2015年08月04日

2015年7月の読書

2015年7月の読書メーター
読んだ本の数:26冊
読んだページ数:7611ページ
ナイス数:180ナイス

〈自分らしさ〉って何だろう?: 自分と向き合う心理学 (ちくまプリマー新書)〈自分らしさ〉って何だろう?: 自分と向き合う心理学 (ちくまプリマー新書)感想
自分とは何かという問題を考察すると日本人の場合他の国よりも「人との間」つまり社会や帰属ひいえては居場所の話に行き着く。そうなると結局自分のアイデンティティは社会の中でしか見いだすことはできない。いくら自分の内面の中にはないのではないか。そこから帰属意識や承認欲求、通過儀礼なども社会の一員となることなんかも大きい。でも社会のバーチャル化や個の希薄化などの中で「自分の物語」を作れと著者はいう。自己物語化をすると否定的なエピソードさえもある種の意味を帯びる。物語が構築できればさらに聞き手も欲しくなる。それが人間
読了日:7月30日 著者:榎本博明
作家という病 (講談社現代新書)作家という病 (講談社現代新書)感想
元新潮社の敏腕編集者の見聞きした作家ゴシップが全編を占めていてこれは昔の噂の真相みたいでとても面白く読めた。特に前半は水上勉や渡辺淳一、遠藤周作といった大御所が出てくるのであっという間に読んでしまう。それにしても編集者と作家の関係は猛獣と猛獣使いに例えられるが、西村寿行のようななかば暴力のような理不尽さにも耐えうる仕事である編集者の矜持みたいなものが感じられる。その一方で山村美紗への冷淡な対応なんかもさりげなく書いていて、ここまで書いていいのかと思ったがいずれも鬼籍にはいっているからか、その筆は鋭い
読了日:7月29日 著者:校條剛
からだとこころの環境 ――漢方と西洋医学の選び方 (ele-king books)からだとこころの環境 ――漢方と西洋医学の選び方 (ele-king books)感想
医師でありアンビエントのミュージシャンである著者が書いた漢方の本。漢方という東洋医学の話から始まり体というミクロコスモスと環境の調和究極的には医食同源という手垢のついた言葉に行き着くのだがその言葉の持つ意味はアンビエントよろしく自分の体に内省化していくのが面白い。帯津良一先生も医術は哲学であるという言葉もある通り自分が生きていく中で医食同源としてどのような食べ物を自分の体内に取り込んでいくのか哲学が問われているそんな気がします。そしてこの本は自分の体に合うものを体に聴けという。押し付けがましくないのもいい
読了日:7月29日 著者:伊達伯欣
岡崎京子 戦場のガールズ・ライフ岡崎京子 戦場のガールズ・ライフ感想
ようやく岡崎京子展の公式カタログでもあるこの本を読み終えた。どこかで読み終えてしまうのがもったいないと思いつつ、岡崎さんの作品の合間合間にインサートされる著名人の岡崎評が出てくる。加藤賢ソーさんが臆面もなく、当時の彼女への愛情を語ったかと思えば、オザケンがテイラースイフトとヘルタースケルターのりりこのように、自己を抑制して「みなさん」といわれるマーケティングのために装うことについて論じる。そして何よりも岡崎さんが当時の80年代論を語っていた文章とマンガが出ていて(展示でも見たけれど)何ともいえずぐっときた
読了日:7月29日 著者:岡崎京子
美味しい革命―アリス・ウォータースと〈シェ・パニース〉の人びと美味しい革命―アリス・ウォータースと〈シェ・パニース〉の人びと感想
アメリカにおけるスローフードや地産地消の先駆者であるアリスウォーターズの評伝。NHKの番組で見た時にそのカウンターカルチャーから出てきた人だと聴いていたので奔放な男性関係や料理人とのいざこざなどの人間関係の悲喜こもごもを読んでいて微笑ましくなってしまった。今となってはとても落ち着いた佇まいの人になっていたので人に歴史ありだなあと思ってしまう。でもどこかトラベラーで情熱的な女性だからこそこだわりの店を30年に渡って切り盛りしてきたのでありましょう。ある種のロックスピリッツすら感じるかっこいい女性の半生記だ
読了日:7月28日 著者:トーマスマクナミー
物語の法則 強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術物語の法則 強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術感想
おおかた神話や物語についての研究はジョゼフキャンベルによる成果の応用が多い。そこからスターウォーズのルーカスなどの評価を機に、映画界では神話の理論を映画の脚本作りに応用していく流れができていった。その中でも標準的なテキストであるのが本書。極めて精緻に物語の分類をしつつそれぞれの映画でのストーリーテリングを見ながら参照してくスタイルはさながら映画の授業のよう。映画産業やドラマの隆盛は娯楽というよりも自分の人生という物語の中に未知なるものや自然といった物語を取り入れたい現れなのかな。個人的なテーマだけれど…
読了日:7月28日 著者:クリストファー・ボグラー,デイビッド・マッケナ
ポリアモリー 複数の愛を生きる (平凡社新書)ポリアモリー 複数の愛を生きる (平凡社新書)感想
3という単位でカップル(そもそも2という意味だが)を定義し直すというのが、この本の趣旨だ。一瞬、スワッピングだとか不倫とかの言葉もよぎるがそれを踏まえてもっとオープンな関係性を模索している動きが、ポリアもリーだといえるだろう。この本では先進国であるアメリカの例を揚げながら日本での実情についても調査報告している点が非常に誠実といえる。でもオープンな関係は交渉の問題やオープンさゆえの不便さもあると思う。日本の社会のどこか淫靡な面におかしみをかんじる文化だとなかなか難しいのではないかと思ったりして…。貴重な報告
読了日:7月26日 著者:深海菊絵
森本美由紀: 魅惑のファッションイラストレーター (らんぷの本)森本美由紀: 魅惑のファッションイラストレーター (らんぷの本)感想
イラストレーターの森本さんといえば、一般的にはピチカートファイブのCDジャケットのイメージなのかもしれないけど、個人的には圧倒的にMAD PROFESSER周辺のUK LOVERSのコンピ盤のジャケットのイメージ。あの甘ったるい世界観を完全にイラスト化していてジャケットの中のライナーも森本さんのイラストでえらくスタイリッシュでかっこいいなと思ったこともあった。その後も渋谷系界隈だったり、MINEの表紙とかもしていて岡崎京子がバブルならそれ以降の渋谷系の時代の人だった。何もかもおしゃれでセツモード出身も納得
読了日:7月26日 著者:森本美由紀
スピリチュアルの冒険 (講談社現代新書)スピリチュアルの冒険 (講談社現代新書)感想
スピリチュアルというと、宗教の横にある棚のイメージだけど、その語源は何なのか。霊性と訳されるけど、アミニズム的な精霊と一神教の中ではぐくまれた聖霊の概念の違いなどを扱いつつ、心身一元論や二元論も論じていく。煎じ詰めていくとスピリチュアルというのは、自分の内面をのぞきながらその声のようなものを聴いて行動や思考に転化していくプロセスをさすものらしい。日本でも内村鑑三や鈴木大拙なんかも取り上げつつ、文学における題材としても取り上げる。個人的には北村透谷が恋愛体験をスピリチュアルとして取り上げていたのが興味深い
読了日:7月26日 著者:富岡幸一郎
中世における数のシンボリズム中世における数のシンボリズム感想
例えば、人間を表す数字を2だったり、神を3で表したりするのはなぜか。その起源をたどりつつ、数を象徴的にとらえたりする占星術、果ては世界そのものを数字でつかもうとするピタゴラス派まで数から人間が感じ取るイメージの変遷やその意味を過去の文献からひもといていくという意欲作。実は占いの類いもこうした古典や占いのイメージの集積から来ているもので、本当かウソかというよりも古代人から綿々と続くある種の数字から読み取れる意味を感じ取るのはなぜかというのもわかるのが面白い。数字のオカルト的な面を知るには最適なテキストかも
読了日:7月23日 著者:ヴィンセント・F・ホッパー
善と悪の経済学善と悪の経済学感想
チェコの経済学者が書いた労作。経済学以前にある物語や神話、哲学などから現在の経済に至る思考や理論的な背景がどのように描かれているのかというのを具体的な原典にあたりながら解読していく。さながら古典の授業の用でもあるが堅苦しくはない。労働は罪なのかは、ギルガメシュの叙事詩にはないが、旧約聖書にある安息日の視点から見たらどうか。アニマルスピリットはどこから来ているのかーーすべてに明確な答えがある訳でない。しかし成長や欲望というのは古くからの書物にある概念。それをブレイクスルーする思考が必要と説く。結局物語なのか
読了日:7月18日 著者:トーマス・セドラチェク
倭人への道: 人骨の謎を追って (歴史文化ライブラリー)倭人への道: 人骨の謎を追って (歴史文化ライブラリー)感想
倭人というのは、いわゆる中国の魏志倭人伝なんかにでてくる日本人の呼称。日本人が日本人として中国から認識されたことで日本は成立したというのは日本の空っぽなアイデンティティを考えるとわからなくもない。この本ではむしろ、考古学的に見た時に日本人のルーツを探る。日本人は渡来人による侵略において縄文の原日本人が「置換」られた説もあれば、混血が進んだ説もあれば、土着の人たちがそのまま農耕を始めた移行説まで。その学説の盛衰は科学の発展と無縁ではないようで著者の時折垣間見える困惑ぶりがこの学問の困難さを窺わせる。何とも…
読了日:7月17日 著者:中橋孝博
弥勒の来た道 (NHKブックス No.1229)弥勒の来た道 (NHKブックス No.1229)感想
弥勒というと広隆寺の弥勒菩薩半跏像とかを思い出したりするのだけれど、菩薩でありながら如来的な天上にもいるという摩訶不思議な弥勒の起源を尋ねる旅。その大きなきっかけを著者はミトラ教などの教えに救世主信仰にあるのではないかと考えているようだ。天上にありつつ衆生の信仰の対象にあるというのは、さらには阿弥陀に代表される浄土の信仰と相前後していてそのあたりとの様々な形での融合がはかられていたのではないかというのがとても腑に落ちる。アレキサンダー大王の東征だったりアーリア人の貿易によって文化が行き来した時代ならでは
読了日:7月17日 著者:立川武蔵
洋子さんの本棚洋子さんの本棚感想
小川洋子さんと平松洋子さんって同じ岡山生まれで世代も近いから読んできた物語も似ている。少女時代のアンネフランクとかツルゲーネフのはつ恋のむち打ちのシーン、さらには夜と霧のユダヤ人の虐殺、どこか平和教育と少女としての大人になる違和感の表明みたいなものが読書体験の原体験として綴られている。そして社会人を迎える頃にはそれぞれの何者でもない個性の発露として平松さんは旅だったり料理、小川さんは母となり家族とのことなんかもある。そして身近な母親や家族の存在なんかも率直語っていて語彙よりも生理的な感情の表現力がスゴいな
読了日:7月17日 著者:小川洋子,平松洋子
仮面は生きている仮面は生きている感想
庭園美術館で開催されていた「マスク展」は2回行ったほどインスパイアされた。日本においては能とかでぐらいしか関連がなさそうだったがこの仮面を死者や精霊ととらえる文化は世界中に分布するのではなくアフリカの赤道周辺やメラネシアにアジアでもインドやインドネシアなどのヒンドゥーの文化圏だったりその由来はやはり神話に彩られているし、文化の継承や秘密結社とも密接に関連していてそれぞれの文化を見ていくだけでも面白い。中でも吉田憲司さんのアフリカの秘密結社「ニャウ」の潜入記。3年かけて結社に入るエピソードはスリリングだ
読了日:7月15日 著者:
社長、そのデザインでは売れません!社長、そのデザインでは売れません!感想
デザインというのはいわゆる商品開発の部分から、企業のアイデンティティやブランディングにまで及ぶトップマネジメントの領域になりつつあるというのが著者の主張。それを具体的に体現しようとしている経営者とデザイナーがそれぞれ3人ずつ出てきて対談したのをまとめたのが本書だ。中でもCCCの増田社長とデザイナーの佐藤可士和さんがこの本のいわんとする部分を体現していて、デザインをプロに任せるがそのコンセプトを徹底的に説明する増田氏と企業の持つ悩みをデザインやCIに落とし込む可士和氏ということになるだろうか。あとは普通かな
読了日:7月15日 著者:川島蓉子
私はなぜイスラーム教徒になったのか私はなぜイスラーム教徒になったのか感想
イスラーム国の問題でクローズアップされた中田さんだが、この本はある種の信仰告白であり、カリフ制の復興を願う氏の主張があますことなく収められている。決して簡単な内容ではないが、イスラム教を以前よりは身近に感じられたのは確か。それに神秘主義やサラフィーなどの流れもかなりわかりやすく書いていて読むと目から鱗の部分が多かった。それにしてもかなりの変わった方みたいなのは間違いないみたいで、こうした人にはイスラムの世界とは寛大でかつ自由に目に映るというのは、実際に入信しないとわからないようだ。ユニークな視点でもある
読了日:7月14日 著者:中田考
レアリティーズレアリティーズ感想
岡崎京子ブームは個人的にまだ続いていて、この80年代の凝縮感は読んでいるときゅんとなる。バブルなのにバブルをハスに見ているようなプレ原宿の登場前夜な感じが好きだなあ。この作品集はちょっと単行本にはまとまらないような短編や連載をまとめたアウトテイク集みたいなもの。それだけにファンはたまらないだろうな。個人的には、事故の少し前に書いていたと思っていたベティペイジの冒険が掲載されていたのは懐かしかった。でもまだ91年だったのだなあとか、エッセイのタイトルが「虹の彼方に」ってもろ高野寛だったり80年代の記号が満載
読了日:7月12日 著者:岡崎京子
西原理恵子と枝元なほみのおかん飯西原理恵子と枝元なほみのおかん飯感想
ちょいポチャなマンガ家さんと料理研究家の組み合わせは圧倒的に信頼できる証のようなもの。そのレシピと昨今のヘルシーとはまるで無縁なカロリー度返し、お酒がススム君なレシピの数々に食欲をインスパイアされることカズ知れず。それでも意外と手間のかからない料理が多くてしかもあまり高い食材がない家庭料理が多いのがうれしいかも。ちょいちょい食べ盛りの息子さんのエピソードが出てくるが、家族の献立を意識したガッツリ系の一品はおいしそう。さっそくゆで卵のスパイス炒めを試してみることにする!
読了日:7月12日 著者:西原理恵子,枝元なほみ
あなたは、なぜ、つながれないのか: ラポールと身体知あなたは、なぜ、つながれないのか: ラポールと身体知感想
すごく地味な本ながら売れているのは装丁のイメージがよいのかな。元々対人コミュニケーションが苦手な学生がナンパやセミナーなどのあらゆる手段を講じて徐々に自分の外見や内面さらには話し方や仕草と言った身体動作にも及ぶ。結局は他者を鏡として自分の気づきとするカウンセリングやスワイショウという身体動作を通じて心身をリラックするする方法などで他者に対しての鎧を外していってよりコミュニケーションを円滑にしていくというのはさながら身体技法としての瞑想と近いかもしれない。他者の力か瞑想なのか手段は違うが目的は一緒のようだ
読了日:7月7日 著者:高石宏輔
のめりこませる技術 ─誰が物語を操るのかのめりこませる技術 ─誰が物語を操るのか感想
ドラマの「LOST」や「マッドメン」映画の「バットマン」の人気は本編のみにあらず。それぞれのコンテンツから派生したネット上のツイッターの書き込みだったりスピンオフ的な動画だったりすることでよりファンを醸成していったり数少ない時間の取り合いをしていくツールとしてのメディアミックスやITの活用などの組み合わせの事例を幅広く紹介しているのだがこれは正否ふくめてなかなか複雑でかなりの人員がいるのがわかる。これがスターウォーズのようにファンビジネスを取り込むような手法はわかりやすいが費用対効果はあるのか疑問でもある
読了日:7月7日 著者:フランク・ローズ
山川さん、黒斎さん、いまさらながらスピリチュアルって何ですか?山川さん、黒斎さん、いまさらながらスピリチュアルって何ですか?感想
これはなかなか面白かった。雲さんは有名なブロガーらしいが精神疾患から急に精霊の声が聞こえるようになったという典型的なシャーマンの経験をした人。山川夫妻というのは翻訳ではシャーリーマクレーンからの実績があるというから筋金入りだろう。この人たちのスピリチュアルの定義というのがどうなのだろうと思ったら「気づき」に着目していてアワークネスかと思いきや精霊が後半にでてきてさすがの世界に。心の声を内なる声に置き換えればいいのだけれどどうてしても超越的なものの存在にするのだと思いそれこそがスピリチュアルだと納得した次第
読了日:7月6日 著者:山川紘矢,山川亜希子,雲黒斎
おまけのいちにち(その連続)おまけのいちにち(その連続)感想
オーケンさんのエッセイの味わい深さは50を目前にして俄然、老いと要望の衰えについて、自虐的なエピソードの連続で、もはや自分をおじいちゃん扱いするあたりでもはや芸風としても完成の域にあるとしか思えないのであります。ロックフェスのエピソードから周りのミュージシャンも同じく年を重ねていく味わい深くもとほほな境地というのが切ない限り。しかもこのエッセイを持ってしばらく打ち止めだとか。あとがきでまたいつ書き出すかはわからないといっているからまた始めるでしょう。でもここ最近の旺盛な音楽活動を考えるとすごく納得かも
読了日:7月5日 著者:大槻ケンヂ
マインドフル・ワーク―「瞑想の脳科学」があなたの働き方を変えるマインドフル・ワーク―「瞑想の脳科学」があなたの働き方を変える感想
話題の本。マインドフルネスについてはいわゆる瞑想の類い全般を刺しているらしい。それを宗教性を排除して、気づきのアウィークに繋がるというのが企業の中で行われていたり社会の中で取り入れられているレポートでもある。最後の部分では宗教性との軋轢や、懸念の部分も両論併記的に記載されていてバランスがいい。それでもこの著者は瞑想を実践していてそれが自分のバランスを保つという点で有効と考えているのもなるほどなあと思った次第。宗教やスピリチュアルのような決め付けや声高な部分が少ないのがこの本のいいところですね。
読了日:7月5日 著者:デイヴィッド・ゲレス
ジョーゼフ・キャンベルが言うには、愛ある結婚は冒険である。―ジョーゼフ・キャンベル対話集ジョーゼフ・キャンベルが言うには、愛ある結婚は冒険である。―ジョーゼフ・キャンベル対話集感想
ジョーゼフキャンベルといえば古今東西の神話の中からその共通性や人類に共通する基底概念を探した学者であるけどその彼がラジオ番組のトークをまとめたのがこの本だ。なので難しい話は出てこないがそのテーマ性は神話というのが人間が生きていく上でとてつもなく大事なエッセンスではないかと思わされる。人間の創造の産物が宗教になり生活規範にもつながる。社会の独自性と共通性を「神話」という言語で語るというのは何とも面白い。通過儀礼や英雄の成長譚というのもジョーイルーカスのスターゥオーズに用いたと思えばあの作品も現代の神話なのだ
読了日:7月5日 著者:ジョーゼフキャンベル
大英博物館展: 100のモノが語る世界の歴史 (単行本)大英博物館展: 100のモノが語る世界の歴史 (単行本)感想
東京都美術館でやっていた「大英博物館展」のパンフレット的な書籍。100のモノで人類の歴史と叡智を伝える意欲的な内容。やっぱり植民地での収奪をしていた国だからこそのコレクションの数々はその背景を考えると複雑ではあるが、その100のモノは審美眼にかなった逸品と言えるものが多い。中でもイフェの頭像といわれるナイジェリアの作品は14世紀に作られたとは思えない何ともいえない神々しさを漂わせていたりする。あと4千年も前のエジプトの化粧パレットのデザインが動物を模していて可愛らしいことこの上なし。そのセンスに驚くばかり
読了日:7月5日 著者:大英博物館

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posted by nizimasu at 00:10 | TrackBack(0) | BOOKS
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