2014年06月01日

2014年5月の読書

2014年5月の読書メーター
読んだ本の数:40冊
読んだページ数:8346ページ
ナイス数:284ナイス

アーティストのためのハンドブック  制作につきまとう不安との付き合い方アーティストのためのハンドブック  制作につきまとう不安との付き合い方感想
アーティストのための心構えや心情をとらえた本としては、ジョブスも読んだと話題になったアートスピリットという名著があるけど、それのアップデート版というイメージかな。あまり片意地を張らずにアートに没頭しようと言うこと何だけど、世の中には経済や社会、様々な情報が飛び交うだけに不安がつきものだけど、友人や家族、情報のシャットダウンなど、ただただ精進するのみという結論はわかっていてもなかなかそうできない自分のような凡人に向けての本かもしれない。気休めかもしれないがそれでも切実な本だ
読了日:5月30日 著者:デイヴィッド・ベイルズ,テッド・オーランド
始まりを告げる 《世界標準》 音楽マーケティング 戦略PRとソーシャルメディアでムーヴメントを生み出す新しい方法始まりを告げる 《世界標準》 音楽マーケティング 戦略PRとソーシャルメディアでムーヴメントを生み出す新しい方法感想
ソーシャルを使ったバズの発生を解説した本。でもこの本にある成功例というのがどうも規模の大きなものばかりで、そのあたりの人海戦術と一般的な読者の対象との乖離というのがあるような気がしてならない。どこか専門的に取り組む必要があるような気もするし、そこまでやらなければいけないのかという疑問もわく。でも売れるにはそれほどの時間をソーシャルにサケというのはよくわかりました(笑)
読了日:5月30日 著者:高野修平
偶然の装丁家 (就職しないで生きるには21)偶然の装丁家 (就職しないで生きるには21)感想
しみじみと面白いなあと思える本。生まれた時代は違うけど、どうも同時期にインドに通っていたのは同じみたい。そのインドの風景にぐっときて、速すぎる東京的な速度感に違和感を覚える。そして3.11から移住の話は、「働けECD」でも感じた家族や心の揺れみたいなものをまったくの率直な気持ちが吐露されていてとても真摯な文章にぐっときてしまう。画家として若くして評価されたことについてもさらりと個展をしてお金を得ることについても共感ができるんだよね。「貧乏でもいいけど貧乏臭くない」美学というか生きる姿勢に共感したりしました
読了日:5月27日 著者:矢萩多聞
色と意味の本 〜明日誰かに話したくなる色のはなし色と意味の本 〜明日誰かに話したくなる色のはなし感想
色が持つイメージの膨らみは異なる環境や時代、文化によって大きく違う。そうした色のイメージをいくつかのキーワードで紹介していくこの本のスタイルはかなりユニーク。時代もギリシャローマの時代から現代まで。しかもヨーロッパやアメリカのみならず、日本の彩色にも目配りがしていてかなり堪能できました。もっと様々な色のイメージが広がるような事典にも興味がわきます
読了日:5月26日 著者:ジュード・スチュアート
ハリウッド・ビジネス10年の変遷 デジタル化とグローバル化に翻弄されるハリウッドハリウッド・ビジネス10年の変遷 デジタル化とグローバル化に翻弄されるハリウッド感想
雑誌の連載のようですが、その時々のハリウッドのトレンドや話題を抑えつつ、その潮流であるグローバル化とデジタル化について書いていて、これはエンターティメント業界においてはどの分野もそうなのだろうと思わせられる内容が多い。より労働集約化がススムのと定番が受ける状況、宣伝費の高騰など、これからの日本でも起こりそうで実にリスキーかつ、様々なノウハウが組織ではなく個で発揮できるのが面白いのかな。折々にロードオブザリングの話が出てきて、そんなにハリウッドではエポックな作品なのかと驚くばかり
読了日:5月26日 著者:片田暁
経営はデザインそのものである経営はデザインそのものである感想
経営全体をデザインで斬るというのは、最近の流行ですね。商品開発からその先のブランディングや経営理念に至るヒアリングや落とし込みなどは、既視感があったが、よくよく考えたら佐藤可士和さんが同じようなことをしていました。この本では佐藤さんが言語化していない、クライアントとのヒアリングを具体例を挙げて紹介。さらには、理念の落とし込みの視点として、経済性と文化性、社会性をあげてそこから要素を抽出するというスタンスをとっていますが、これもやはり後づけのコンサル的な話で結局は、センスのビルドアップをしていくという話かも
読了日:5月25日 著者:博報堂コンサルティング,HAKUHODODESIGN
キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)感想
今のネット時代を地図的に俯瞰するといった試みとして非常に面白い。ビオトープというある種の生態系なイメージから始まるのだけれど、アンビエントやキューレーションも本来の意味から著者の解釈をつまびらかにしてドンドン進んでしまうのがこの本の欠点かな。最後の方は、現代アートからアウトサイダーアートの話。グローバルの視点へと続くんだけど、ちょっと消化不良。著者の中で繋がっている世界を説明するには紙面がちょっと足りない気がしました。一次情報からキュレーター的な仕事のスタイルになっている著者の志向は大変良くわかりました
読了日:5月23日 著者:佐々木俊尚
世界を動かす聖者たち: グローバル時代のカリスマ (平凡社新書)世界を動かす聖者たち: グローバル時代のカリスマ (平凡社新書)感想
世界の聖者といっても南アジアのインドとチベット、ネパールの聖者が出てくる。有名なダライラマやサイババはもとより、アンナー・ハーザレーのような社会運動家が聖者となっていくのもインドならでは。でもこの傾向は今では日本でいうトリックスターのような存在だと思う。ある種の極端さを身にまとい、発言していくという人間がある閾値を越えるとカリスマとして迎えられるのは、最近の小保方さんなんかとも共通する論点だろう。ババ・ラームデヴのようなヨガの行者から啓蒙かとして注目されるストーリーなんかはかなりユニークでした
読了日:5月22日 著者:井田克征
ライフネット生命社長の常識破りの思考法 ビジネスマンは「旅」と「読書」で学びなさい!ライフネット生命社長の常識破りの思考法 ビジネスマンは「旅」と「読書」で学びなさい!感想
教養のための世界史のヒットでにわかに注目を浴びたライフネット生命の出口社長(当時)。そのビジネスのベースには教養が必要と解く。そして、歴史の縦軸を古典などの読書に、世界への見聞を旅で横軸にとって、そこへの理解を深めよという。そんなにお金ないよと思いきや、出口さんの読書は図書館だし、乱読ではなく古典とゆっくり向かい合う。なんだか、とてもスローなスタイルで成熟を目指していくというのが素晴らしいな。そこから常識を疑うという姿勢に結びついているのかと感心するばかりでした
読了日:5月22日 著者:出口治明
97歳の幸福論。ひとりで楽しく暮らす、5つの秘訣97歳の幸福論。ひとりで楽しく暮らす、5つの秘訣感想
現在は100歳になったカメラマンの97歳時点でのライフスタイルを綴ったエッセイ。自分の好きな物に囲まれてすむというのは、人間の理想郷のようなものなのだろうな。自炊してワインを飲む。自作の服に身を包むとかなんて素敵なことだろう。写真家としてもさることながら名声からは距離を置いてひょうひょうと生きている人こそ、幸せなのかなあ
読了日:5月22日 著者:笹本恒子
体を使って心をおさめる 修験道入門 (集英社新書)体を使って心をおさめる 修験道入門 (集英社新書)感想
山伏さんの本を読んでから日本における修験道について興味津々。そんな好奇心を満たしてくれる内容の本と出会いました。修験道の成り立ちや密教や神道との関わり。吉野山や権現さまについてなど、本当に懇切丁寧な説明で神仏習合の中でまた成立してきた修験道の面白さは日本の伝統文化とも密接にリンクしているのがわかります。山への畏怖や崇拝というのは日本人のDNAの中に埋め込まれているような気がしてなりません
読了日:5月22日 著者:田中利典
棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか感想
棚橋はエースになれないーー。内部から何度かこういう声を聞いたことがある。いわく、体が小さい。格闘技の素養がない。スキャンダルがあったなど…。そうした声をすべてはねのけて棚橋がエースになったのは06年。だが、ブーイングを浴びながら新日の暗黒時代を支えてきた自負がこの本にはつまっている。それは自分が団体の屋台骨を支えてきた自負であり、そのために寝る間を惜しんで努力してきたという誇りがあるのだろう。ビルドアップされた肉体もファンサービスも恐れ入るばかりのプロデュース能力がここまで会社を変えるという見本でもある
読了日:5月20日 著者:棚橋弘至
運動指導者が断言! ダイエットは運動1割、食事9割 [決定版]運動指導者が断言! ダイエットは運動1割、食事9割 [決定版]感想
ダイエット本の要諦は運動か食事のアドバイスだけど、こちらは前者が中心。表紙やトレーナーという立場からは想像できない程、運動ではやせないと何度も断言しています。むしろ清々しいほどです。そして、食べ物のアドバイスは、丸元淑生さんのようにGI値や体にいい油などのアドバイスは言い得て妙。これは半年前に食べたものでできていると同様で、質のいい食生活というのがキーワードなのでしょう。その先に運動だったりライフスタイルの修正が必要なのでありましょう。グッド〜
読了日:5月19日 著者:森拓郎
アメリカのめっちゃスゴい女性たちアメリカのめっちゃスゴい女性たち感想
面白い。アメリカの文化人やコメディアン、政治家など日本人はほとんど知らない女性たちの来歴をコンパクトに紹介している。やっぱり際立つのは黒人のバイタリティあふれる女性たちに、昨今のブリジットジョーンズの日記ではないけれど、自分の履歴を赤裸々に語っているような人が一山あてて時代の寵児になっているのかという話はやっぱり痛快。
読了日:5月19日 著者:町山智浩
沸騰! 図書館 100万人が訪れた驚きのハコモノ (ワンテーマ21)沸騰! 図書館 100万人が訪れた驚きのハコモノ (ワンテーマ21)感想
この前、著者である武雄市の市長の話が面白かったのでつい買ってみる。かなり図書館に通じているのは元総務省だからか。それでもカンブリア宮殿で見たCCCの増田社長の言葉から図書館の委託を発想して実現してしまうという行動力に感服。中にスタバがあったり、複本を減らしたり、とそれなりに様々な工夫をしているのがわかります。観光がてら図書館見てみたい。町おこしの本としても秀逸かもしれませんね
読了日:5月18日 著者:樋渡啓祐
50歳を過ぎても身体が10歳若返る筋トレ (SB新書)50歳を過ぎても身体が10歳若返る筋トレ (SB新書)感想
ノンフィクション作家の著者が実践してきた筋トレの数々と効用を紹介。特に筋肉トレーニングで驚くような項目はさほどないけど、この本の要諦は継続は力なりということ。肝に銘じたいものです。たまにこういうホンでき相容れないとなかなかトレーニングは続かないなあ
読了日:5月18日 著者:増田晶文
すべての人に知っておいてほしい 配色の基本原則すべての人に知っておいてほしい 配色の基本原則感想
ちょっとした仕事の必要性から読んだが面白い。でもやっぱりいい作品や配色の見本のようなデザインから学んだ方が良さそう。でもベーシックなセオリーは何事においても知っておいて損はない。その点ではかゆいところに手が届く本です
読了日:5月15日 著者:
旧約聖書の謎 - 隠されたメッセージ (中公新書)旧約聖書の謎 - 隠されたメッセージ (中公新書)感想
前著の聖書考古学がなかなかの力作で面白かったのでこちらも読了。やっぱり一番の力作はノアの箱舟に迫る内容で、前にもナショナルジオのDVDで見ていたけど、やっぱり創世記のエピソードって個人的にも神話の原型がある気がしていてロマンがわきます。あとは十戒とか定番もありつつ、ダビデとゴリアテとか、そりゃ歴史の一部というより伝説だロッテ言う世界なのだけど、それをどう解釈するかは人それぞれということか。信じることと真実の有無というのは一致しないものだから、人間というのは神話が必要なのだと思うばかり
読了日:5月15日 著者:長谷川修一
二度目のパリ 歴史歩き二度目のパリ 歴史歩き感想
やっぱり旅行の楽しみのメインはかつての歴史を尋ねる旅。そんなスポットを当時のエピソードを紹介しながらゆかりの地を紹介する本。斬首された首を持って歩く聖ドニの伝説からシュールレアリズムに、ヌヴェルバーグの時代までそれぞれの場所を巡るのが楽しい。おそらくパリを訪れたことのある人なら「あのへんね」とわかるからうらやましいぞ。巻末には、主要なエリア別の名所紹介をしつつ、そのスポットのそれぞれの歴史をつまびらかにしていて、日本のガイドブックにはないリッチな世界観を堪能しました
読了日:5月15日 著者:ジョン・バクスター
あなたの英語勉強法がガラリと変わる 同時通訳者の頭の中あなたの英語勉強法がガラリと変わる 同時通訳者の頭の中感想
人気の同時通訳の人の勉強本をまとめたもの。おそらく初心者向けに一般的な英語勉強法を解説。さらに自分の勉強法を紹介していますが、その手法は誰も大きく変わらない気がします。シャドーイングという英語を聞き取り、そのまま発音したり、パラフレーズのように英語を効いて他の語彙に置き換えたりというのが、かなり効果ありそう。でも結局、英語に恋するように接するのが一番いいのかなとこの著者の英語愛あふれる文章から思いました。まず自分の英語を学ぶためのモチベーションが大事。これはダイエットと語学勉強が続かないのも同根なのですね
読了日:5月14日 著者:関谷英里子
センスは知識からはじまるセンスは知識からはじまる感想
まさに我が意を得た本。この前もビートルズのプロデューサーのジョージマーティンのドキュメンタリーでも「絵画のように音楽家の意図をきちんと伝えることが音楽だ」といっていたが、そのためには、伝わるような意味や配置などあらゆる要素はセンスに還元される。そのセンスこそかこの経験や知識の集大成だというのがこの本の言わんとするところ。過去の著作をよりブラッシュアップさせた内容で重複も多いが、現在進行形での著者の意思表示としては非常に伝わるし、デザイナーに限らず、今の時代はイノベーションからセンスの時代なのは納得です
読了日:5月14日 著者:水野学
(032)勝ち上がりの条件 軍師・参謀の作法 (ポプラ新書)(032)勝ち上がりの条件 軍師・参謀の作法 (ポプラ新書)感想
黒田勘兵衛のブームにあやかったかのような本ですが必ずしも中近世のみならず、第2次大戦まで、軍師と参謀の違いから鎌倉や室町での呪術や宗教的な軍師の存在や現代の参謀論など、博識同士の対談はなかなか充実した内容。後半の日本軍の参謀のそれぞれのエピソードなんかは、いかに日本の軍人の中にスケールの大きな人材が多かったかというのを思い知らされる。個人的には大将と軍師の関係に迫った天下統一までの戦国大名の悲喜こもごものエピソードが生き生きとして感じられ興味深かった
読了日:5月14日 著者:半藤一利,磯田道史
「見た目」で選ばれる人「見た目」で選ばれる人感想
人は見た目が9割の著者のエッセイ集。ウエブに連載したのをまとめているので、かなり話題が散漫ですが、もともと演劇出身の著者なので杉村春子先生や観世寿夫さんに、アレキサンダーテクニークなど、演劇的に人からどう見られるかあるいは印象を与えることがどう作用するかと行った論考がつづいていく。結局、非言語情報としての見た目は、マナーの部分と自己のアイデンティティに基づいていくという見解は慧眼ですね。誰かの受け売りかもしれませんが…
読了日:5月14日 著者:竹内一郎
65歳の私が ぜい肉なし、メタボなし、老眼なしの超健康な理由65歳の私が ぜい肉なし、メタボなし、老眼なしの超健康な理由感想
石原先生の肉体美披露な表紙がめちゃくちゃ買いにくいですが、内容はオーソドックスなアンチエイジング本。朝食ヌキなんかは以前からありますが、表紙のように運動による下半身の強化をうたっているのがこの本のみそであります。でも石井直方先生あたりの議論と一緒で結論はまともな本はほぼ同じ気がします
読了日:5月14日 著者:石原結實
ザ・日韓対決 完全決着100番勝負 (別冊宝島 2161)ザ・日韓対決 完全決着100番勝負 (別冊宝島 2161)感想
まさに嫌韓のタイミングで出た本で、日本が圧勝となっていて溜飲を下げるような内容。とはいえ、いまでは船の沈没事故で完全にタイミングが悪かった印象。それよりも途中に出てくる韓国の識者やエキスパートのインタビューの方が面白い
読了日:5月14日 著者:
森を見る力: インターネット以後の社会を生きる森を見る力: インターネット以後の社会を生きる感想
この本はインターネット革命以後の生活や社会の変化の中でどうふるまったらいいかというような示唆に富んだ本だ。真骨頂はタイトルにある「森を見る力」そのものだが、よりリテラシーがとわれるということ。そのテーマは多岐に及ぶ。社会がネットに代表される「つながる」ことに依存しやしないか。ビジネスが便利の先にあるコモディティ化と陳腐化するのではないか。国家は衰退するかなど、マスコミや著者のいた音楽業界にもその影響を憂慮する。ここで見えてくるのは目先の情報の先にある大局観なのだろう。答えはないが羅針盤はある。そんな感じか
読了日:5月13日 著者:橘川幸夫
やくざ・右翼取材事始めやくざ・右翼取材事始め感想
猪野さんのヤクザ本の中でも戦後のGHQ統治下の日本のドサクサに、大物右翼の三浦義一との関係などつづったなかなか興味深い資料です。取材事始めなので、主題はあくまで今のヤクザではなく、田岡三代目や警察の頂上作戦以前の任侠や右翼が中心。ここでは、政財界との結びつきや児玉誉士夫といった大物のフィクサーなどと笹川良一などの関係性など、現場で取材していた人ならではの距離感で書いていて、往時の人たちの役割や人間相関もかなりわかりやすい。猪野さんが右翼と左翼を結びつけた大川周明の「老荘会」に共鳴していたとは初耳でした
読了日:5月13日 著者:猪野健治
電信柱の陰から見てるタイプの企画術電信柱の陰から見てるタイプの企画術感想
おそらくこの本を手に取った時点で作者の思うつぼなのだが、やはり広告の人のつかみはなかなかもって面白い。でもちょっと引いているように見せつつも、その文章からは「でもオレは他の人と違うんだよ」というメラメラとして自己顕示欲が出ていて、こういう本キライではないです。ちなみに著者はBOSSのCMやトヨタのReBornを仕掛けたクリエイター。この師匠の佐々木宏さんとのやり取りはCM現場の生の声としては相当面白い。また、企画術の視点では表現先行型と商品発想型にわかれるというのはなるほどと思わせる視点でした。良書
読了日:5月8日 著者:福里真一
誰も教えてくれなかった本当のポップ・ミュージック論誰も教えてくれなかった本当のポップ・ミュージック論感想
久々に市川さんのお名前を見つけたと思ったら大学での講義をまとめたものだとか。その内容は、主に90年代以降の日本の市場におけるポップミュージックの動向をまとめたもので、アナログレコードからCD、配信市場への変遷を端緒に、AKBとももクロに代表される女性アイドルグループ、ジャニーズ、B-ingにK-POPと意外なしかも今の日本の市場の中心にあるムーブメントを分析していく。それよりもやはり市川さんといえば、ビジュアル系なわけで、その見事な手さばきで紹介していくのは、他の原稿とは熱量が違う感じで微笑ましい
読了日:5月8日 著者:市川哲史
完全ガイド 100%得をする「ふるさと納税」生活完全ガイド 100%得をする「ふるさと納税」生活感想
いやはや内藤忍さんのブログで絶賛されていたので読んでみたら、すごくためになる本でした。確定申告をしているとわかるあの納税額をもっと有効活用できないものかと思っていた矢先、ふるさと納税に目を付けていた金森氏の審美眼はすごいとまず驚愕。いわゆる地方自治体に寄付をすることで、2000円をのぞいて、所得税と住民税から控除できるという仕組みを最大限駆使して生活をエンジョイする姿には感動すらあったわ。何しろ、寄付の見返りとして米や肉、野菜などの他に特産品も届くという仕組みを使わない手はない。ましてや合法なのだから
読了日:5月7日 著者:金森重樹
うまくいく人は、なぜ「自律神経」を意識しているのか? 体幹を鍛え、「軸」をつくりだす「1日30秒」セル・エクササイズうまくいく人は、なぜ「自律神経」を意識しているのか? 体幹を鍛え、「軸」をつくりだす「1日30秒」セル・エクササイズ感想
自律神経というよりこの本ではエクササイズが中心。いわゆる理屈は前半のみで、その運動の数々を見ているといわゆるリセットとかが中心。あと一般的なストレッチもあったりしていて、日常生活が緊張のストレスの連続と考えれば、大いに納得できるところ。やっぱり規則正しい生活に、負荷も軽めな体操がいいということかな。正直、何が自律神経かはわからずじまいでしたが、それでも朝の体操はぜひとも取り入れたいところだ
読了日:5月7日 著者:小林弘幸
大統領を殺す国 韓国 (角川oneテーマ21)大統領を殺す国 韓国 (角川oneテーマ21)感想
たまにテレビでお見かけする辺さんはこの本で色々な来歴を知りました。なるほど、在日として朝鮮半島の歴史をウオッチしてきただけに、時には往時の悲喜こもごもの感情を吐露していてジャーナリストとしてよりも一個人の在日の人たちの朝鮮半島への思いを知る一助になりました。それにしても韓国にしても北朝鮮にしても、この強烈な国民をまとめるには負けず劣らずのリーダーシップが必要であり、それを実行するためには清廉ではいれないという構図は、地方間の対立や軍と官僚、学生運動などとにかく熱量の多い国だと思うばかり
読了日:5月7日 著者:辺真一
ラズウェル細木のブルーノート道案内: All Blue―みんな真っ青ラズウェル細木のブルーノート道案内: All Blue―みんな真っ青感想
酒の細道など、グルメマンガの大家でありますがジャズのかなりこじらせ系なコレクターとしても有名なだけに、このマンガでも蘊蓄が満載。でも別にブルーノートのカタログを知らなくてもコレクターの心理を描いていて、菟集が趣味の人ならあるあるネタ的に楽しめると思います
読了日:5月7日 著者:ラズウェル細木
料理家100人の暮らし方料理家100人の暮らし方感想
ちょっと変わった編集の本でして暮らし方と銘打っているのですが、いきなりのレシピ集。しかも紹介されていない料理家の自信作とも言える逸品が写真でどーん。あとで、別のページで読むという構成はかなり?。とはいえ料理家のライフスタイルにも興味津々なだけに読み進めると人それぞれの料理への思いやライフスタイルが垣間見えて面白い。ただ、占い師のプライベートにも似ていて、どこか重苦しい理由もあったり、表面的な華やかさや、おしゃれな生活とは違う本音が読み取れるのが一番の収穫。レシピは気合いが入りすぎててあんまり実用的ではない
読了日:5月7日 著者:
プロレス 点と線 (別冊宝島)プロレス 点と線 (別冊宝島)感想
なんだか、このムックシリーズでバッシングしていたノアのフロントの人が亡くなるなど、ちょっと失速した感じ。どうも弱いものイジメの雰囲気が本の中から漂っていて読後感は痛快とはいきませんでした。それでもよく取材しているなあといつもながら感心のクオリティ
読了日:5月1日 著者:
エロの「デザインの現場」エロの「デザインの現場」感想
表紙は刺激的だけど、内容は至ってオーソドックなインタビュー集。個人的にも90年代のエロ本はサブカル的な視点で読んでいたけど、この著者もしかり。その背景にあるデザインも大洋図書や英知出版などのビジュアルのイメージの強い出版社のデザイナーさんが多数登場する。でも結局、時代がAVになるにつれ、成人誌は今やひん死の状態。そうした中でデザインになにができるのか、そうした提言が聞きたい気がしたけど無理かな
読了日:5月1日 著者:有野陽一
本の顔 本をつくるときに装丁家が考えること本の顔 本をつくるときに装丁家が考えること感想
一流の人のデザインは細部にまでその配慮がいきわたっているのがわかる本。前まで、直感的にアイディアを構築していくのかと思いきやどうもそうでないことは、この坂川さんの本をよめばわかるだろう。編集者との打合せで書いたメモやノートラフのデザイン案まで惜しげもなく公開しているが、実にロジカルで、今の編集人に抜け落ちている職人技をかいま見た気がしました。確かに、人気の作品も多くて、鈴木成一さんと並ぶヒットメーカーと実感した
読了日:5月1日 著者:坂川栄治,坂川事務所
minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフminimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ感想
人気ブログを書籍化したものだけれど、著者の一人は、リッチなエグゼクティブ生活から自分自身を取り戻すべく、身の回りを整理する。そのエッセイの中には、少し前にはやってハックのようなテクニックも出てくる。しかし、それ以上に、ミニマルにして思考をシャープにしていくプロセスがとてもロールプレイングゲームのように感じられて面白い。彼らにしてみれば、質素に暮らすこともひとつのゲーム感覚なライトな部分はとても興味深くよんだ。さすがに、家族の遺品すら処分するくだりにはびっくりさせられましたが…
読了日:5月1日 著者:ジョシュア・フィールズ・ミルバーン,ライアン・ニコデマス
HELLO WORLD 「デザイン」が私たちに必要な理由HELLO WORLD 「デザイン」が私たちに必要な理由感想
デザインの原点もまた美術と同様、ラスコーの洞窟画にたどることができるだろうか。そこからすでにイタリアでは中世に、美術とデザインを教える学校は分化していたというから、驚き。そして、デザインは工芸と意を同一にしながらその意味を拡張していく。そしてもはやその範囲は、装丁や商品開発のみならず、問題解決のためのコミュニティやソーシャルなどの無形のものにまで範囲が及ぶ。その歴史を個別例や商品をあげながらに丹念に意味をたどっていく実に労作。
読了日:5月1日 著者:アリス・ローソーン
美術「心」論美術「心」論感想
絵画を鑑賞するためにどのようにアプローチすればいいのか。何も先入観なしに見るのも一興だが、著者はそれを夏目漱石が東京芸大で講演した「文芸の哲学的基礎」を上げ、そこから議論を深めていく。漱石は当時の最新の哲学である知情意を用い、絵画を鑑賞することを勧める。これも明治以降の歴史からみれば、西洋絵画を取り入れ、それがある意図を持って作成され、それが表現として成立していくというプロセスと対照的に描いているのだ。さらには、ここからシュールレアリスムや現代美術も包括した解説でなかなか親切な内容でした
読了日:5月1日 著者:古田亮

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