2014年11月09日

2014年10月の読書

2014年10月の読書メーター
読んだ本の数:31冊
読んだページ数:5807ページ
ナイス数:194ナイス

できないことはやりません ~テレ東的開き直り仕事術~できないことはやりません ~テレ東的開き直り仕事術~感想
ゴッドタンのプロデューサーによるビジネス論。いわゆるアイディアの発想法のような本を作るつもりだったんだろうけど、どちらかというと、ゴッドタンの裏側とか誕生秘話を時系列を追って紹介している本。この手の本だと、先輩の伊藤Pの本の方が理論的なものがかなり整理されているのですが、この本ではあくまで自分のケースとしているのが特徴でしょうか。手がけているバラエティを知っていればなお楽しめること間違いなしです。
読了日:10月31日 著者:佐久間宣行
永井荷風の生活革命 (岩波セミナーブックス)永井荷風の生活革命 (岩波セミナーブックス)感想
作家の永井荷風の作品と足跡をたどりつつ、その女性観や当時の時代風俗に迫ると言った内容。インテリの人だけに社会主義的な思想の持ち主だったり女性の社会進出に意識的だったりと意外に進歩的な人だったと思った次第。しかもウイリアムスモリスの影響も受けているのかと思うに至り、俄然興味を持ってしまいました
読了日:10月26日 著者:持田叙子
安西水丸: いつまでも愛されるイラストレーター (文藝別冊/KAWADE夢ムック)安西水丸: いつまでも愛されるイラストレーター (文藝別冊/KAWADE夢ムック)感想
亡くなってその大事さに気づくということは誰でもあるんだと思うんだけど、水丸さんのイラストは、まさにそんな感じ。亡くなる前に小松洋子さんのエッセイの挿し絵を担当していて、掲載されなくなった時の違和感たらなかった。いわゆるヘタウマの中でもどこか優しいその人柄も含めてとてもチャーミングだったんだなあと思わされるばかり。登場する人たちの安西さんへのリスペクトがとても感じられて残念なこと至極でした
読了日:10月26日 著者:
人生に必要なものは、じつは驚くほど少ない  ―元気良く死に飛び込むための生き方指南人生に必要なものは、じつは驚くほど少ない ―元気良く死に飛び込むための生き方指南感想
断捨離のやましたひでこさんの本だったので読んでみたら、これが大ヒット。帯津先生がエントロピーの法則を人体の中医と結びつけて語る場面はこの本の最大のクライマックスかな。要は、エントロピーというのは次第に、身体の中にオリがたまっていって中国の医学ではそれを徐々に排出していくことに重きを置くというのは大発見。人間にとっての排出行為と断捨離の結びつきという議論はとてもエキサイティングでありました。
読了日:10月26日 著者:帯津良一,やましたひでこ
お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめお金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ感想
本当にお金に関する非常に常識的な知識は網羅できるのではないか。この本では、そこから海外投資やマイクロ法人(いわゆる節税)の話につながっているんだけど、以前の版よりは海外投資の話がだいぶ変化しているのがみそかな。個人的にはお金の本はこの本と、木村剛の「投資戦略の発想法」を読めば十分だと思う。木村氏は捕まったので、名著なのに残念
読了日:10月26日 著者:橘玲
新日本プロレス 10大事件の真相 (別冊宝島 2250)新日本プロレス 10大事件の真相 (別冊宝島 2250)感想
やっぱり猪木が40代にさしかかる83年というのはターニングポイントだったなあと改めて実感。IWGPの舌だし事件に、猪木の監禁事件、その後の佐山の離脱にクーデターのはなしとか一連の動きはいつ読んでも面白い。本当に、あの時代の猪木のスキャンダルの面白さは抜群だし、登場人物もみな個性的。やっぱり新間さんが何か言うと、誰も文句が言えない感じが面白いなあ。胆力がスゴい
読了日:10月26日 著者:
俺たちのプロレス vol.2 (双葉社スーパームック)俺たちのプロレス vol.2 (双葉社スーパームック)感想
それにしてもプロレスのアーカイヴ本がどんどん出ていますね。しかも「俺たちのプロレス」もあるかと思えば、「俺のプロレス」は別の雑誌らしい。さて、そんな愚痴はさておき、今回の特集は唐突ながらの三沢特集。なんだか、アーカイブの中心が新日本と猪木にある中で、こうした本が出るのは奇跡的。でもノアの人にとってはしゃべりにくいのかな。もっと三沢の近くにいた人からのインタビューも読んでみたいなあと思いました。あとは、四天王についての分析も今後に期待
読了日:10月26日 著者:
歌川国芳: 反骨と遊戯の奇才絵師(仮)歌川国芳: 反骨と遊戯の奇才絵師(仮)感想
歌川国芳の作品を見ていると、まるでジャンプやマガジンのような少年マンガの源流みたいなものを感じる。鮮やかな色彩にかぶいている武者絵に役者絵、妖怪とかも水木しげる先生の遥か以前に描いていてこれはなんか見ているだけでついわくわくしてしまいます。江戸時代の小説や黄表紙はまだ日本が開国する前の文化が爛熟した幻想的でウイットに富んでいた作品も多くて読んでいて楽しくなります
読了日:10月21日 著者:
インフォグラフィックで見る138億年の歴史: 宇宙の始まりから現代世界までインフォグラフィックで見る138億年の歴史: 宇宙の始まりから現代世界まで感想
最近、インフォグラフッックってビジュアル的に図解する手法がかなり流行っていて、この本はまさに、その見本市のようなビジュアル。ただこちらが思っているよりかなりビジュアル優先の自由な発想でグラフィック化していて面食らうものもある。歴史についてはさほど理解が深まるとは思わない方がいいかも
読了日:10月21日 著者:ヴァレンチナ・デフィリッポ,ジェイムズ・ボール
日本人の身体 (ちくま新書)日本人の身体 (ちくま新書)感想
この日本人の身体論の著者は、能のシテの方らしい。それだけに古の日本にならって、日本人の身体観の変化と普遍の部分を考察していくんだが、曖昧な自然と身体の区別の考察については、能の主体と客体の逆転と一体化を例に挙げていてこれはひどくピンとくる議論だったのでメモをとりながら読みました。身体論としては養老先生や内田樹さんと通じるものがあるなあと思ったら、案の定、三木成夫先生も引き合いに出ていてなんだか複雑な糸がすーっとほどけるような気分。こうしたのを肚にスーッと落ちる感覚なのかな
読了日:10月21日 著者:安田登
古本屋になろう!古本屋になろう!感想
何となく古本屋関連の本はエッセイのような内容が多いのだけれど、この本は具体的に職業として古本屋で食い扶持を稼ぐにはどうしたらいいかと的確に解説しています。でも決して甘い誘惑だけで終わらないところが著者の誠実さを感じます。こんな素敵な本を読むと、ますます古本屋さんへの思いは募るばかりですわ
読了日:10月21日 著者:澄田喜広
健やかに老いるための時間老年学健やかに老いるための時間老年学感想
時間というのはきっちりしているようでいて、自在に変化する。ましてや人間にとって加齢というのはその最たるものだ。医師である大塚さんによる老人のすすめは、ここでも中庸的な生活を提唱する。なんだか楽しく生きることが一番の薬であるというのは古今東西人類の共通の幸福観なのかと思った次第です。キケロや荘子、ショーペンハワーまで飛び出しますが決して難しくないです
読了日:10月21日 著者:大塚邦明
Wabi-Sabi  わびさびを読み解く for Artists, Designers, Poets & PhilosophersWabi-Sabi わびさびを読み解く for Artists, Designers, Poets & Philosophers感想
薄い本なんだけど、この本はいきなり千宗室の作品の批判があったりしつつ、日本における侘びと寂びがむすびついた「わびさび」とは何かというのを比較しながら読み解いていく。作者はカウンターカルチャーの文脈から禅→日本の美学であるわびさびにいきつき、マニアックな論考で楽しめる。でも感心したのは素材感を生かした崩しの部分への言及だったりもする。これは茶室という空間がある種の鳥居のような結界になっていたのではないかという個人的な気づきもあったり、禅が持つ反体制性が千利休を死に追いやったのではと興味が広がるばかりでした
読了日:10月15日 著者:レナード・コーレン
ペット・サウンズ (新潮クレスト・ブックス)ペット・サウンズ (新潮クレスト・ブックス)感想
どうやら村上春樹さんが翻訳しているから随分、読んでいる人が多そうだが、今更ながら先日、ビーチボーイズのドキュメンタリーを見てブライアンウイルソンの圧倒的な不器用さとその奏でる美しい楽曲の数々に、俄然興味がわく。そのドキュメンタリーでも中心にあるのはペットサウンズのこと。それとブライアンの生涯を通して見えてくる作品への依存とそこからの希望が、誠実に描かれていると思う。しかもビーチボーイズを同時代のビートルズと比べ、今でも小切手を出せば、家で歌を歌ってくれると筆者が伝説になりきれない部分を嘆くのは同感
読了日:10月15日 著者:ジム・フシーリ
ニューズウィーク日本版  TEN YEARS OF PICTURE POWER  写真の力ニューズウィーク日本版 TEN YEARS OF PICTURE POWER 写真の力感想
ニューズウイークが編纂した世界の報道写真家の最新の成果をアーカイブ化した作品集。中でも巻頭のスタンリーグリーンという戦場カメラマンが紛争地帯を尋ねて撮った写真と添えられたキャプションはさらに踏み込んだ私小説のような趣もあって、銃を持ったチェチェンの女戦士が後に自爆テロで死んでいたり、ロシアの売春婦のカットでは、その女性と結婚を考えたなんて、どこか被写体とともに生きるような時間が切り取られているのが面白い。他にも青酸をかけられ肌がやけどしているバングラディシュの少女など写真が告発する力は依然強い
読了日:10月15日 著者:
日本人に生まれて、まあよかった (新潮新書)日本人に生まれて、まあよかった (新潮新書)感想
表題にあるのは、夏目漱石がかつて抱いた感慨らしいが、辛口というより非常にバランスのとれた先生の日本論でもある。中でも比較文化論というだけあって、日本が島国であるという議論からさらに発展させて、半島地域はバルカンやインドシナも含めて争乱が絶えないが故に人生観や世界観に相違があるという指摘は、今の中韓と日本の関係を考える上で示唆に富む話。それを一部の保守系の声高の軍拡路線とは違う筆致で書いているのは、かつて共産党の不破さんとかと同居していたという左右の意見を集約できるバランスがあるのだなと感じるばかり。
読了日:10月15日 著者:平川祐弘
諸星大二郎: 『暗黒神話』と古代史の旅 (別冊太陽 太陽の地図帖 27)諸星大二郎: 『暗黒神話』と古代史の旅 (別冊太陽 太陽の地図帖 27)感想
まさか、現在進行形で暗黒神話の完全版が連載でスタートしていたとは知らぬまま、諸星先生の本を手に取ると驚きの数々。どちらかというとマッドメンとか未開部族の方のイメージがあって、暗黒神話にはあまり、深い興味がなかったけど、最近の古代史の本とかを呼んでいた矢先だけに非常にSFや歴史の謎解きの読み物としても非常にエンターティメントでもあり、世界観が確立した金字塔のような作品だとこの本を読みながら深く感銘してしまう。随分、諸星ワールドからはなれていたけど、改めて年齢を重ねてから読むとずぶずぶハマりそうな世界だ
読了日:10月15日 著者:
予言の日本史 (NHK出版新書)予言の日本史 (NHK出版新書)感想
ありそうでなかった予言の本。一神教の世界では「予言」と「預言」を分けているが英語では一緒だという。それほど、日本における予言とは怪しいものとされてきたが日本では、陰陽道を含め、かなり国家を左右することすら占いを用いられていたというのを歴史的に検証。さらには、明治になり神道系の教団の中から予言が出てくる現象なんかは、オカルト雑誌でもおなじみでしょう。ノストラダムスなんかも含みながら、そのおどろおどろしいセかを淡々と語るあたりが好ましい。そして何かにすがりたい人間の習性みたいなものは万国共通なのでありましょう
読了日:10月15日 著者:島田裕巳
生まれた時からアルデンテ生まれた時からアルデンテ感想
元々、グルメブロガーだったみたいですが、何の先入観もなく読了。小さい頃から両親に連れて行ってもらっていた外食の記録を日記として記入していただけ合って、文章はこなれているけど、ちょっと読みにくいのは世代のせいか。とはいえ、どん欲なアッパーなクラスからC級まではまってしまうととことん突き詰めちゃうあたりの文章からはまるで男の子の昆虫集めに近いものがあります。女性にしてはちょっと珍しいタイプで気分の集合体がものすごく菟集に向かっているのが面白いなあと思いました。表紙も著者で読んだイメージと違っていて後で気づいた
読了日:10月14日 著者:平野紗季子
NHKためしてガッテン 「目の老化」を防ぐ新常識NHKためしてガッテン 「目の老化」を防ぐ新常識感想
最近ドライアイのみならず老眼も進行中なのでまさにドンピシャなタイトルでありました。もうちょっとご老人向けで白内障とかも言及していましたが、やっぱりパソコンの普及なんかで老眼も早まっている様子。そろそろ目のケアもきちんとしたなあと背が伸びる本です。それほど詳しい解説はないけど、ちょっとした読み物としてはいいかも
読了日:10月10日 著者:
第五の権力---Googleには見えている未来第五の権力---Googleには見えている未来感想
「google会長初の著書」というのは正確なようでいてそうではない。ウエブの世界で起きている事象と世界の社会に与えているインパクトの事例を並べたものが大半。最終的にネットを通して様々な革命的なことが起きているという現象のレポートにすぎないというのが率直な印象。シュミットのネットの未来については希望とも絶望とも言っていなくて、あくまでもこれからの我々次第ということに終始している。そこにはコントロールできる未来と言うよりも新たな宗教や貨幣の成立に似たような不気味さも感じたりする本でした。若干偏見ありだけど
読了日:10月7日 著者:エリック・シュミット,ジャレッド・コーエン
なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略 (幻冬舎新書)なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略 (幻冬舎新書)感想
なぜかツイッターのフォロワーさんが絶賛していて手に取ってみた。内容はタイトルの通りで、男脳と女脳に性ホルモンの話。そこから導かれる男性と女性特有の行動原理や感情的な癖なども解明している。この夫婦間の諍いの多くは20代時代のホルモンの暴走(実際は異性に対する愛情の爆発)が、加齢とともに失われていくということのようだけど、その処方箋が、あきらめなさいというまるで仏教のような話で、小島慶子が以前に「子供は大自然だから予想外の行動をしてもしょうがない」というのに似ている。それが人間の本質なのかもしれませんね
読了日:10月7日 著者:石蔵文信
【文庫】 本能寺の変 431年目の真実 (文芸社文庫)【文庫】 本能寺の変 431年目の真実 (文芸社文庫)感想
明智光秀の末裔が書いたことで話題の本。実は本能寺の変って何だっけという人は意外と多いのでは…かくいう私もそもそも明智光秀を謀反人とだけイメージづけていたのですが、どうもこの本の子孫の人の徹底調査ではむしろ中間管理職としての光秀というのが印象づけられる。細かな検証は本を読んでもらうとして、意外に、長宗我部征伐あたりの話と板挟みの光秀の苦悩ぶりがなんともいえず、今の組織人にも通じるものがあり興味深く読めました
読了日:10月7日 著者:明智憲三郎
和食とはなにか 旨みの文化をさぐる (角川ソフィア文庫)和食とはなにか 旨みの文化をさぐる (角川ソフィア文庫)感想
和食って何と言われても実はわからなかったりするのですが、土地のものをありがたく頂く地産地消が当然だった時代の稲作文化から精進料理、そして茶の湯を経ての本膳料理と言う流れは日本の長い食文化が貴族から宗教者、商人発の食の文化が入ってくるあたりは、まるで大河ドラマでもみているかのよう。中でもだしの文化って、やっぱりどうもかなり特徴的に感じるのはこの本の強調する点なのかも。にしても日本の食文化の芳醇さが何とも微笑ましくなる内容です
読了日:10月7日 著者:原田信男
ホリエモンとオタキングが、カネに執着するおまえの生き方を変えてやる!  (一般書)ホリエモンとオタキングが、カネに執着するおまえの生き方を変えてやる! (一般書)感想
まず帯のオタキングのリバウンドぶりに驚きつつ、あとホリエモンのまだやせている写真が懐かしくもあり読み進める。ご本人たちのこれまでの発言にあるような話が中心で目新しさはない。Freeexの勧めだったり、評価経済の話に、宇宙開発に寿命の話など…そしていきなりオネアミスの翼に戻るという話題で、好きなことをするにはという話と経済とかテクノロジーについての持論を展開する訳です。でも意外と引き出しが少なくて、既読感があったりもして…。二人のファンにはお勧めでしょう
読了日:10月7日 著者:堀江貴文
弱いつながり 検索ワードを探す旅弱いつながり 検索ワードを探す旅感想
もともと福島原発の観光地化計画などの中から、旅をしながら物事を発見するというのは、旅行が好きな人だとよくわかる感覚だったりします。五感を駆使して、普段にはない感覚で物事を見るというのは、なかなか刺激的でスリリングだと言うことを言いたいのでしょう。中でも特徴は近現代史における負の世界遺産とも言えるアウシュビッツやチェルノブイリもまた観光するという観点。これは日本でも炭坑や廃墟を愛でる感覚にも近いと思うのだが、どうだろう。ネットで人気の論客もちょっとバーチャルに距離を置く見方は年を重ねた上での結論なのだろう
読了日:10月6日 著者:東浩紀
ほんの数行ほんの数行感想
和田誠さんが装丁した本とその本の感想がミックスされた内容で、よくよく見ていると友人だったり、依頼主との絶大な信頼関係があったりとその装丁家、和田さんの場合はイラストレーターでもあるけれど、その持つ世界観にひかれて、装丁を頼まれるケースが多いのですね。となると映画や役者の本に加え、SFにアメリカの文学などどこかスノッブな匂いがするのも特徴かな。村上春樹のスクラップってファンならおなじみなのだろうけど、初期にそんなライターみたいな仕事もしていたのか読んでいて、色々発見がありました
読了日:10月6日 著者:和田誠
プロレス 疑惑の男 (別冊宝島)プロレス 疑惑の男 (別冊宝島)感想
最近はプロレス本も花盛りだけれど、こういう暴露的な本はほとんど皆無な中で相変わらず孤軍奮闘しているのが別冊宝島のシリーズ。一時は私怨みたいなものが多かったけど、もはやここまでくると、ジャーナリズム精神で徹底的に調べあげているのがなんとも心強い。今回は橋本大地のイノキゲノム入りの深層が一番の読み応えなのだろうけど、収入の那覇市とかを読むに釣れ、新日以外の団体はなかなか厳しいものがあるなあと痛感する。ファンだけにもっと多くの人がいい生活できるといいなあ。なんて、寂しい読後感でした
読了日:10月6日 著者:
天野祐吉: 経済大国に、野次を。天野祐吉: 経済大国に、野次を。感想
ここにきて、天野祐吉サンの本が何冊も出ていて、目を通してみると自分の中にあるサブカル的な視点の大きな影響が広告批評、ひいては天野サンの文章にあることに気づいた。資本主義の消費の尖兵として広告が機能していた80年代から、日本が踊り場を迎えた90年代にも広告を叱咤激励しながらも日本のある種の消費至上主義からの脱却を説いていた天野サン。晩年は原発の問題にも取り組んでいて、どこかイメージが先生とだぶります。広告批評を通じて知った人たちから得た知見は実に豊かで、まだまだ天野サンの息づかいは日本にあるなあと思うばかり
読了日:10月6日 著者:
路地裏の資本主義 (角川SSC新書)路地裏の資本主義 (角川SSC新書)感想
平川先生のテーマは、この本を読んでいて気づいたけど、隠居なのだと思う。経済の先端からおりて、ちょっと斜めに世界を見る。そんなイメージだ。こうした議論は、たまたま故天野祐吉さんが晩年に隠居学を打ち出していたのと似ている。資本主義の獰猛さから距離をとるようなスタンスは今の自分にはとても貴重に感じます。
読了日:10月5日 著者:平川克美
怨霊とは何か - 菅原道真・平将門・崇徳院 (中公新書)怨霊とは何か - 菅原道真・平将門・崇徳院 (中公新書)感想
怨霊って平将門にしても神社での祀られ方が一般だけど、魂を鎮めるのはよくよく考えると仏教だったりする訳で、その習合のありようとか、怨霊が世阿弥によって幽霊に翻訳≠ウれていくというのは実に日本らしいなという問題意識から手にとってみる。菅原道真にしても先の将門に崇徳院の祟りみたいなものの来歴とそれが江戸の時代になって様々なものが物語になっているのが面白い。いわば、反権力としてのアンチヒーローとして復権するとか日本の裏面史としても実に興味深い本でありました
読了日:10月5日 著者:山田雄司

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