2015年07月08日

2015年6月の読書

2015年6月の読書メーター
読んだ本の数:29冊
読んだページ数:6998ページ
ナイス数:243ナイス

いいデザイナーは、見ためのよさから考えない (星海社新書)いいデザイナーは、見ためのよさから考えない (星海社新書)感想
著者はデザイナーながら経営学部出身というだけあったノンデザイナーにはわかりやすい内容。でも中身的には佐藤可士和の本なんかと同様にもはやデザインの域を超えて商品開発やマーケティングまでも及んでいるというのは納得のいく話ですが目新しさはない。むしろ、デザイナーの専門教育を受けていない人がどういう感じで色彩やデザイン、さらにはコンセプト二至るまで身につけていったかというのが本人の体験を元に語っていてそれが面白かった。結局、ベースの部分はそこそこにOJTとセンスの問題に行き着くというのはビジネスの要諦かな
読了日:6月30日 著者:有馬トモユキ
ウェブニュース一億総バカ時代 (双葉新書)ウェブニュース一億総バカ時代 (双葉新書)感想
ウエブサイトに氾濫するニュース。でも元を正せば無料なのだがどのような仕組みでフリーになっているのだろうか。そんな背景をこの本は見事な手際で解説する。中でもバナー広告を誰もが嫌悪する時代においてはネイティブ広告というあたかも記事のような広告が幅を利かせる。そしてぺージビューを稼いで広告価値を高めようと言う仕組みまで披露する。結局それでもただで記事が読めればいいじゃないかというが読みたい記事を読みたい解釈で取材なしに提供するという金太郎あめのような記事がこんなにも出てきているというのはある種の不幸かもしれない
読了日:6月29日 著者:三田ゾーマ
身体巡礼: ドイツ・オーストリア・チェコ編身体巡礼: ドイツ・オーストリア・チェコ編感想
生物的な「死」と社会的な死せる存在とを区別しているのは、以前からの養老先生の議論であるし、最終的に人間ほど怖いものはないという生物的なしでありながら、死というメメントモリな情報を発信する解剖室や墓に安堵を覚える感覚を中欧の旅を通じて再確認する思索の旅は何とも楽しい。いきなり、ハプスブルク家の心臓を取り出して廟の中に収めるというしきたりからユダヤにおける「死」と家族や民族の問題も見事な手さばきで西洋文明史における死のありように収束させていって考えさせられることばかり。日本の特異性もまた指摘にある通り気になる
読了日:6月29日 著者:養老孟司
縄文人に学ぶ (新潮新書)縄文人に学ぶ (新潮新書)感想
改めて読んでみると、建築家出身だけあって多分に推測的な記述が多いのが気になるが、日本の縄文的なものを火の進行だったり、アニミズムやそれ以前のマオイズムなんかも混同しているような部分があるが日本人論として読むと中々にわかりやすい。これに内田樹さんの日本辺境論なんかを重ね合わせると日本社会の特質はかなりの部分が、ある種の歴史がミルクレープのように堆積しているのではないかと思わざるを得ない
読了日:6月29日 著者:上田篤
シャーマニズム (「知の再発見」双書162)シャーマニズム (「知の再発見」双書162)感想
どうやらシャーマニズムというのは、ヒッピーやニューエイジなどの時に取り上げられた言説からかなり拡大解釈されているようだ。そうしたアメリカ流解釈のシャーマンとは一線画す存在として中央アジアからシベリアにかけて広く存在していた精霊の使いとしてのシャーマンの歴史とその民族による差異など解説している。そこには世界的にある精霊という存在をどう認識し共同体の繁栄のために儀式や病気の治療をしてきたかという部分が図版が多くわかりやすかった。いわゆるアフリカ的な薬物摂取としてのトランスに対して批判的なのも面白い
読了日:6月27日 著者:シャルル・ステパノフ,ティエリー・ザルコンヌ
やり残したことやり残したこと感想
渋谷陽一のインタビューでしゃべっているたけしはちょっとよそ行きだ。それは週刊ポストだったり東スポだったりするのと別の聞き方をするからなのか。いつも考えさせられる。でも悪くない。連載では「日本」というのが常にテーマの底流に流れていたりする。それが日本の映画の客であったりお笑いであったりするのがそうなんだけど個人的には着ぐるみを斬る意味みたいなものが面白かった。いわゆる照れ隠しであるしドーランを塗らないと舞台に立てないと言った師匠の深見千三郎師匠の言葉が象徴している。そしてあと映画何本作れるかこれも本音だな
読了日:6月27日 著者:北野武
オカザキ・ジャーナルオカザキ・ジャーナル感想
4月に「岡崎京子展」に行ったらその濃厚な80年代後半から90年代前半の空気感がそのまま残されていてものすごい不思議な感覚が残った。あの時代はナンだったんだろう。特にリバースエッジのあの虚無感と今の時代が地繋がりな感じがしてこのオカザキジャーナルも92年に連載していた朝日ジャーナルの終焉とともに連載も終了するんだけどバブルが一丁あがりになってモノからオカルトや悟り世代の原型のような消費行動が萌芽してきたりするようなことをさりげなく書いていてこの時代感覚に驚くばかり。岡崎京子の時代感覚の鋭敏さは今も心に残る
読了日:6月21日 著者:岡崎京子
あなたは半年前に食べたものでできている 実践編あなたは半年前に食べたものでできている 実践編感想
前に読んだ本も「自分の細胞は半年で入れ替わるからこそ食べ物も良質なものをとりましょう」というのは、実際はそうでないかもしれないけど身体感覚的には非常に腑に落ちる考え方かもしれない。そこから始まる20分以上の有酸素運動(特にランニング)に一日(連続した食事)の中で良質な食事を摂るということに特化しているのもハードルが低めなのがうれしい。でもこの本を試すと食事よりもむしろ運動した時のメンタル的な爽快感というものが得られるのがいいかもしれない。やっぱり食事の調節は効果覿面だがメンタルにはあまりプラスに働かないな
読了日:6月21日 著者:村山彩
ザ・プラットフォーム―IT企業はなぜ世界を変えるのか? (NHK出版新書 463)ザ・プラットフォーム―IT企業はなぜ世界を変えるのか? (NHK出版新書 463)感想
著者はIT産業の黎明期から事業に携わり続けているだけに、グーグルやフェイスブックにアップルといったプラットフォーム間の解説は中々見事。ただこの本の白眉はやっぱり著者も在籍していたリクルートのありようであったり、iモード、そして楽天などの日本型のプラットフォームへの言及だ。特にリクルートのありようというのは世界的に観てもかなりユニークだけど、バックヤードにある営業と言う部隊の存在であったり楽天にしてもここの店をサポートするスタッフやアマゾンよりも品揃えのいい生態系の進化のシナプスなんかもとてもユニークな視点
読了日:6月17日 著者:尾原和啓
ローリング・ストーンズを経営する: 貴族出身・“ロック最強の儲け屋”マネージャーによる40年史ローリング・ストーンズを経営する: 貴族出身・“ロック最強の儲け屋”マネージャーによる40年史感想
これはなかなかユニークな本だ。プリンスルパートという銀行家がストーンズとタッグを組み、経済的な危機はもとより不利な契約についても徐々に改善。税金逃れのために南フランスにエスケープするなんてプランを実行したりしようとするまさに、ストーンズの金銭面の表と裏を知り尽くした人物の回顧録だ。その戦いは当然アランクラインという悪名高きマネージャーとの戦いでもあるしデッカというレコード会社さらには高福祉社会のためにセレブリティから高税率を課していたイギリスと言う国家との戦いの歴史だ。ゴシップとは違うストーンズの裏面史だ
読了日:6月14日 著者:プリンス・ルパート・ローウェンスタイン
健康男 体にいいこと、全部試しました!健康男 体にいいこと、全部試しました!感想
訳者のあとがきによれば、著者はヒット作の「聖書男」にならって、世に氾濫する健康情報に忠実に生きたらどうなるだろうとこの本を構想したという。ダイエットするなら低糖質なのか、それとも菜食メインなのかから始まり、長時間のイスの生活はガンや心筋梗塞のリスクが高まると知れば、立ちながら原稿を執筆する。実際にグーグルでも行われているようなことをして行く。耳を保護するためにそして、ストレスにさらされないようにノイズ防止のヘッドホンも欠かせない。とかくストイックになりがちなテーマをユーモアを交えていてとても面白かったな
読了日:6月14日 著者:A.J.ジェイコブズ
今までにない職業をつくる今までにない職業をつくる感想
古武道家の甲野先生の最近の事情に触れた直言集。とりたてて以前の著作を読んでいると目新しさがある訳ではないんだけど、教育とか国家など大上段の話が珍しくて多かったので、ちょっと意外でした
読了日:6月13日 著者:甲野善紀
フリーランスのための一生仕事に困らない本フリーランスのための一生仕事に困らない本感想
ネット時代の自分のブランディングと仕事のとり方について、懇切丁寧に説明している。実際に成功した著者の体験談がほとんどなので、ブログを作ったりセミナーを開催したりとかはあまり汎用性はないと思うのだがどうだろう? ただそれにしても前半の仕事の受注ややりたい仕事とそうでない仕事など、自問自答してみる価値のあるトピックが多いのは良心的な内容と言えるかもしれない。特に、株式同様、ひとつのかごに卵を入れては行けないのはむべなるかな。収入源を複数確保しておけというのは昨今の時代背景を考えると参考になるのではないか
読了日:6月13日 著者:井ノ上陽一
中国・電脳大国の嘘 「ネット世論」に騙されてはいけない中国・電脳大国の嘘 「ネット世論」に騙されてはいけない感想
もともとブロガーとして、中国の掲示板などを翻訳していた著者だが、持ち前のフィールドワーカーぶりがあるみたいで中国の各地を取材しながらその反日≠フ素顔を暴いていく。そこには大本営発表しか許さない中国の情報発信と、そこからはこぼれていく中国人の本音に迫って行く。その手法はそれこそネットで、オタクぶんかにハマる中国人の肉声もありつつその実態はステレオタイプな日本人感を持つのは読んでいると反日の日本人の中国や韓国に対する意識とあまり変わりない気がする。この著者のバランスのよさも東アジア情勢のレポートとしても貴重
読了日:6月13日 著者:安田峰俊
山口小夜子 未来を着る人山口小夜子 未来を着る人感想
子供心に和というものを感じさせるアイコンというのは、山口さんと坂東玉三郎だった。よくよく考えると明菜のデザイアとか完全に小夜子さんの焼き直しだし、東洋人のおかっぱに切れ長というイメージは完全に彼女そのものであった。何だか生活感のない人だったけどこの本の中に出てくる関係者の証言のその人となりはかなりチャレンジングな好奇心に満ちた人だというのがわかる。晩年の頃は、個人的にAKIと一緒にライブをやっていて気づいていたんだけど、突然の訃報には本当に驚かされた。彼女自身の表現は構成まで残るけどその言葉も知りたかった
読了日:6月13日 著者:
地平線の相談地平線の相談感想
つい細野さんの本ですから手に取ってしまったのだけれど大人計画にもいる星野源さんのちょっと老境が入った感じと細野さんの対談は何だかひなたぼっこしながら話している仙人の趣もあり読んでいてほっこりしたのも事実。星野さんは突然の病気になったりしたのも触れていてとても率直なボンクラぶりがどことなく大人計画な部分を感じたりします。この対談は07年から最近までのまとめたものだから構成者の川勝さんが亡くなったり星野さんの病気に震災もあった。なんと言う時代に生きているのだろう。そして素晴らしいのだろうという音楽と人間賛歌
読了日:6月13日 著者:細野晴臣,星野源
『遺言』 闇社会の守護神と呼ばれた男、その懺悔と雪辱『遺言』 闇社会の守護神と呼ばれた男、その懺悔と雪辱感想
遺言という本を出した直後に命を閉じたヤメ検の田中森一氏の著書。その内容はかなりの部分最初の著書「反転」と重なる部分が多い。バブル紳士との交遊や雅叙園事件など、盟友でもある許永中への思いを最後にページを終わるのは何とも読後感にもやもやが残る。バブル紳士のや玉口組のナンバー2だった宅見若頭にシンパシーを覚えるのは不遇をパワーに変えて圧倒的なバイタリティで世の中を渡って行くその気骨のようなものだったのだろう。それにしても反転を書いた頃の検察批判もさすがに晩年はがんの再発などもあり達観したところもあるのが悲しい
読了日:6月13日 著者:田中森一
骨が語る日本人の歴史 (ちくま新書)骨が語る日本人の歴史 (ちくま新書)感想
日本人論を読んでいると、立派な日本人だったり尊厳のある日本人のイメージがあるのだけれど骨考古学の視点から観るとむしろ日本人はどん詰まりの環境の中で、様々に流れ着いた人たちが小さな集落を持ち海や自然の幸を食事として栄養状態が良くない中で成立してきた等のがわかる。そこには、貧しいならではの死生観や生活の知恵が日本人の基層になっているのだなあと思うばかり。しかも縄文人がいて米作とともに弥生人が縄文の土着人を征服してという歴史観とはかなり違っていて小さな集落が、最終的に集権化して行くということなのかと思った次第
読了日:6月8日 著者:片山一道
からだに効く坐禅からだに効く坐禅感想
野口師の本を立て続けに読んでみたらこちらは随分と過去の本に比べてあっさりとした内容。座禅と断食の効用については、相変わらず甲田先生とかを引き合いに出しつつ知見を披露する。その身体技法の手順も随分と丁寧に説明しています。ただ、さらっと書いてあって驚いたのは、座禅と瞑想が別物であるという視点。無と空の境地に至るというのは机上の人間であるワタシにはなかなかわからないが貴重な視座だと思った次第。さすが実践家の著書なので背筋が伸びるという点では、自己啓発に近い読み方もできるかもしれない。自分を変えたい人向けかな
読了日:6月8日 著者:野口法蔵
なぜ日本人はご先祖様に祈るのか ドイツ人禅僧が見たフシギな死生観 (幻冬舎新書)なぜ日本人はご先祖様に祈るのか ドイツ人禅僧が見たフシギな死生観 (幻冬舎新書)感想
「神道は盛り上げる宗教」「仏教は安心感を与える宗教」というドイツ人禅僧の定義に我が意を得たりの気分でつい手にとった。そして祖先崇拝という日本の独自の感性をタイトルにしているのもユニークな点。輪廻と先祖がいるという矛盾を飲み込んでいる日本人の死生観についてこれほど的確に表している言葉はない。著者によればキリスト教のカトリックでもその矛盾を克服するために神学論争や三位一体という概念を生み出したように日本人の精神性は中国由来の思想を懐中のものにしたということだろう。外から観た日本の視点は日本人の好きなテーマだ
読了日:6月8日 著者:ネルケ無方
映画で読み解く現代アメリカ――オバマの時代映画で読み解く現代アメリカ――オバマの時代感想
こういう本ってコンスタントに出ていて読んでいて楽しいジャンル。おそらく最近の出版点数の増加は町山智浩さんの影響もあるのだろうか。それでもこの本に登場する作品の中にはノンフィクションや日本語化されていない作品もあるけど、どれもがアメリカ社会の現状を反映しているような作品の解説ばかりで興味深い。冒頭のオバマとリンカーンの話はもとより、ゼロダークサーティは海外ドラマのホームランドが好きだからぜひ観てみたい。ユダヤのアイデンティティに言及している作品もぜひ学んでみたい。よても映画意欲にかられる本。また寝れなくなる
読了日:6月7日 著者:
300人の達人研究からわかった 上達の原則300人の達人研究からわかった 上達の原則感想
この手の本は何冊か読んでいるんだけど、結局10年間1万時間の法則だったり、ルーティン化や成功体験の積み重ねなどのオーソドックスな手法が意外と成功するという話に落ち着くんだよね。でもこの本はその「なんとなく」の部分を成功者のインタビューから推測を立証して行く手法で、原則というものを明らかにします。別に近道も何もなくて好きこそモノの上手慣れに行き着くのはわかります。これがプロで食べて行くとかだと別だと思うんだけど成長心理学とかにも通じる話があってためにはなる。でもここでは特効薬がわかるわけではない
読了日:6月7日 著者:北村勝朗
東京美女散歩東京美女散歩感想
亡くなる直前まで隔月の散歩連載を続けていた水丸サン。ほのぼのとしたイラストの中に、ちょっとカップルにいちゃもんをつけるような吹き出しがあったりして面白い。折々に出てくる過去の美女とのエピソードってどこまで本当なのかウソなのかわからないんだけど、そのしっぽり感やどこか寂しい感じが読んでいるととても肚に落ちる感じがします。そしてお酒に、ランチはカレーも定番。なんだか、美女をつまみにマイペースなお散歩は楽しそう。ところどころに登場する村上春樹ファンの女どもへの冷たい心境の吐露は最高に面白いのだった。合掌
読了日:6月6日 著者:安西水丸
続ける技術、続けさせる技術 (ベスト新書)続ける技術、続けさせる技術 (ベスト新書)感想
サッカーの長友の体幹トレの指導者として有名になった著者が、そのコーチングを通しての経験をまとめた本。準備を初動と称しているけれど、スタートの時点でどこまで準備ができているか、それによって大きく差が出ることを表現している。ルーティンを飽きずにこなせばいい。モチベーションの波が下がっている時は、基礎トレのみなど、シンプルだけどいかに成功体験を積み上げ本人のコンディションを試合時にピークに持って行くかということに心を砕いているのがわかる
読了日:6月6日 著者:木場克己
神道――日本が誇る「仕組み」 (朝日新書)神道――日本が誇る「仕組み」 (朝日新書)感想
ちょうど縄文から弥生に為政者が誕生したことで、日本の神道が成立したのかと思ったらどうもそれは一つの神道の変遷の中のひとつの変化にすぎなかつたのかと思い至った。つまり、弥生に入り渡来人が農耕を持ち込んだことでそれが、人口動態の変化を及ぼしたのは間違いない。本書では、縄文の円の世界(中心に神の世界である広場があり、その周辺に人間の世界、さらに周辺に死者の世界である貝塚を擁する共同体のあり方)から、大きな集落へそこに、自然崇拝から祖霊信仰への変化を検証している。そこから首長霊信仰への変遷というのは面白い指摘だ
読了日:6月6日 著者:武光誠
解放老人 認知症の豊かな体験世界解放老人 認知症の豊かな体験世界感想
野村進さんというジャーナリストは日本でも数少ない真摯な人だと思う。山形県にある認知症専門病棟を超期間取材したこの本は認知症の実態を知る上で最高のテキストではないかと思う。認知症患者の問題行動の部分にどうしてもクローズアップされるんだけどそこから見えるのは日本の家族だったり仕事の断片的な記憶や関係性が垣間見える。ある種の退行現象みたいなものもみられたりするんだけどそれが死という恐怖を逃れるためのひとつの選択肢としての人類の知恵という考え方は希望とも思えるんだけどやっぱりそれはそれで大変な世界。でもこれが現実
読了日:6月6日 著者:野村進
日本の神々 (とんぼの本)日本の神々 (とんぼの本)感想
いきなり白洲正子さんの文章で富士山を観に行った視界全体に富士山が見える様に涙が流れる場面があるが、それこそ、日本の神というより神祇信仰からくる心象風景なのでありましょう。ただとんぼの本なので前半は垂迹化した神像、後半は日本の祭りや儀礼の中でも古くからの信仰を残す供物などが特徴的な祭りをビジュアルでとりあげる。いわば儀式化されながらも神祇的な要素を残した部分を紹介している。これだけでも3つの神道解釈があるわけで日本にとっていかに広汎な影響を与えていたのかがわかります。それゆえにつかみどころがないのもご愛嬌か
読了日:6月4日 著者:白洲正子,野本寛一,堀越光信,岡田荘司
商品を売るな コンテンツマーケティングで「見つけてもらう」仕組みをつくる商品を売るな コンテンツマーケティングで「見つけてもらう」仕組みをつくる感想
コンテンツマーケティングと言っていますが要はIT技術を使った広報活動が巡り巡って売上に繋がりますよという展開を具体的な企業をあげたケーススタディを中心に紹介しています。このケーススタディが中々、滝にわたっていて、こんなことが!と驚くようなケースもおおい。特にNECのWISDOMとか正直読んでいる人がいるのかしらと思っていたらそれなりに会員がいて成功しているということらしい。この辺は企業側のアピールなので、リクルートのR25よろしくうまくいっていないのかもしれないがそれを割り引いても参考になる事例多い
読了日:6月1日 著者:宗像淳
直感力を養う坐禅断食直感力を養う坐禅断食感想
もう4年前に読んでいたのを忘れていた。そうしたら断食の甲田光雄先生のお弟子さんであった。身体技法として座禅の効用とさらに断食ということで、より瞑想に集中するという本書の論旨は、いかに脳や内蔵の動きを小さくして、ゾーンの状態に入るものを目指しているのだと思う。その思想の上に自然との調和や宗教を越えた身体技法や修養を極めた仙人のような修行者についても言及していて、もはや禅宗のお坊さんの域を超えていて、本当に面白く読める。この身体感覚から生じるスピリチュアルのありようというのはちょっと不可解で腑には落ちづらいが
読了日:6月1日 著者:野口法蔵

読書メーター
posted by nizimasu at 15:58 | TrackBack(0) | BOOKS
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