅力(高橋修)
■ アジアを、そして世界を席巻するK‐POP(鈴木妄想)

□ ルーマー~注目の女性歌手、一夜限りのライヴ(宮子和眞)
□ タイラー・ザ・クリエイターとオッド・フューチャー(長谷川町蔵)
□ 二階堂和美~5年ぶりのオリジナル・アルバム(岡村詩野)
□ naomi & goro & 菊地成孔(名小路浩志郎)
□ ももいろクローバーZ~今最も熱い女子5人組(原田和典)
□ 久保田麻琴と阿波おどり~本場・徳島で録音した“ぞめき”(大石始)
□ ザ・ヘビーマナーズ~ベースを抱えたレゲエ戦士の新作(石田昌隆)
□ コーネル・デュプリー~名ギタリストを偲ぶ遺作(マダムギター長見順)

Tune In!
◇ ザ・ブラック・エンジェルズ
◇ オー・マーシー
◇ スライマングース
◇ 宮内優里
◇ THE NOVEMBERS
◇ 南波志帆
◇ NIKIIE
ほか
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2011年06月26日

今月のミュージックマガジン(2011.7月号)



満を持しての「YMO」の特集であります。といっても2ヶ月前に細野さんの特集をしたばかりのようですが…。それほど時代がたってもYMOの3人の活動はアクティブということですね。特に、3.11を機にして際立っている気がします。

前にも書いたかもしれないけど、アーティストが3.11以降に積極的発言をしづらい日本の現状で、改めて彼らの言動が自分のこころもちに刺さるのは、「禄をもらっていない」からこその本質をついた発言だったり活動だったり表現だったりする。やはり、東電とか関連があるとなかなか発言もままならない日本だったりします。


さておき、またもやベスト盤の発売にあわせてということなのですが、このベストはリアルタイム世代でない若者がチョイスしたセンスが入っていて面白い。



今回の特集を読んでいて、YMOに興味を持った80年代のことを思い出した。高橋健太郎さんが当時の印象などを交えて、ジャズファンクバンドと現在の活動を評しているのだが、思えば、当時聴きだした頃、YMOはフュージョンのシーンとも近い扱いだった。渡辺香津美も一時参加していたからだったり…。

あとまだ小学生だった自分にとってはインストバンドというくくりがあったかもしれない。くしくも80年代はFMラジオが隆盛でエアチェックといって音質のいいFM番組はこぞってライブや曲をフルコーラスでかけて、それをリスナーがカセットテープに録音していた時代。

この頃には随分、YMOとか個人的にはカシオペアにはまったことがある。たまにハウスのパーティなんかで、ASAYAKEとかダウンアップビートとか、かけたけど、世代的には知らんかな。いい曲だけど…。

さておき、YMOというか音楽というのははやったときの時代とはかけ離れて考えられない訳で、ついYMOからは80年代の息吹を感じます。

とにかく今回の特集も時代性と深くリンクさせて考察しておりまして、80年代のセゾン文化とか、写楽とか作っていた小学館のビジュアル的要素というかサブカルチャーがメインストリームを凌駕していた時代の懐かしさが詰まっております。

他にも初めてながら、インタビューでその音源に興味を持ったのがボン・イヴェールさんでありまして、音楽好きの人からは「遅えよ」といわれそうですから、不案内なものですいませんという他ないほど脱帽。素晴らしすぎるのでアルバムも購入。



彼の音楽からはどこか、最近の個人的なトピックでもある「森の生活」を感じる。それはとみにはやっているJames Blakeのゴスペル的な音響とも重なる。


ちょうど、このイヴェールの音の後に、Tei Towaのincense & a night of UBUDを聴いていたら、浮遊感やどうも生命の萌芽みたいな気分が感じられる。ある意味、DJ的な聴き方かもしれないですが、なかなかこういう気分なのかもしれないと一人で納得。

http://www.musicline.de/de/player_flash/0809274039026/0/12/50/product

あとまさかの面影ラッキーホールが4ページもインタビューで登場するとは。CKBも売れるのですから当然といえば当然。内容もいつものように素敵です。

あとブライアンイーノもワープに移籍してからのアクティブな活動は素晴らしい。新作もドラムのタイトな感じの曲もありつつ、ちょっと音響的なロックの響きはヤバかったです。

ちょっと前に出たDEADBEATのドラムの飛ばした感じとちょっとシンクロしました。いかはないようです。


【特集】 YMO

高度経済成長期の象徴的イヴェント、東京オリンピックから十余年──さらなる成長・発展を遂げた国際都市 “TOKIO”から放たれた近未来型ポップ・サウンド。1978年にデビュー、コンピュータ/シンセサイザーを大胆に使ったYMOの音楽は、まもなく80 年代の“現象”“カルチャー”になり、その後“伝説”になった。そのYMOのベスト・アルバムが発売されるという。現在はYELLOW MAGIC ORCHESTRAを名乗る彼らは、この夏、フジロックにも出演する予定だ。“伝説”は世代を超えて現在も有効か。そしてその内実とは?──そんな視点も入れつつこの特集を作ってみた。

■ 後追いのリスナーも刺激し続けるYMO(南波一海)
■ 今のYMOは、最高のジャズ・ファンク・バンドなのだ(高橋健太郎)
■ “海外の若い世代”を意識した選曲のベスト盤『YMO』を聴く(松永良平)
■ ヒストリー~今も生き続けるテクノ・ポップの“古典”(小山守)
■ アルバム・ディスコグラフィ(今村健一、北中正和、栗本斉、小山守、萩原健太、松永良平、宗像明将、渡辺健吾)
■ 松武秀樹(ロジック・システム)に聞く(宗像明将)
■ YMOの時代~彼らが象徴した80年代日本の「ポップ・カルチャー」(渡辺亨)

□ ボン・イヴェール~いま要注目のシンガー・ソングライター(村尾泰郎)
□ クァンティック~コロンビアに移住したイギリス人DJ(石田昌隆)
□ ロックの殿堂~25周年アニバーサリーコンサートDVD(能地祐子)
□ スウェード~オリジナル作5枚のコンプリート・エディションが登場(金子厚武)
□ 面影ラッキーホール~毎度お騒がせのカルト・バンド(保母大三郎)
□ ロンサム・ストリングス&中村まり(五十嵐正)
□ リトル・テンポ~無国籍レゲエ集団、3年ぶりの新作(栗本斉)
ほか
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2011年05月20日

今月のミュージックマガジン(2011.6)




満を持しての小西康陽特集であります。ピチカートファイブ解散から10年。遂に「Pizzicato One」という名義でソロを出すというとはいっても全編洋楽のカバーというひねりもありつつ、ジョンレノンのイマジンまでも収録しているというから面白い。




作詞や作曲をあえてせずに、自分の選曲家とプロデュースに徹するというスタイルは小西さん的なある種の審美眼を感じさせる。

かくいう私も音楽を夢中で聴いていた数少ない時期のひとつには、渋谷系ブームの時代というのもあってちょっとノスタルジックな感慨もありつつ読み進める。

個人的な記憶としてピチカートの熱心なリスナーだった時期は短い。ちょうど田島貴男がボーカルで最後に月面軟着陸を出していから、野宮真貴がボーカルになってコロンビアに移籍した頃だ。

ちょうど、女性上位時代が出る前に、3枚連続でミニアルバムをリリースしたんだけれど、いずれもやけにスタイリッシュ(死語)なイメージで、アルバルの合間にジングルみたいなサウンドロゴが入っていてカッケーと思ったりした。あと信藤三雄さんのデザインとかは、ある時代の象徴でもありました。



そして、女性上位時代もまたそのコンセプトの延長線上にあるおしゃれぶりで、今でこそかっこわるい人のコンプレックスと美学が炸裂したおしゃれユニットは少なくないけど、その先駆的なイメージはまさにフリッパーズギターと並ぶ渋谷系を象徴するグループだったと思う。

しかし、渋谷系後にピチカートは売れて21世紀になり解散。その後は慎吾のおはロックはスゴく売れたけど、やっぱりDJとかリミキサーの感じが強いかな。

プロデュースでいえば、フカキョンやゆうこりんとかアイドル仕事も強度が強くて今でもフロア映えする音だ。

だが、今回のアルバムはむしろ内省的な世界観を反映していて、地味な作品のようだ。そこには、この10年間で自身が積み重ねてきたキャリアと、音楽業界の大きな変化のうねりがあるのだと思う。

そのあたりは、小西さんの巻頭のロングインタビューを読んでもらえばわかるのだが、人気者が年齢とともに、人気や輝きを失っていくときに感じるある種の感慨みたいなものが今回の作品にはパッケージされていると思う。

それは、リスナーを意識した過剰ともいえるフロア強度やフックのある曲作りを目指すのではなく、より自分の内面から出てきた感情を昇華してそれを届けるという装飾を少しだけ排した世界なのでありましょう。

「この人は枯れた」

と人気者が第一線から退いたイメージになるといわれがちだけど、そこはかとなく垣間見える「素の自分」が描いた作品というのは、絵画にせよ音楽にせよ、面白かったりします。

今月のディスクレビューでも曽我部恵一の新譜が紹介されていたが、サニーデー以降の今の曽我部が一番面白いのはその人の素の面白さというのがあるからこそ。その点でも小西さんの新譜がどういう変化球な素を見せてくれるのかが楽しみになりました。

あとピチカートは、なかなかDJのセットにはべたすぎて組み込みにくいのだが、ちょうどコロンビア移籍頃の作品とかはあんまり有名でもないし、面白いかもとか思ったり…。

以下はアマゾンのコピペです。

【特集】 小西康陽~ピチカート・ファイヴから“PIZZICATO ONE”へ

1985年に細野晴臣のノンスタンダード・レーベルからデビューしたピチカート・ファイヴは、幾度かヴォーカリストを変えながら活動、2001年に解散するが、キュートで、キャッチーで、ポップなサウンドとアートワークは多くの“マニア”を生んだ。2011年、最初から最後までピチカート・ファイヴの中心的な存在だった小西康陽は、初のソロ・プロジェクトとしてPIZZICATO ONEと名乗り、アルバムをリリースする。プロデューサーでアレンジャーでリミキサーでDJでレコード・コレクターで文筆家で…何よりも「音楽ファン」。そんな彼の多彩な活動を追い、魅力に迫る。

■ 最新インタヴュー~新作『11のとても悲しい歌』を語る(栗本斉)
■ ピチカート・ファイヴのオリジナル・アルバム
  ノンスタンダード期[1985~1986]ヒストリー(油納将志)
  CBSソニー期[1987~1990]ヒストリー+アルバム・ガイド(和久田善彦)
  コロムビア前期[1991~1994]ヒストリー+アルバム・ガイド(原田和典)
  コロムビア後期[1995~2001]ヒストリー+アルバム・ガイド(松永良平)
■ ピチカート・ファイヴのベスト、リミックス、映像作品ほか(宗像明将)
■ 作曲家/プロデューサー/リミキサーとしての小西康陽(名小路浩志郎)
■ 小西康陽私論~少し戸惑わせて、次第に、これしかないと思わせる「答え」(安田謙一)

□ マイ・モーニング・ジャケット~ルイヴィル出身のひねくれロック・バンド(五十嵐正)
□ プライマル・スクリーム~『スクリーマデリカ』20周年エディション(油納将志)
□ 菅野よう子~イタリア人女性歌手ILAをプロデュース(高橋修)
□ KOKIA~公開録音で制作された意欲作(宗像明将)
□ ミト~クラムボンのリーダー、初のソロ名義作(渡辺裕也)
□ キセル~B面/レア・トラック集(金子厚武)
□ ジェーン・バーキンと避難所を訪ねて(石田昌隆)
□ 大野松雄~伝説の電子音響デザイナー(松山晋也)
□ 大野雄二&ルパンティックファイヴ(松永良平)
ほか
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個人的には石田昌隆さんのジェーンバーキンの日本滞在のエピソードにはココロ打たれた。

実は震災以降に自分の心に残った言葉だったりするのは、野田秀樹が舞台の前に、自分の震災に対する思いを客席むかって語りかけていた言葉だったり、近田春夫さんが、高木完さんのブログなんかに送っていたメッセージだったりする。最近だとTei Towaのサンレコでのインタビューも実に率直でやっぱり信頼できる誠実さと、作品の良さの相乗効果を感じたりもした。

否、言葉というよりその人のアチチュードなのかもしれない。その点でもジェーンバーキンの振る舞いは素晴らしいし、どれだけ言葉を費やしても「それはねえ」と思わざるを得ない政治家や立派な企業人も少なくない。

芸術の可能性を考えるのは、むしろ震災以降で、凛として生きている感じがなんとも頼もしい人たちに惹かれてしまう。その一方で、裕也さんの破天荒さも面白い。
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2011年04月27日

今月のミュージックマガジン




震災後というタイミングでの細野晴臣特集。本人も冒頭のインタビューで,
3.11以降の心象風景を語っていて、以前からスピリチュアルともまたちょっと違う世界感の持ち主の細野さんだけに興味深く読む。そして新作のアルバムのモチーフではないが、NHKの依頼で、リーマンショックの世界の動向を描いたドキュメンタリーの曲作りでは、金融恐慌時代のチャップリンを思い出させたという。

その辺もあってか、ボーカチストとして全編曲を歌うのは、実に30年ぶりぐらいになるとか。

まさに、この時代と重なる細野さんの言葉はもとより、ディスクレビューを見るとぐっとひかれます。最近は、以前に買ったボックスも聞いたりしています。

加えてこの後のページでは、鈴木慶一に曽我部恵一となんとも興味をわかせる人たち。

あと個人的に最近では話題沸騰のジェームスブレイクについても評論があってなんだか、盛りだくさんな今月号でありました。以下アマゾンより。

【特集】 細野晴臣

■ ロング・インタヴュー~新作『HoSoNoVa』から見える景色(北中正和)
■ オリジナル・アルバム・ガイド~エイプリル・フール、はっぴいえんど、YMOから最新ソロまで(伊藤亮、今井智子、小山守、松永良平、村尾泰郎)
■ 歌で救われる気持ち~ぼくらが“ホソノのヴォーカル”を待望する理由(安田謙一)

□ ムーンライダーズ~『カメラ=万年筆 スペシャル・エディション』(岡村詩野)
□ 曽我部恵一~ソロ活動10周年に出される新作ソロ(志田歩)
□ フリート・フォクシーズ~ロックを超えた美意識(渡辺亨)
□ バトルス~ポップでエクスペリメンタル(金子厚武)
□ 配信おじさん拡大版~震災後に動き出したミュージシャンたち(小野島大)
□ ジェイムズ・ブレイク(高橋健太郎)
□ 近藤房之助(池上尚志)
□ 木村充揮(小出斉)
□ 三宅伸治(志田歩)

Tune In!
◇ ケイジ・ジ・エレファント
◇ スウェード
◇ ザ・ハイ・ラマズ
◇ ギャング・ギャング・ダンス
◇ オッカーヴィル・リヴァー
◇ アラマーイルマン・ヴァサラット
◇ 高野寛
◇ 島崎ひとみ

REGULAR CONTENTS
◆アルバム・ピックアップ……注目の新作をじっくり批評。
 細野晴臣/曽我部恵一/Fleet Foxes/Battles/Buddy Miller/Omara Portuondo/Aaron Neville/砂原良徳 ほか
◆クロス・レヴュー……4人の評者が採点評価で誌上バトル!
◆アルバム・レヴュー/ヴィデオ・レヴュー……洋楽・邦楽の最新リリース200~300タイトルを鋭い評文とともに10点満点で採点。音楽ライフの頼れる味方!
◆輸入盤紹介……世界各国あらゆるジャンルの注目作を詳細にいち早く!
 Elbow/Jonathan Jeremiah/Lucinda Williams/Middle Brother/Cafe Tacvba/Aster Aweke ほか
◆[連載]松山晋也とめかくしプレイ/音楽の発火点(石田昌隆)/とうようズ・トーク(中村とうよう)/行川和彦の“りある”インディ盤紹介 Do It Yourself!/安田謙一のこれがヒットか!?/吉田豪のアイドル・マスター!/萩原健太のコンパクト・ディスカヴァリー/五十嵐正のフォーキー・トーキー/小野島大の配信おじさん/大森さわこのソフトにキメて!~新着映画DVD紹介
◆国内外の音楽関連ニュース/ライヴ、本、映画の本格的レヴュー/ニュー・リリース、コンサート情報など
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2011年04月04日

今月のミュージックマガジン(2011.4)



特集は「相対性理論」。最初のシフォン主義しか聴いていなかったので、ここまでの広がりがある世界観があるのかはなかなかわかりづらい。これは神聖こまったちゃんの評価の高さも同様。ちょっとこのあたりのツウ受けは今回の特集でもわからなかったが、内容は充実。

以下はアマゾンのコピペ。

【特集】 相対性理論

謎の才女・やくしまるえつこ率いるポップ・ユニット、相対性理論。自身の音楽について自ら発言することは極端に少なく、インタヴューなどでメディアに登場することもほとんどないから、このユニットについての情報はリスナーの間で妄想とともに爆発的に膨らんでいった。そうして相対性理論は、2000年代後半のJポップ/サブカルチャー・シーンで現象とも言えるほどの旋風を巻き起こした。新作のタイトルは『正しい相対性理論』。正しいとは? 相対性理論とは? 謎はやっぱり楽しい。そしてこの特集で、あなたの頭の中を相対性理論でいっぱいにしたい。

■ 00年代後半に起こった“相対性理論現象”を読み解く(松永良平)
■ 相対性理論のコンセプター、ティカ・αとの往復書簡(土佐有明)
■ ヒストリー・オブ・相対性理論(小山守)
■ 活動年表ダイジェスト
■ ディスク・ガイド~相対性理論のアルバム/シングル(岡村詩野、金子厚武、志田歩、廿楽玲子、長谷川博一、安田謙一)
■ セカイ系って何?~相対性理論を語る際に出てくるキーワード(仲俣暁生)

□ ロビー・ロバートソン~クラプトンらを迎えた新作(能地祐子)
□ salyu × salyu~Salyuがコーネリアスとコラボ(増渕俊之)
□ 冨田恵一~冨田ラボや提供曲などを集めた『WORKS BEST』(宗像明将)
□ 梶浦由記~アニメ音楽の才媛の、歌もの作品集(馬場敏裕)
□ クラムボン~ワーナー、コロムビアからのベスト盤(名小路浩志郎)
□ リー・ペリー(石田昌隆)
□ 砂原良徳(渡辺健吾)
□ Sonar Sound Tokyo 2011(門井隆盛)
□ 踊ってばかりの国(今井智子)
□ If By Yes(高橋健太郎)
□ 岡村みどり(松山晋也)
□ イネス・メゼール(高橋修)

Tune In!
◇ レディオヘッド
◇ サカナクション
◇ □□□(クチロロ)
◇ G・ラヴ
◇ レ・ヌビアンズ
◇ レ・フレール
◇ 嘘つきバービー
ほか


個人的にはロビーロバートソンの髪型に驚いたのと、salyuとcorneliusの対談もまたよしでした。やっぱり渋谷系世代なのです。

ちょっと今月は不案内ですいません。


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2011年02月25日

今月のミュージックマガジン(2011.3)



このところ、桑田佳祐の露出がスゴい。ソロの新譜の発売にあわせてだが、雑誌だけでもBrutusやSwitchやロッキンオンジャパンなど。マガジンもご多分に漏れずだが、今回の特集は「ソロアーティスト桑田佳祐の足跡を丹念に追っている。

中でも能地祐子さんの愛情あふれる文章が、彼が国民的アーティストといわれるゆえんを感じさせる内容でありました。

個人的には、後コステロがホストをしていたトーク番組のDVDと最近マイブームのキョンキョンインタビューが気になるばかりでありました。

内容は以下。

【特集】 復活! 桑田佳祐

サザンオールスターズの活動休止からソロに専念。アルバムのレコーディング中に食道がんであることを明かし、休養。そして「紅白歌合戦」で復活。サザンのフロントマンとして、ソロ・ミュージシャンとして、個性的な歌唱と多彩な活動で、“国民的歌手”とも言えるような支持を集める“桑田佳祐”の魅力に迫ります。

■ 新作『MUSICMAN』で完全復帰するまでの道のり(長谷川博一)
■ ヒストリー~多才ぶりを爆発させたソロ・アーティストとしての歩み(小山守)
■ KUWATA BAND~桑田佳祐の作品   全アルバム(相倉久人、小倉エージ、北中正和、栗本斉、志田歩、萩原健太、安田謙一、久保太郎)
  全シングル(長谷川博一)
  変名ユニット、共演作ほか(松永良平)
  DVD/映像作品(宗像明将)
■ 提供曲と参加作を追いかける(小川真一)
■ 羽織袴姿でディラン?~ソロ“桑田佳祐”の魅力(能地祐子)

□ エルヴィス・コステロ~ホストを務める音楽番組のDVD(宮子和眞)
□ 小泉今日子~“2000年代のキョンキョン”が詰まったコラボ・ベスト(岡村詩野)
□ 鴨田潤~ラッパーのイルリメが本名でリリースする弾き語り作(金子厚武)
□ cero~エキゾでロックな若き4人組(渡辺裕也)
□ ウンベルティポ(南波一海)
□ ビル・ラズウェル~邦人ミュージシャンとの共演作2種(小野島大)
□ モーリッツ・フォン・オズワルド・トリオ(門井隆盛)
□ フェイルーズ~アラブのスター、初期録音集と新作が相次いで登場(中村とうよう)
□ すばらしきペルー混血音楽の守り手たち(塚原立志)
□ ナタリア・ズッカーマン(渡辺亨)
□ アリエル・ピンクス・ホーンテッド・グラフィティ(金子厚武)
□ 土屋浩美(栗本斉)
□ SAKANA(小田晶房)
ほか
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2011年02月01日

今月のミュージックマガジン(2012.2)




佐野元春の表紙だけで80年代にどっぷり元春にはまっていたワタクシとしてはうれしい特集。巻頭の木村ユタカさんのヒストリー解説から本人インタビュー。そしてディスクレビューも網羅。

個人的には、ラジオや雑誌、カセットブックに12インチなど音楽がオブジェクトとして重宝されていたいい時代のあれこれを元春を通じて知ったことが今の価値観だったり仕事にも生かされていると思うと実に面白い。

元春といえば、世代的に断然、Visitorsが衝撃的だった。あの音楽をNHKのFMで聴いたのが衝撃的でエアチェックというのが当時の10代のオンガク好きの典型的な行動パターンでした。そこから得られたものって大きいなと思った次第。

音楽もさることながら、その当時の時代性をも感じさせる特集でした。他はあまり印象には残らずでした。


以下は、アマゾンの目次をコピペ。

【特集】 佐野元春の30年

1980年代の幕開けとともに颯爽と登場した佐野元春は、都市にうごめく若者の鼓動を新鮮なビート感覚で歌い綴り、それまでの日本にはなかった新たなロック・ミュージックを切り拓いた。過去の音楽に対する膨大な知識と同時代音楽へのヴィヴィッドな感受性を持ち、ラジオ、テレビ、インターネットなど様々なメディアにもアクティヴに関わりながら、2010年にデビュー30周年を迎えた。そのアニヴァーサリー・イヤーの締めくくりとして1月に登場するセルフ・カヴァー作『月と専制君主』のリリースを機に、稀代のロッカーの30年に迫る。

■ リスナーとの強い信頼関係が成り立たせる良質なロック(木村ユタカ)
■ インタヴュー~作ったのも自分、こわすのも自分、また再生するのも自分(能地祐子)
■ ヒストリー&オリジナル・アルバム・ガイド1980~2011
 (1)1980~1982 衝撃のデビュー(志田歩)
 (2)1983~1993 ザ・ハートランド時代(今井智子)
 (3)1994~2003 ホーボーキング・バンドの結成(増渕俊之)
 (4)2004~ デイジーミュージックの立ち上げ(長谷川博一)
■ 真骨頂を示すライヴ盤5作品(長谷川博一)
■ 代表曲/シングル~ストリートに鳴り響くサウンド、心に残るメッセージ(今井智子、西上典之、伊藤亮、志田歩、宗像明将)
■ 佐野元春は、新しいメディアを制覇する(小川真一)
■ ロックの日本語レヴォリューション(サエキけんぞう)

□ 鈴木慶一
曽我部恵一との3部作完結編(北中正和)
□ 毛皮のマリーズ
メジャー2作目を語る(岡村詩野)
□ 坂本真綾
堀込高樹&冨田恵一、スネオへアーらが参加の新作(宗像明将)
□ 石橋英子
ジム・オルークがプロデュースする話題の女性(小山守)
□ エイジアン・ダブ・ファウンデイション(大鷹俊一)
□ ワイアー(安藤優)
□ オリヴィエ・マンション(クレア&ザ・リーズンズ)(真保みゆき)
□ アソビ・セクス(山口智男)
□ フレディー(松永良平)
□ DOZ(阿部泰之)

Tune In!
◇ アデル
◇ デヴィッド・リンチ
◇ アクロン/ファミリー
◇ アイアン&ワイン
◇ オオルタイチ
◇ MONOBRIGHT
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2010年12月21日

今月のミュージックマガジン(2011.1)




今月は年末恒例のベストディスクの特集。この号はさすがに情報量が多くて読み終わるまでに一苦労します。やはりDJをしているとパーティにはまるジャンルの曲がひっかかることが必然的に多くなるので、今年はクラブミュージックにR&B、J-popあたりが印象に残った感じ。

表紙は各ジャンルの1位が出ているのは定番ですね。内容的にはアマゾンよりコピペ。

【特集】 ベスト・アルバム2010

毎年恒例、ベスト・アルバムの特集です。ゼロ年代からテン年代へ。と、書いてはみたものの、 AKB48と嵐とKポップと、…ビートルズのネット配信? 象徴的なうねりがあるわけではなかった2010年。それでも、ぼくたちは日々音楽を聴き、なにかを思う。合議によるジャンル別のベスト10/5、個人別のベスト10として選ばれたアルバムを手にとって、これまで気付かなかったなにかを感じよう。

■ ロック[アメリカ/カナダ]ベスト10(萩原健太×渡辺亨×高橋修)
■ ロック[イギリス/オーストラリア]ベスト10(大鷹俊一×保科好宏×油納将志)
■ ロック[日本]ベスト10(今井智子×岡村詩野×志田歩)
■ 歌謡曲/Jポップ ベスト10(保母大三郎×安田謙一×久保太郎)
■ R&B/ソウル/ブルース ベスト10(川口真紀×小出斉×鈴木啓志)
■ ラップ/ヒップホップ ベスト10(河地依子×高橋芳朗×二木崇)
■ ハウス/テクノ/ブレイクビーツ ベスト10(寺下光彦×ムードマン×渡辺健吾)
■ ワールド・ミュージック ベスト10(原田尊志×深沢美樹×松山晋也)
■ ラテン ベスト5(原田尊志×山本幸洋)
■ ロック[ヨーロッパ]ベスト5(石川真一×大鷹俊一)
■ ジャズ ベスト5(原田和典×松尾史朗)
■ レゲエ[海外]ベスト5(大石始×鈴木孝弥)
■ レゲエ[日本]ベスト5(大石始×鈴木孝弥)
■ ラップ/ヒップホップ[日本]ベスト5(浦田威×二木崇)
■ 音楽DVD ベスト~10(赤岩和美×大鷹俊一)

■ 音楽評論家/ライター、ミュージシャンが選ぶ2010年のベスト10(石田昌隆、大鷹俊一、岡村詩野、OKI、小倉エージ、小野島大、ゴースト/ショーン・レノン&シャーロット・ケンプ・ミュール、小山守、佐藤良成/ハンバート ハンバート、真保みゆき、鈴木孝弥、鈴木惣一朗、高橋修、高橋健太郎、中村とうよう、萩原健太、原雅明、ピーター・バラカン、原田尊志、星野源/サケロック、保母大三郎、松山晋也、宮子和眞、安田謙一、湯浅学、和久井光司、渡辺亨)

□ 神聖かまってちゃん(小山守)
□ かまってちゃんの衝撃的な登場と、その新しさ(松永良平)
□ ソウル・フラワー・ユニオン(池上尚志)
□ 辺野古 “Peace Music Festa!” でのソウル・フラワー(志田歩)
□ ゴースト(ショーン・レノン&シャーロット・ケンプ・ミュール)(村尾泰郎)
□ ジャスティン・アダムズ&ジュルデー・カマラ(大鷹俊一)
□ 全日本フォーク・ジャンボリーの記録映画のDVD(鈴木孝弥)
□ YAMAAN(二木信)
□ グレン・ティルブルック(高岡洋詞)
□ デヴィッド・T・ウォーカー(安斎明定)
□ ウーゴ・ファットルーソ(栗本斉)
□ ボビー・キム(まつもとたくお)
□ ミュージック・マガジン2010年1月号~12月号索引(レヴュー)


この号では日本のロックで神聖かまってちゃんへの言及とゆらゆら帝国の解散についての記述が目立ったかな。

R&B、ヒップホップ界隈では、やはりカニエの新譜は年末のニュースでしたが、個人的にはrootsとJohn Legendのアルバムがレイドバックしているとはいいませんが、懐かしい音の響きもありつつ新鮮でありました。

ハウステクノ界隈では下手だけど、2位のSascha Diveはウワモノが好みの浮遊感もありつつフロアでもリスニングでもここちよいアルバム。相変わらずデジタルクンビアとかは、この雑誌では盛り上がってますね。詳細は、本誌を読むのがおすすめかと。

あと日本のヒップホップでShingo西成がはいったのもうれしい限り。なんとも小粒感がありつつもジャンルに関わらず佳作が多かった様な気がします。
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2010年11月19日

今月のmusic magazine(2010.12)




今月は話題のコーネリアスのリマスター盤。まりんが手がけているという話題で手に取ってみたけど、正直、そこまで変わったかなあというのは両方の盤を聴き比べてみないとわからないものです。

で、内容はコーネリアスとまりんのインタビューを高橋健太郎さんが巻頭でやっている。録音技術についての知識も豊富な氏だけに、実に的確にこのレコードについて言及。

そして、話は小野島大サンの当時の時代背景に迫っていく。

ワタクシも渋谷系からちょうど、クラブミュージックに接近して、そのまま日本の音楽をほとんど聴かなくなる時期の盤だっただけに出てくる固有名詞にいちいち反応してしまう。

さらには前田毅さんの97年論に北中正和さんのファンタズマの解説など興味深い特集だ。

他に、個人的に解散が残念だったゆらゆら帝国のライブ盤とかOvalのインタビューだったりなかなかいぶし銀ながら好奇心をかきたてる記事が多かったかも。

中でもマニュチャオの活動のグローバルというには陳腐か。幅広い活動と意識の持ちようが素晴らしくてよんでいてうなづくこと多し。

すごくインスパイアされました。音楽に向き合うということに思いを馳せるきっかけとなったかも。ちょっといいタイミングに読めた今月号でありました。
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2010年10月20日

今月のミュージックマガジン(10.11)




今月はスピッツの特集。冒頭のインタビューから始まり、これまでの歩みにレコード紹介といつもの特集。最初のインタビューのメンバーの誠実な感じがなぜか、心に染み渡ります。音にきちんと向かい合うという様な感じがこのみな人たちだ。

その後は、ニールヤングにボブデュラン、コステロと御大が並ぶが、なぜかこの号は心地よい秋の様な号だ。

意味はよくわかりませんが…。あまり熱い感じのページがすくないがひとつひとつの記事がしっくりくる。ベテランアーティストが多いからかな。
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2010年09月23日

今月のミュージックマガジン(10.10)




キリンジとは渋い特集。どちらかというと楽曲提供やツアーのサポートとかそういうイメージだが、確かに3rdぐらいまではよく訊いていた。

特集ではインタビューからレコードレビュー。これまでのシングルやプロデュースした作品のリストなど資料性も高い。

実に音楽に誠実に接してきた足跡が伺える好特集でありました。

他にもいち早く特集したK-popの女性アーティストの人気ぶりをとりあげたりmoochyのインタビューも良かった。

小粒なれど、佳作が多いようなイメージでしょうか。
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2010年08月21日

今月のミュージックマガジン(2010.9)




表紙はSuperfly。パブとはいえ、軒並み音楽誌などの表紙やっているとちょっと冷めますね。ボーカルは好きなんですけど。

で、特集がブルックリンシーンという一瞬(?)な感じなのでしたが、MGMTにヴァンパイアウイークエンドにアニマルコレクティヴもみんなおんなじシーンとは完全にツボではないかと感心。

しかも巻頭のシーンの概観では先日亡くなった今野雄二さんによる解説が。

そういえば、今週の週刊現代で11PMで共演していた大橋巨泉が連載で、フジテレビの追悼コメントで今野さんの同性愛について触れたら、削除されたというくだりも書いてあって、そりゃ、日本にラリーレヴァンを紹介した張本人だし、その視点のありようは、やはりゲイならでの嗅覚と鋭さを併せ持っていた編集者なのだなと思ったしだい。

話は随分、それましたが、MGMTや!!!のインタビューなどをはさみ、代表的な作品のディスクレビュー。さらにフジロックでの活躍ぶりにシーンの変遷と盛りだくさん。

かじってみると豊潤な果物の味わいのような特集であります。

ほかにも卓球のインタビューがあったりするが、ここは安藤裕子のロングインタビューを挙げたい。クロニカルとベストしか聴いていなかくてインタビューを読んだ記憶も皆無。

しかし進作のインタビューでは、いかにライブと録音芸術が違い、そこにお金を払うというシステムがなくなりつつあるかということをものすごい熱量で話していて、ちょっと面白かった。

この人のパーソナリティもかなり面白そうだ。
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2010年07月19日

今月のミュージックマガジン(10.8)




ボアダムスの特集。最近あまりリリースしていないなあと思っていたらゼロ年代はライブ中心の活動だったらしい。

特集冒頭のEYEとYoshimiのインタビューではゼロ年代という時代性を背景に誠実な語り口が面白い。

その後のヒストリーなんかも個人的には「スーパーアー」ぐらいで最近は聴いていないから新鮮。電子音楽とトランス感とも言えるフィジカルなドラムのトライバルをより突き詰めた感じかと思うとが全興味がわいてくる。実に思想的な部分と音楽との真摯な向かい合い方がブレがなくてすてきなインタビュー。

その後のディスクレビューも含めて10年代の音楽について思うことも多い時期だっただけになかなか奥行きのある特集でありました。

他にはミックジャガーのインタビューや、個人的につぼの七尾旅人のインタビューもいい。いつも芯があって音楽誌向きな人だ。

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2010年06月23日

今月のミュージックマガジン(2010.7)



先月に続いて今月はゼロ年代のベストアルバム、邦楽編であります。いつものようにランク上位のアーティストが表紙にずらり。

この本を読む上では、先にでた「the groovy 90's」を一緒に読むとよりわかりやすいかもしれない。あくまで90年代の渋谷系からクラブ系のオルタナティブな流れをそのままに受け継いで、まさ熟成されたサウンドが開花した時代というか、このミュージックマガジンで選ばれたのはそうかなあという感じであります。




ピチカートにperfumeが同じくくりでさりげなくランクインしていてさすがに隔世の感です。

その後の今井智子さんと岡村詩野さんの対談ではゼロ年代をオタク化というキーワードで表現してまして、音楽を取り巻く環境を含め大きな過渡期と言う認識であれこれ話しております。

他にもトータスのジョンマッケンタイアに鈴木慶一、バッファロードーターとなんかつぼな人選のインタビューもありつつ、オザケンの2ページながらレポートもあります。

個人的にはゼロ年代は、クラブミュージックの発掘にいそしんでいて邦楽を聴きだしたのは、東京歌謡曲ナイトが始まったぐらいなのでかなりゼロ年代も後半になってからだ。それにperfumeのブレイクもエポックでありました。

ただ、ゆらゆらもよかった。彼らの「空洞です」はディスコダブの文脈で聴きましたが、それよりもリミックス集がやばくて芳醇だったのを記憶しております。
posted by nizimasu at 22:10 | TrackBack(0) | ミュージックマガジン