2016年01月04日

2015年12月の読書

2015年12月の読書メーター
読んだ本の数:33冊
読んだページ数:8176ページ
ナイス数:219ナイス

旅の賢人たちがつくったアジア旅行最強ナビ旅の賢人たちがつくったアジア旅行最強ナビ感想
20代前半の頃にバックパッカーに憧れたことがある。沢木耕太郎に加えて当時は蔵前仁一さんやグレゴリ青山さんが出だした時期で自由な生活と文章に魅力された。久々にこの手の本を読んでいてそんな気持ちが思い出しアドレナリンが出た。でももはやバックパッカー自体はスマホでWI-FIがマストな時代ではそれほどの価値があるのかなと思ったけど働きながら旅に想いを馳せるような時間を取り戻すというのもいいかもしれないと思った。アジアの東南アジアが中心だけどインドや台湾韓国までも網羅しているし中央アジアも情報少なめだが触れている
読了日:12月25日 著者:
エロ本黄金時代エロ本黄金時代感想
エロ本黄金時代というが主に著者の本橋さんや東良さんが活躍していたビデオザワールドと白夜書房の印象が強い。同時代に10代だった身からすると圧倒的に80年代や90年代は英知出版がメインで白夜はサブだった時代。今でも語り部がこうして記録を残していった方が後の世代に受け継がれるというのは聖書の頃から変わっていないのかもしれない。それでも宇宙企画の創始者である山崎さんの貴重なインタビューとかこじままさきさんとかの名前が出てくると感慨深いものがある。ここでも奥出哲雄さんの異彩ぶりのリスペクトはさすが奥出門下ならではか
読了日:12月25日 著者:本橋信宏,東良美季
ロンリのちから: 「読み解く・伝える・議論する」論理と思考のレッスン (単行本)ロンリのちから: 「読み解く・伝える・議論する」論理と思考のレッスン (単行本)感想
これって論理学をわかりやすく解説した本なんだけどもともとテレビで放送していただけに非常にわかりやすい。舞台を高校の映画部と言う設定で自主制作映画のセリフを巡る言葉の使い方を論理的に説明するという試みはテレビを見ていない人にも十分にわかるはず。三段論法の展開だけでも個人的にはへぇ〜っと思うことが実に多くて読んでいて何度もうなづいたりして…。仕事柄ロジカルな文章力が必要とされるからもっと真剣に取り組んでいきたいテーマだったりしました。うむ
読了日:12月24日 著者:NHK『ロンリのちから』制作班
打てば響く 音(おと)の力、鍼(はり)の力打てば響く 音(おと)の力、鍼(はり)の力感想
一応、大友さんの本でもあるのだけれど鍼の先生と施術を受けている患者さんの対談集という趣もありつつその実際はかなり新旧の世界とか身体感覚だったり音楽との共通点だったりするのだけれど…。結局は音楽も波動であり人間のカラダからもある種の波動が出ているからそこを細かく感じ取ってくという心の声を聴く的な話になりがちなのはやむを得ないがそこからさらにボサノヴァの進取性だったりいわゆるアドリブと鍼の共通点などいささかこじつけの気もなきにしもあらずだが、お二人の波動があうからなのかどこかほっこりした対談なのが微笑ましい
読了日:12月22日 著者:竹村文近,大友良英
GO!GO!台湾食堂―台北で発見した美味しい旅 (Taiwan通 1)GO!GO!台湾食堂―台北で発見した美味しい旅 (Taiwan通 1)感想
これは普通のガイドブックで紹介されているグルメ店では物足りない人向けの本。結構コアな店も押さえつつ女性向けにあまり汚いような店を紹介していないあたりがかなり良心的。日本が大好きな台湾人の人のブログがきっかけになっているようだけど妙齢の台湾女性がちょっとマニアックな店を知っているかどうかは若干なぞだがそれもいいでしょう。いきなりNHKの入りづらい居酒屋に登場したお店に客家料理のお店だったり、ビビアンスーが紹介して有名になった台湾料理の店もあったり(今では天母はおしゃれになったけど)セレクト的にもたまりません
読了日:12月21日 著者:哈日杏子
驚くべき日本美術 (知のトレッキング叢書)驚くべき日本美術 (知のトレッキング叢書)感想
著者の二人はいずれも門外漢の美術ファンにもわかりやすい解説で定評のある人物だけにざっくばらんな美術のエッセンスをまるで話芸のように解説しているので面白い限り。基本線にはやはり山下さんと赤瀬川さんの日本美術応援団にあると思うんだけど橋本さんのボケに対して突っ込みが入るあたりも読んでいて心地よくもある。その対象はこれまで江戸時代までのものが大半だったが後半は明治以降の奇想の系譜や岡本太郎の縄文と弥生という文化論にまで及んでいてキッチュなサブカル的な世界も垣間見えるのがユニークでありました。
読了日:12月21日 著者:山下裕二,橋本麻里
幸福と成功だけが人生か幸福と成功だけが人生か感想
山折先生の人生訓話みたいなものかと読み進めてみるといきなり宮沢賢治が妹の死についてなげく詩の話が始まる。そうした「哀しみ」のエピソードの数々を紹介しながらその折々の感情を丹念になぞっていきながら文章は進む。かなり不思議な内容で面食らっていたら後半になり友人である江藤淳の自殺について著者の交友と共に語られるその哀しみの深さに驚かされる。世の中に成功譚があれば悲劇譚もあってもいい。そんな内容であった。哀しみこそが日本人の深い根の部分にあるのではないかという視点に深く共感した。ハレでなくケの文章も味わい深い
読了日:12月21日 著者:山折哲雄
ドキュメント パナソニック人事抗争史ドキュメント パナソニック人事抗争史感想
サラリーマン社会に身を置いているといかに人事というものが組織人にとってのニンジンの役割をしているのかを痛感するのだが松下という巨大組織になればそのうねりは会社の業績そのものを左右するというお手本のようだ。ソニーしかり巨大メーカーは創業一族とその後の経営体制というのが大きな課題となるようでここでは松下幸之助の娘婿である松下正治氏に焦点が当たるがただそれ以上に朝令暮改でやり過ごしてきた日本の経営者のありようというのがグローバル社会や情報化の中では中々たちゆかない事実をまざまざと見せつけたのがこの本の要諦だろう
読了日:12月21日 著者:岩瀬達哉
持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない感想
以前に仏教学者の佐々木閑さんがニートの有用性みたいなことで評価していたのと論点が似ている。すべてにおいて人にはそれぞれのポリシーや生き方があり生産や効率が苦手な人間は必ずしも組織というものにこだわる必要がないというのが著者の主張。実際にシェアハウスや地方での生活に加え小商いを複数持つことで年間100万円に満たない生活費でやりくりをしているという。そうした生活は仏教のサンガやキリスト教の修道士の生活スタイルに近いと思う。自給自足ではなく薄く社会にコミットして暮らす。ネット社会ならではだと思うがしんどそうだわ
読了日:12月21日 著者:pha
伝説のヨガマスターが教えてくれた 究極の生きる知恵伝説のヨガマスターが教えてくれた 究極の生きる知恵感想
著者の二人が共に沖ヨガの門下だったとは知りませんでしたがその身近で見た沖先生の生活や信条などを通してそのヨガの本質に迫るという往復書簡風の内容だが難しくない。ヨガを梵我一体と唱えるだけあっていかに自分の心身を機嫌良くメンテナンスしていくのかということがヨガの本質だという。そこから自分のまわりの環境も風通しよくするというのが断捨離でありモノを溜めこんでいくと澱がたまっていくというのがヨガの本質的なものかもしれない。川のように流れつつもいつもそれ自体が川であるという理屈は三木成夫先生と共通しますね
読了日:12月20日 著者:龍村修,やましたひでこ
情熱の伝え方情熱の伝え方感想
実はあの各界の第一人者ともいえる人たちがどのように出演しているのかと思いきや意外とオーソドックスな手法なので驚くばかり。やはりアサヒビールというスポンサーもあるが30名ほどのリサーチャーや放送作家がプランを持ち寄りそこから取捨選択されていくというのだから自ずとそれほどでもない時期がありそうだがクオリティの高さはプロデューサーの志の高さによるものなのだろうな。元々ラジオや東京への左遷人事も乗り越えてきただけにガッツも人一倍。ある種の報道経験から得た胆力もあったりしてそれが粘り強い取材に繋がるという好例かも
読了日:12月20日 著者:福岡元啓
儒教とは何か 増補版 (中公新書)儒教とは何か 増補版 (中公新書)感想
儒教研究における日本の第一人者の本の増補版。基本的に儒教関係の本は読んだことがなかっただけにかなり新鮮。いつも儒教は宗教なのか否かというのがあるがこの著者は一貫して宗教であると主張する。その大きな点は祖先崇拝を元にした宇宙観や死生観があるというのは納得。日本の仏教は葬式を担っているが儒教の祭祀を引き継いでいるという。さらに儒教の前時代も取り込んだ歴史区分とかイチイチその影響の大きさを感じるばかり。民族宗教としての神道に対して東アジア文化圏の中での儒教の位置づけについて想いが及んでそのスケール感に感服した
読了日:12月18日 著者:加地伸行
台湾1000円でできること台湾1000円でできること感想
山下マヌーさんってリゾートとか東南アジアのイメージだったけど台湾編も出していたというのは驚き。それでも初心者向けの店も網羅しつつちょっとバックパッカーも喜びそうなチープな感じも楽しい。ただ調べていくと少し物足りない部分もありつつ…かなりマニアックなスポットも紹介しているので台湾いく人は一読してもいいかもしれない
読了日:12月18日 著者:山下マヌー
やまと教―日本人の民族宗教 (新潮選書)やまと教―日本人の民族宗教 (新潮選書)感想
ひろさちやさんは仏教がもっぱら専門なのですがここでは日本人にとっての民族宗教とは何かという問いについてかなり独断と偏見もありつつ力強く書いていて説得力のあります。その要諦は縄文的な民衆神道的なものにヤマト国家の誕生により皇室神道が民衆神道を組み込んでいく様子。さらには仏教の伝来によりそれまで体系化していない祭祀のスタイルが仏教との参照の中で生まれていった様子を検証していく。それゆえに縄文的な東日本にヤマト的な関西と区分なんかも日本人論として面白いのでした
読了日:12月18日 著者:ひろさちや
古写真が語る 台湾 日本統治時代の50年 1895−1945古写真が語る 台湾 日本統治時代の50年 1895−1945感想
台湾国内でも日本統治下の時代が改めてクローズアップされているのだけれどこの本は当時の資料を駆使して台北から始まり地方の様子も写真で紹介していてかなり楽しめる。特にリピーターのツーリストは日本の往時の雰囲気を残した遺構を楽しむツーリズムが人気みたいなのでそのサブテキストとしても有効かもしれない。カラー写真もまるで外国人が明治の日本を撮った写真のようなエキゾティズムを感じさせてくれます。少数民族の写真とかが違和感なく収まっているのもちょっとした驚き
読了日:12月18日 著者:片倉佳史
東京大学「80年代地下文化論」講義 決定版東京大学「80年代地下文化論」講義 決定版感想
宮沢さんの「80年代地下文化論」は出版当時の06年版も読んだが久々に読んで大分色々なものが消化できた。というのもその間にかつての沈黙がウソのように本やNHKのサブカルチャー講座は「話芸としてのサブカルチャー」や宮沢さんのとめどもない会話に再びで出会えたことが大きい。そしてシンガリの決定版では80年代の「オタク」「ピテカン」を総称して非身体性というキーワードの落とし込むことが出てきていてなんとも刺激的な内容であった。「80年代はスカ」というのは90年代の言説で今や80年代はやっぱりサブカル時代だったのだな
読了日:12月17日 著者:宮沢章夫
「絶筆」で人間を読む―画家は最後に何を描いたか (NHK出版新書 469)「絶筆」で人間を読む―画家は最後に何を描いたか (NHK出版新書 469)感想
ちょうど少し前に中野さんが原作を務めたマンガ西洋美術史というのがあったんだけどあれもいい本だっただけに今回の本もドンピシャ。ボテッチェリとかテッツィアーノとかの並びもよくよく考えてみるとマンガ〜からの流れを踏襲している部分が多いかもしれない。しかしストーリーテラーの中野さんで絶筆という視点によってその既視感の部分は払拭していてまことに面白い読み物になっているあたりが素晴らしいです。中野さんとキュツウするのは今イチ日本だと評価の低いラファエロを絶賛していてたり…。金持ちのルーベンスすらドラマティックに描く
読了日:12月14日 著者:中野京子
和食の知られざる世界 (新潮新書)和食の知られざる世界 (新潮新書)感想
和食というのが世界でどのように食べられているのかはテレビなどを中心に見聞きする機会が多かったが辻調のトップがどのように考えているのか気になっていたがむしろグローバルに広がるのはチャンスという見方が面白い。文化としての和食と外食としての日本企業の見方が若干混在していて読みにくい部分もあるがとりわけ中国から入ってきた食文化を日本人が本膳料理として確立していく様子を偶数から奇数と膳の数で説明していくあたりが真骨頂でさらには東西の食文化を東は寿司やソバなどのファーストフードに見立てていく解説は見事な食通ぶりでした
読了日:12月14日 著者:辻芳樹
日本霊性論 (NHK出版新書 442)日本霊性論 (NHK出版新書 442)感想
内田樹さんの特徴って簡単にいうとスピリチュアルの問題も積極的に視座に入れていることだろう。スピリチュアルではなく霊性と言い換えたのはカウンターカルチャー発のニュアンスを回避する為だろうが積極的に「見えないもの」について言及していて面白くなる。評論や宗教というのはその言葉にできるものや見えるものとそうでないものの境界線をなぞる作業という氏の主張もユニーク。しかも人間は見えないものを察する能力がありそれを日本人は劣化していると指摘する。その産物が山本七平の指摘する「空気」だという。異質同質性はそこから生まれる
読了日:12月12日 著者:内田樹,釈徹宗
民間社会の天と神仏―江戸時代人の超越観念 (日本歴史私の最新講義 17)民間社会の天と神仏―江戸時代人の超越観念 (日本歴史私の最新講義 17)感想
天というのは元々中国で形成された概念なのだが、神道や仏教からくる神仏と違いどのような経緯で日本の社会に根付いたかというのがイマイチわからないというのが問題意識としてあっただけにこういう本の存在はありがたい限り。著者は儒教が日本で広く流布した江戸時代の農業書を中心にその概念について検証しているが武士社会のみならず農民の間にも「お天道さん」といわれる世界観がしっかりあるのがわかる。よくよく読んでいくと天が世界観や道徳の獲得に使われ神は「ハレとケ」、仏が死後の世界といった価値観の区別がかなりで進んだ時代と感じる
読了日:12月12日 著者:深谷克己
超人の秘密:エクストリームスポーツとフロー体験 (ハヤカワ・ノンフィクション)超人の秘密:エクストリームスポーツとフロー体験 (ハヤカワ・ノンフィクション)感想
エクストリームスポーツの進化と脳のゾーンの関連性を説いた本。この本ではゾーンと呼ばれる至高体験がなければ数々の超人体験が起きないというのだがそれが人為的に起こせるのかどうか検証している。そのベースになるのがこれまでの取材によるXゲームなどの選手のインタビュー。このプロセスは脳のホルモン分泌である程度明らかになっているが内部の要因と外部環境さらには集団的な関連要素などまだ変数が多くてすべて調べきれないのが現状のよう。ただ修道院やサンガなどの宗教集団の瞑想との類似点に気づくばかりでこのジャンルの興味は尽きない
読了日:12月12日 著者:スティーヴン・コトラー
オンライン・バカ -常時接続の世界がわたしたちにしていること-オンライン・バカ -常時接続の世界がわたしたちにしていること-感想
21世紀になって積極的に関わりだしたネットも個人的には一時的な熱狂から遠ざかりつつある。むしろ周囲の依存症的な行動様式にちょっと驚くのだけにこうしたネットに大して懐疑的な本はつい手に取ってしまう。内容はさして他の本とは変わりはない。脳への影響や行動様式の変化、デジタルネイティブに対する批判などだがこの本で一番肝になるエピソードが、ネットに依存した少女がオンライン上で知り合った男性に裸の画像を送りネット上で嫌がらせをされイジメにあい自殺する話だろう。最後にはまたソローの「森の生活」が出てくる。影響力大きいな
読了日:12月12日 著者:マイケル・ハリス
dancyu合本 ワイン。 (プレジデントムック)dancyu合本 ワイン。 (プレジデントムック)感想
danchuは普段読まないので新鮮な気分で読了。最初に出てきた特集が個人的にはまっている日本のワインだったのでうれしい限り。フジマル醸造とか最近話題のワイナリーが紹介されていて「こんな人が作っているのか」とますます身近に感じるのが横文字が苦手の私のような人間には楽しい。都農のワイナリーも九州料理のお店で頂くと格別で素晴らしかった…それと突然のリースリングという葡萄の品種から作られるワインの特集もマニアックで好み。ちょっと気になっていた品種なのでメモしたり、スパークリングの特集はちょっと高めと突っ込んだり…
読了日:12月6日 著者:
「ない仕事」の作り方「ない仕事」の作り方感想
やっぱり心の師であるみうらさんの本は外しませんね。過去の仕事ぶりを振り返りつつ本当に広告代理店の人が「みうらさんに聞かれるといつ使われるかわからない」というのがうなづけるほどアクティブにどん欲に自分のお気に入りの世界いやお気に入りかさえもわからないものを次々とブームにしていくその手法を明らかにしています。結構みうらさんだけに面白く書いていますが実際には編集者なんかを接待して酒席でもてなしたりするくだりが本質なのかもしれません。でもマイブームもゆるキャラも今後50年ぐらいは日本語として定着すると思うとすごい
読了日:12月6日 著者:みうらじゅん
音楽の未来を作曲する音楽の未来を作曲する感想
現代作曲家の野村さんというのはNHKの番組などでその存在がクローズアップされているというのだが、その作曲というか手法が演劇などのワークショップなんかや即興性を主体にした演奏でもはやコンテンポラリーダンスとかそんなイメージもある。内容はいわば自伝なんだけど、しょうぎ作曲という相手と対峙しながら相手の曲から別の曲をイメージしていくというのも何とも面白かった。それが制作のベースになって他者との関係性そのものを曲にしていくというプロセスが実に今の閉塞感の時代とマッチしている気がします
読了日:12月6日 著者:野村誠
台所のおぢさん台所のおぢさん感想
とにかくレシピレシピレシピ…その数214種類もあるという。しかも魚柄さんの日々の節約から生み出された残り物や普段なら捨ててしまうようなものまでとことん頂いてしまうのがうれしいのであります。イカゲソと茄子のバター炒めなんて殿堂入りの美味しさであります。ちょっとレシピ本では飽き足らない人にもう一品プラスできること請け合いでちょっとうれしいかも
読了日:12月6日 著者:魚柄仁之助
ハーバード式「超」効率仕事術 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)ハーバード式「超」効率仕事術 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)感想
ベースにあるのはGTDの本で読んでことのあるような内容なのでさほど驚くことはなかった。中盤に本の読み方やプレゼンテーションについて結構誌面を割いていてやはり外国の経営者は外にアピールする能力が必要なのねとグローバル企業とドメスティックなビジネスの違いを痛感した中身でした
読了日:12月5日 著者:ロバート・C・ポーゼン
観音菩薩: 変幻自在な姿をとる救済者観音菩薩: 変幻自在な姿をとる救済者感想
観音菩薩の成立とその変化ぶりのそれぞれの尊格についても解説していて非常に興味深い内容。そもそもその成立は世の衆生を救う為に様々に変化して教えを説くというのだからその多様性はむべなるかな。その根拠となっているのが観音経であり法華経の中に組み込まれていくというのは面白い。その展開も密教などの初期の段階で多面多譬になっていうのはごく普通の人間の願望とそれを擬人化していく中での模索の産物であるというのを読むにつれ架空の存在である観音菩薩にこれほどまでに信仰が集まるというのは聖母信仰にも近い包容力なものを感じる
読了日:12月5日 著者:佐久間留理子
スタンフォードのストレスを力に変える教科書スタンフォードのストレスを力に変える教科書感想
前著の「自分を変える教室」を読んだ読後感は「マインドフルネスそのものだなあ」というものだったがその中身をより一歩進める方向になっているのが本著。アメリカ人にありがちなポジティブシンキングというよりも内容はいわゆる「ストレスコーピング」といわれるコーチングの理論に近いものだと思う。まずストレスを肯定的にとらえてそれを自分のパフォーマンスが発揮しやすい状態の中で緊張しながら成功体験を積み重ねるというメソッドが科学的な実験と検証の中から答えを導きだそうとする。当然ながらそのベースにはマインドフルネス的発想がある
読了日:12月5日 著者:ケリー・マクゴニガル
騙されない生き方騙されない生き方感想
元々中村うさぎが苫米地氏に恋愛指南をしてもらったのがきっかけだというがその関係性からかざっくばらんに苫米地氏の発言を斬っていく対談はなかなかお目にかかれない。恋愛やお金メディアなどの幻想からいかに騙されずに済ませるかというのを苫米地氏が解説すればそこに中村うさぎが突っ込みを入れるパターンでずんずん進む。苫米地氏の主張は洗脳のそれよりも意外と欧米的な思考から逃げ出して汎アジア的な思考に行き着くのを提案しているように思えるのだがカトリックの学校出身の中村がそれをどこかうさん臭くとらえるあたりの攻防がおもしろ
読了日:12月5日 著者:苫米地英人,中村うさぎ
日本統治下の台湾 (平凡社新書)日本統治下の台湾 (平凡社新書)感想
日本統治下の台湾というのはウェイダーシェンのプロデュースの映画やホウシャオシェンの映画でも描かれているが、かつて台湾の新聞で健筆を揮っていたのが内地人(日本人)の国島水馬という風刺漫画家だという。細かなプロフィールはわからない人物らしいが日清戦争で割譲された台湾の時事問題を風刺にこめていたマンガを数多く残している。そのマンガは生き生きと当時の世相を語っていて台湾のインフラ開発や昭和天皇(当時皇太子)の訪問なども興味深い。その後の霧社事件なんかにつながるような少数民族の描写なんかはまるでちび黒サンボみたいだ
読了日:12月5日 著者:坂野徳隆
歴史を考えるヒント (新潮選書)歴史を考えるヒント (新潮選書)感想
網野先生の本をきちんと読んだのは初めて。元が講演をまとめたものなので読みやすい。その通低するメッセージというのは日本語の本来の意味を当時の歴史背景に置き換えて読むということ。当時にタイムスリップするような感覚が必要だということ。そう考えると日本という国家の成立も丹念に読みしかもその時代が必ずしも日本全域に支配が及んでいないといった指摘や関東と関西の違いなんかも平将門のエピソードなどを交えていくと実に生き生きとしていく。どうしても為政者の作った歴史に依拠しがちだが日本語の歴史こそ真の日本史なのかもしれない
読了日:12月5日 著者:網野善彦
松浦弥太郎の「ハロー、ボンジュール、ニーハオ」松浦弥太郎の「ハロー、ボンジュール、ニーハオ」感想
松浦さんの本はなるべく読むようにしているのだけれど今回の本はどうも既視感があって乗れなかった。おそらく本田健さんの「ユダヤ人大富豪の教え」みたいなメンターが出てくるエピソードがそう思わせるのだろう。その後にフランス語習得に繋がるエピソードに中国語の話も出てくるのだけれど自己啓発のありようみたいなものからちょっと微妙に外した感じが好きだっただけにあまりにド直球な感じが個人的には好みではなかったかもしれない。でも松浦節は相変わらず健在でもある
読了日:12月5日 著者:松浦弥太郎

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posted by nizimasu at 09:53 | TrackBack(0) | BOOKS