2014年01月03日

2013年12月の読書

2013年12月の読書メーター
読んだ本の数:53冊
読んだページ数:11471ページ
ナイス数:289ナイス

アビイ・ロード・スタジオアビイ・ロード・スタジオ感想
アビィロードスタジオの歴史が豊富な図版と資料によって綴られているのだが、単なるビートルズの利用していたスタジオというのはほんの一部分でロンドンの音楽における中心的な位置づけなのだと納得。まさか英国王のスピーチもここで録音されたのかと思えば、クラシックにジャズ、戦後一世を風靡したコメディレコードもかなりの数に上る。後半には録音技術の変遷や機材についても書いているんだけど、ビンテージな機材はマニアにはたまらんでしょう。特にマイクはみているだけでよだれが出ますね。何ともリッチな本です
読了日:12月30日 著者:アリステア・ローレンス
ドイツ王室一〇〇〇年史 (ビジュアル選書)ドイツ王室一〇〇〇年史 (ビジュアル選書)感想
ドイツの王室とかヨーロッパの複雑な血縁関係や争いの多さって、日本人の感覚からするとなかなかピンとこないのだけれど、この本はフランク王国からドイツの王室の3家系を丹念に肖像画などキーマンの名前を織り交ぜて紹介しているのでかなり親切。ほんとは、ここにハプスブルクとかフランスの王室やロシアも絡んでくるんだけど、そのへんはかなりざっくりしていて、世界史初心者にはかなり親切に感じました
読了日:12月27日 著者:関田淳子
富澤商店の料理だより―おうちで食べたい乾物レシピ富澤商店の料理だより―おうちで食べたい乾物レシピ感想
都内にある乾物屋さんが紹介するレシピ集。これがまた秀逸でいつものごはんがちょっとした工夫で美味しくなりそう。その工夫のもとが乾物な訳でして、なんとも体に良さそうなものばかりでつい食欲が刺激されてしまう。見た目にはおいしそうだし体に良さそうだと罪悪感なく食事が頂けるというのが、マクロビとか関係なく体にいいことなのだと思うばかりだ
読了日:12月23日 著者:富澤商店
あらすじで読むシェイクスピア全作品(祥伝社新書)あらすじで読むシェイクスピア全作品(祥伝社新書)感想
シェイクスピアってどうもとっつきにくいのだが、最近の歴史マイブームにつき、ようやく手に取ってみる。それぞれの作品が面白そうだが、中でも気合いの四大悲劇の解説を読んでいたら無性に読みたい気分よりも舞台で見たいと思ってしまった。もともとそういうものとはいえ、ヘンリー5世も気になるな
読了日:12月23日 著者:河合祥一郎
稼ぐ力を取り戻せ!―日本のモノづくり復活の処方箋稼ぐ力を取り戻せ!―日本のモノづくり復活の処方箋感想
グローバル社会の到来により、ビジネスが変わったというが、じゃ具体的にはどうなの? という問いにうっすらとながら答えている本。うっすらというのは、悪い意味ではない。むしろ、これまでビジネスは変わったというものの、アップルやグーグル賛歌で終始しているケースが少なくない。そうした中で、具体的な組織論や会計的な分析も織り交ぜている手腕はお見事。これからのスタンダードはここから初めて見てもいいかもしれない
読了日:12月23日 著者:冨山和彦
官能教育 私たちは愛とセックスをいかに教えられてきたか (幻冬舎新書)官能教育 私たちは愛とセックスをいかに教えられてきたか (幻冬舎新書)感想
植島さんの本なので、期待して読んだらかなり消化不良。若さをキープする上で愛人がいた方がいいよな、愛人こそが人生だというようなその中間のような中途半端さがある。いっそみうらじゅんさんみたいなモテが人生の目的といいきっちゃうそうな爽快感があった方がいいかな。あまり万人受けはしないと思うけど、今の植島さんの本音なのかもしれん。そういう意味ではエッセイ的に読めばいいのか
読了日:12月21日 著者:植島啓司
東京最後の異界 鶯谷東京最後の異界 鶯谷感想
最近の著作ではいつも村西とおる的な80年代の性事情を回想したような文章が多いから、今の鶯谷に着目したのは、なかなかの慧眼。人妻風俗や韓国のデリヘルと言ったあんまり世間では目にしないかつ濃厚な異界が山手線の中にある訳で、あの街の持つ猥雑な吸引力は、今のなにもかも無機質化した中では異彩を放つ。そしてそこにいる人たちの営みは、どろどろとした日本のマグマみたいなもので、かなり面白い。個に着目する本橋さんの作品が猛ちょっとあってもいいかもしれないなあ
読了日:12月21日 著者:本橋信宏
アジアの辺境に学ぶ幸福の質アジアの辺境に学ぶ幸福の質感想
グローバル資本主義と距離を置こうとすると必然的に外国、いわゆる発展途上国の生活にその答えを求めようとする人は少なくない。この著者も東南アジアや少数民族の生活を取材してきた映像ディレクターだっただけに、過去の事例や取材での経験をもとに書いていて、お金と時間の速度の関係性など、他にも言われている言説でも説得力が大きいものが多い。さらにいえば、日本もかつてそうだったのが、アジア的なOSが備わっていて、そこにアメリカ流の肉食的な資本主義というアプリを走らせているからゆえ日本社会に無理が出ているのだなと思わせる
読了日:12月21日 著者:瀬川正仁
わたしのブックストアわたしのブックストア感想
個性的な書店を、新刊、古本屋さんをまじえて紹介している。かつてはセレクトショップ的なカフェっぽいイメージのお店が多かったけど、また今はちょっとレトロというか、薄暗い感じのたたずまいを残したお店が多くてちょっと驚いた。古本店ってブックオフの登場で随分、大変な気がするが、本好きにしてみるとそれが商売になるって素敵なことだと思う。大変だけど気まま、そんな部分に憧れを感じます
読了日:12月20日 著者:北條一浩
ファム・ファタル――妖婦論ファム・ファタル――妖婦論感想
平松洋さんの絶世の美女シリーズとも通じる本。絵画のモチーフになった聖書や神話の中でも、男を引きつける美女に着目している。それはサロメやメディア、スフィンクスなどなじみのものから、なぜかマリリンモンローまで。言われてみると確かにそうか。ファムファタルという概念自体が19世紀になりたったといわれるだけに、ここでもマネ以降の印象派やラファエル前派のモノが多い。著者が韓国の人でちょっと意外な気もしたが、それはそれで面白い佳作であります
読了日:12月20日 著者:イ・ミョンオク
哲学の密かな闘い哲学の密かな闘い感想
ちょっとびっくりしたんですけど、この哲学者さんの言葉遣いがなかなかわかりやすい。哲学はかなりロジックをこねくり回すようなイメージがあるんだけど、具体的な例を挙げて検証していくような構成。これが昔、ドリカムを初めて聴いた時のような(笑)、シンプルな言葉での表現が、的確でしばしうなってしまったほど。かなり子供や十代に向けての講義になれているのだろうなと思わせる。本を読みながらしばし「哲学」してしまった
読了日:12月18日 著者:永井均
自分を探さない旅自分を探さない旅感想
最近、この著者の本をお見かけするなあと思っていたら、会社を辞めて旅人になっていたのですね。世代的にも蔵前さんとかグレゴリさんのまた2世代ぐらい下にもこういう旅好きがいるときたものだ。なので、どこか自分史めいたエピソードを織り交ぜていて、いつもの蘊蓄っぽいところはあまりなし。でもどこか叙情的なのは、小林紀晴さんの影響もある頭と読み進める。LCCだったりSIMカードだったり出てくるものは違うし、旅のレートもかなりリッチ。でもそう、ただただ旅をする感覚はとても共感できる。バックパッカーになりきれない感じがいい
読了日:12月17日 著者:吉田友和
地図と写真で読む 聖書の世界地図と写真で読む 聖書の世界感想
やっと読めた。聖書の世界を聖書学や考古学の成果をもとに批判的に解説している。とにかく地図や図版、当時の時代背景などを丹念に紹介しているので読んでいて、いわゆる聖書が生まれてきた中東やアフリカ世界のイメージが広がってきます。いずれにしても過酷な環境の中で、民族が生き抜いたりする壮大なエピソードには驚かされるばかり。厚い本ですが読み込むとかなり聖書に対する親近感と世界と繋がる感覚が味わえるかも
読了日:12月17日 著者:ジャンピエールイスブ
センスの磨き方センスの磨き方感想
とりあげるテーマがイチイチ些末でこれでセンスがいいのかとつい思ってしまった。でも個別のエピソードの中に「あるある」という言葉がちりばめられていて、さらっと読むにはいいかも。あんまりマジで読む本ではない気がする
読了日:12月16日 著者:トミタ・ジュン
カネ学入門カネ学入門感想
面白いんだけど、、週刊現代の連載がもとみたいなので1つのエピソードが案外短かったりします。カネ使いの教養が面白かっただけに残念。読む順番間違えたかな。それはさておき、お金の本質には迫っているとは思いませんが、お金には色がついている。それこそ使い方にあるなあと思うのだ。あと、運気の世界もなっとくできる。続きが読みたいぞ
読了日:12月16日 著者:藤原敬之
宮沢賢治の菜食思想宮沢賢治の菜食思想感想
宮沢賢治がそもそもベジタリアンとは知りませんでしたが、ヴェジタリアン大祭と言う書物があったり、まあ啓蒙的な活動をしていたみたいですね。さらには、かつてその背景には動物のと殺の模様を見たりとか、日蓮宗なんかの影響もあるみたいだと解説していて面白い。著作の中でも動物の殺生をいましめるような記述が多いという指摘もなるほど。日本における菜食や古今東西の菜食思想の変遷なども抑えつつ、菜食というのは日本におてさほどラジカルではないという前提もまた愉快だったりします。精進料理というのは食事ではなく思想なのですね
読了日:12月16日 著者:鶴田静
イギリス王室一〇〇〇年史 (ビジュアル選書)イギリス王室一〇〇〇年史 (ビジュアル選書)感想
こちらの本は図版が多くて私のような初心者向き。なんとなく眺めているだけでも楽しいものですが、ちょっと図版中に出典がわからないものもあってその点はマイナスか。あんまりこういう本は暗記とかせずに気楽に読み飛ばせていいなと思ったりしました。このシリーズは初心者に親切ですねえ
読了日:12月15日 著者:石井美樹子
映画を通して知るイギリス王室史―歴史・文化・表象映画を通して知るイギリス王室史―歴史・文化・表象感想
まず前提としては、ある程度英国史がわかっている人向けかな。そこから唐突にそれぞれの時代をテーマにした映画の紹介。そこに細かい歴史との差異を書くということよりもあくまで忠実にストーリーと歴史を対照させる点が面白かったりします。やっぱりここでも、ヘンリー8世からアンプーリン、エリザベスの時代がドラマチックで映画になりやすいのだなあと実感するばかり。でも今のエリザベス2世に至るヴィクトリア女王からの変遷もまた興味深いなと思ったり。やっぱりイギリスは面白いな
読了日:12月15日 著者:宮北惠子,平林美都子
TVディレクターの演出術: 物事の魅力を引き出す方法 (ちくま新書)TVディレクターの演出術: 物事の魅力を引き出す方法 (ちくま新書)感想
面白い。テレビ東京には、予算のない中、番組を作るセクションが制作部の最奥に控えているという。そのディレクターによる制作術なのだが、これがまさに金がなければ知恵でなんとかする世界。そうして色々な番組が生まれているのだが、後半ではそのバックヤードを支えているテレビの文法みたいなものまで解説していて正直これはかなり衝撃的。値段の割に出し惜しみなしで最近、この手のテレビのクリエイターの本が出ているけど発想術のみならず、番組作りのノウハウをここまで出すケースはレアだなと思う
読了日:12月14日 著者:高橋弘樹
名画 絶世の美女 魔性名画 絶世の美女 魔性感想
絶世の美女シリーズの3作目。さすがにネタガレかと思いきや、ファムファタルですか。このテーマ性は個人的にはどんぴしゃで、ウォーターハウスがたびたび出てきてああ、この淫美な感じはそうかとおもいいたった次第。やっぱり妖しい女性というのは世を問わず魅惑的ですね。作者の入れ子未具合もなかなか良さげです
読了日:12月13日 著者:平松洋
名画 絶世の美女ヌード名画 絶世の美女ヌード感想
よくよく考えるとヌードというのは絵画の表現で主要なテーマといえるのだけれど、そのモチーフとなっている作品がどういうものかというのが、なかなかイメージできずにいたので大変重宝した。神話や聖書的なものから徐々に美としてのポーズが様々な主題になりつつも反復的に描かれていくのを比較していてこれが、面白い。百聞は一見にしかずというか説明はあくまで最小限でそこから出てくる美の追求みたいなものと官能的なエロスというのが髪をかきあげる仕草だったり、半開きの唇だったりする無防備なポーズとも無縁ではないのだなと思う。
読了日:12月13日 著者:平松洋
名画 絶世の美女名画 絶世の美女感想
さくさくと美人画を楽しむ感じなのかしら。文章は少なめだけど、西洋絵画の中でも様々な時期の美人が鑑賞できます。でもやっぱりラファエル前派の作家たちの作品の美女は今風で素敵だったり、やっぱりラファエロの聖母子像の包容力に感じ入ったりする。中でもミレーのオフィーリアの衝撃はいつみても新鮮だったり、来年のラファエロ前派の作品が見れるのが楽しみになりますね。
読了日:12月13日 著者:平松洋
えいごのつぼ (まなびのつぼ)えいごのつぼ (まなびのつぼ)感想
英語って勉強という日本人の先入観を壊してくれる本。「あくまでツールなんだから好きなものをみにつければいんじゃないの」というスタンスが素晴らしすぎる。そうそう、やっぱり好きこそモノの上手なれだと再確認できます。ただ、この本には英語の文法も単語もほとんどありません。学習法も特にあるわけではないので、そういう目当ての人は御用心
読了日:12月12日 著者:関谷英里子
教養としての世界宗教事件史 (河出ブックス)教養としての世界宗教事件史 (河出ブックス)感想
島田先生の真骨頂はこうした網羅的な宗教の解説。ラスコーの洞窟壁画から最近のイラン革命まで一つの線で描いていく。そこには世界史とか日本史とは違うもっとグローバルな宗教的な思想のうねりみたいなものがダイナミックに感じられる。もともと書き手が淡白な文章だから物足りなく感じる人もいるかもしれないけどむしろ偏見がない分、すっと読めるのが良いところだ。
読了日:12月12日 著者:島田裕巳
ネットの英語術一インターネットを使いこなすための英語表現ハンドブックネットの英語術一インターネットを使いこなすための英語表現ハンドブック感想
ちょっとしたネットの利用のためのリファレンスとして購入。この本は初歩的だけど、ある程度一般的に使う英語の文例が豊富なので、ネットでの買い物やホテルの予約といったことはほぼ完璧にできると思う。あとはニュースのチェックとかには、もうちょっと専門的な本が必要かな。でもいい本
読了日:12月12日 著者:デイビッド・セイン,小松アテナ,エド・ジェイコブ
ビジュアル版 日々の整体ビジュアル版 日々の整体感想
この本のいいところは、整体というと難しいイメージがあるけど日常のちょっとした体のこりや疲れの際に、発揮するちょっとしたTIPSがたくさんあるところだ。後半には当然のごとく自宅でできる簡単な体操もあるし、このちょっとしたところから腰椎の運動を発揮していくというのはいい方法でもあるなあと実感するばかりだ。
読了日:12月11日 著者:片山洋次郎
青山ファーマーズマーケット 畑レシピ青山ファーマーズマーケット 畑レシピ感想
青山の国連大学の前に週末に、マルシェ的な農家の市場が出ている。そこにある野菜ってかなりお高いけど、個性的。生産者の顔も見える。そんな市場の人たちと男子厨房さんのコラボ本がこちら。そんな先入観はさておき(笑)、野菜のレシピはどうしても和食だったり、マクロビ系に傾きがちだけど、このレシピではあくまでも主役が野菜というだけあって、肉も魚も登場する。でもそこはかとなくおしゃれなレシピの数々は意外と手間がかからないものばかり。とりあえず20ぐらい試してみたい献立もある。薄い本だと思ったら、芳醇な畑の世界があった
読了日:12月11日 著者:青山ファーマーズマーケット
誰も書かなかった整体学―現代を、生き抜くための整体論誰も書かなかった整体学―現代を、生き抜くための整体論感想
よくもまあ、ここまで腰椎のことについて書いたなあという本。要するに体調の不調は、腰椎の第4と5の硬直にあり、それを全身をゆるめることで直していきましょうという内容。肝心なのは後半の体操の部分なんだけど、これが難易度が高いです。正直かなりきついということは、もう体の柔軟性がかなりやばいということなのか。いずれにしてもデスクワークとパソコンの画面を見ながらの生活というのがまともな人間の作業ではないというのはかなりわかりきったことなので、これはなんとかせねばという意識にさせられたのは確か。まずは柔軟からですね
読了日:12月11日 著者:宮川真人
文庫 定年後のリアル (草思社文庫)文庫 定年後のリアル (草思社文庫)感想
この本がじわりと売れているのはタイトルにあると思う。そう、定年後はどうなるのか。これは死後の世界がわからないのと同様になぞの世界でもある。仕事を辞めて何をするのか。その答えにはならないと思うが、ぼんやりと道しるべとなるような本ではないのか。その弛緩した日常を退屈と表現するのはあまりにも短絡的。この本はより、老後というもののバラ色でないほのかなひかりのような温かさを感じるばかりだ、
読了日:12月11日 著者:勢古浩爾
半藤一利と宮崎駿の 腰ぬけ愛国談義 (文春ジブリ文庫)半藤一利と宮崎駿の 腰ぬけ愛国談義 (文春ジブリ文庫)感想
NHKでやっていた対談がことの他面白かったので、こちらも購入。内容的には重複が多い印象だけど、風立ちぬを見てから読むと面白い。この平和を求めつつも日本軍の飛行機や駆逐艦という破壊兵器に美を感じる姿の矛盾は、風立ちぬの主人公そのものではないか。そうした少年時代の話から、小さな国家として生きていくという提言は戦中派、戦後派の国家観にも通じ、「そんなに日本は大したことないよ」という共通認識はむしろ清々しくさえ感じたほど。あまり色気のない本だが興味深かったなあ
読了日:12月11日 著者:半藤一利,宮崎駿
ひさしぶりの海苔弁ひさしぶりの海苔弁感想
週刊文春の連載をまとめた本。このタイトルから連載の時に読んで「うまそう」としたなめずりした紀伊國屋のお弁当だとすぐに直感した。それほどこの回の海苔弁はおいしそうだった。他にも吉田戦車さんの逃亡めしのレシピの山形のだしの話とか、よだれが出るもの多数。そういえば、いくらバターごはんにも引かれた。そうなのだ。週刊文春は他のページにも食欲を刺激するページが多いんだよね。それに平松さんのゆる〜い文章も好みです
読了日:12月10日 著者:平松洋子,安西水丸
ソーシャル時代に音楽を“売る"7つの戦略 “音楽人"が切り拓く新世紀音楽ビジネスソーシャル時代に音楽を“売る"7つの戦略 “音楽人"が切り拓く新世紀音楽ビジネス感想
意外とオーソドックスな音楽配信やソーシャルネットワークの使い方についての解説書。どちらかというと、これから音楽のプロモーションに参入したいバンドや中小企業向けの内容。さほどWEBの専門家から見たら驚きはないだろうけど、これをアーティストたちもこなさないと行けないのかと思うと、しんどい時代んだなと思う
読了日:12月8日 著者:山口哲一,松本拓也,殿木達郎,高野修平
老楽国家論: 反アベノミクス的生き方のススメ老楽国家論: 反アベノミクス的生き方のススメ感想
日本も欧米も同じ病に苛まれていると著者はいう。「のぞみの鏡」というハリーポッターに出てくる鏡を紹介する。自分たちのなりたい姿を映し出す鏡。それこそがかつての先進国が追い求める成長の姿だと告発する。だが実態は、日本も含め成熟国家には、これまでと違う国家観が求められる。グローバルという時代を通して、欧州のルクセンブルクやベルギー、スイスといった他人の褌て生きる国家のありように、日本の未来像も重ねる。そして個はどうあるべきか。それは読者にゆだねている
読了日:12月8日 著者:浜矩子
40歳からの会社に頼らない働き方 (ちくま新書)40歳からの会社に頼らない働き方 (ちくま新書)感想
ついつい手に取ってしまいましたが、会社とのダブルワークのみならず、バーチャルカンパニーのすすめともいえる本。要は、起業をする際に仲間と一緒に色々模索していくというスタイルを刺しています。これって、マイクロ法人と同じニュアンスだと思うけど、こちらの本の方がさらに、ゆるいイメージ。ただこの本は、具体的な手順云々ではなくて、むしろグローバル化と社会の成熟化において、個別の企業の所属だけでは安定できない。むしろ、複数の所属を持つということを提案している点がミソ。大いに共感できるし、今後のスタンダードになりうる議論
読了日:12月8日 著者:柳川範之
あまちゃんファンブック2 おら、やっぱり「あまちゃん」が大好きだ!あまちゃんファンブック2 おら、やっぱり「あまちゃん」が大好きだ!感想
そして第2弾。あまちゃんが終了してからの本だからなんだか寂寥感を感じさせます。急いで作ったのだろうから、ちょっと1冊目と台割の流れが似ていてちょっと拍子抜けしました。でもあまちゃんワールドに浸りたいならこのようなファンブックの体裁で良いかもしれない
読了日:12月8日 著者:
あまちゃんファンブック  おら、「あまちゃん」が大好きだ!あまちゃんファンブック おら、「あまちゃん」が大好きだ!感想
あまちゃんの本放送が終わってから観出したのですが、総集編とかしか見ていないのでわからないエピソードは満載(笑)。ですが毎日見ながらそれぞれのキャラクターに共感しているのがよくわかりました。でもやっぱり、アキチャンの魅力に尽きるのだろうな
読了日:12月8日 著者:
リーダー論 ~覚悟を持って道を示せ~リーダー論 ~覚悟を持って道を示せ~感想
結構、野村さんの本は読んでいるので重複が多いです。でも難しい説明が比較的なくてエピソード満載なので読みやすいかな。本当はもっと中国の古典の話とか聴きたいかもしれない
読了日:12月5日 著者:野村克也
往生際―――“いいかげんな人生"との折り合いのつけ方往生際―――“いいかげんな人生"との折り合いのつけ方感想
丸山ワクチンの開発者の息子がよりによってガンになってしまったという身もふたもない話から本書はスタートする。いわゆる末期がんを、丸山ワクチンで直してしまい、そこからガンを再発させながらも、丸山ワクチンを使い、一進一退の闘病を続ける御仁。もともとソニーの名物宣伝マンからプレステの生みの親、久夛良木さんとタッグを組むというソニーのソフト部門の人気の立役者でもある。まるで江戸っ子のような語り口で、そのソフトの時代を回顧しつつ、21世紀のがん発症以降の生活まで。とにかくパワフル。そしてQOLも考えさせられる。
読了日:12月5日 著者:丸山茂雄
自分探しが止まらない (ソフトバンク新書)自分探しが止まらない (ソフトバンク新書)感想
この自分探しや自己啓発に対する違和感を見事に解説している本で目からウロコの連続。いわゆるプロテスタントのニューソートの分派からスタートしたプロティスタンティズムの新たな潮流はカウンターカルチャーを飲み込み、さらには日本でのスピリチュアルとバックパッカーのブームとも連携する。そこに登場する中田英寿や須藤元気へのおさまりのつかない気分をこの著者はすっと体系だててのべていて、同世代なのだろうけど、何とも共感したくなる本だった。この著者さんは他の作品もアベレージが高そうでチェックしてみよう
読了日:12月5日 著者:速水健朗
勝負心 (文春新書 950)勝負心 (文春新書 950)感想
羽生さんのように将棋論がそこまで言葉になっていない気もするが、その言語化できない部分をそこはかとなくにおわせる天才の本。あまり難しい言葉を使わない分、その背後にある膨大な将棋に対する知識とそれを操る脳との関連や憧れの羽生への思いなど、まったく正直な人だと思う。実は、この先にあるもっと言語化できていない部分に渡辺竜王の強さがあるのではないか。そういうモヤモヤ感もまた楽しい本でもあります。次作に期待
読了日:12月5日 著者:渡辺明
クロスボーダーレビュークロスボーダーレビュー感想
作家の平野啓一郎さんが美術批評を、アーティストの森村泰昌さんが映画評をするという連載。それにしれも名文家といわれる平野さんでも美術評は難しいなという印象。森村さんは、映画でも大作ではなく、ドキュメンタリーやヨーロッパの作品が多くて実は結構面白そうな作品が多いなと思える。でも白眉は巻末の対談では「わからない」モノに対する大事さみたいなものを語り合っていて、それが一番の収穫。わかりにくいものを味わいた人でありたいなと軽く思ったりして…
読了日:12月3日 著者:平野啓一郎,森村泰昌
イメージと意味の本   記号を読み解くトレーニングブックイメージと意味の本 記号を読み解くトレーニングブック感想
記号論という学問があるらしいんだけど、多分、美術にあるアトリビュートとか、最近だとピクトグラムのような情報の必要性から出てきたのかな。個人的にも三角形を見ておにぎりとわかるようなことが、どのような関係性から導かれるかというのは文化や環境的な要因が大きいこともわかるのですが、それを体系的に学びましょうという本。なんだか煙を巻くような文章ながらそれぞれのセクションで色々な設問を解きながら、記号論の概略に迫っています。ちょっとロギックが難しい部分もありますが深刻に考えずに進めると思わぬ発見もあり、不思議感覚な本
読了日:12月2日 著者:ショーン・ホール
極上デジタルオーディオの作り方 〜音質重視の保存・編集入門〜極上デジタルオーディオの作り方 〜音質重視の保存・編集入門〜感想
さすがに、ストックしたアナログレコードも色々処分しないと行けなそうなので手に取った本。アナログデータをパソコンに取り込んでしかもCD並みの音質にするにはという話で、初心者向き。本当は、音圧とか入力レベルのことについてもっと突っ込みが欲しかったかなあ。でも非常にわかりやすくて、参考になりました
読了日:12月1日 著者:藤本健大坪知樹
魅力探求!韓国料理魅力探求!韓国料理感想
韓国料理大好きの御仁が足で稼いだまさに韓国料理のあれこれについて、結構まじめに掘り下げています。やっぱり、その真髄はローカルフードと宮廷料理ではなく、庶民派グルメにあるようで、その安すぎる料理と色とりどりのワイルドな料理がなんとも韓国のイメージそのままで素敵であります。そうそう、もともとこの国は気取ったところのない懐の深さみたいなのが魅力なのだと再確認した
読了日:12月1日 著者:八田靖史
一生太らない体をつくる腸健康法一生太らない体をつくる腸健康法感想
藤田さんの腸の本は健康からいよいよダイエットの域へ。確かに胃腸のコンディションが体調にダイレクトに関連しているのがわかる。さらに最新の知見からも体にいい食事やビフィズス菌の話なんかも見開きペースで紹介しているのでサクサク読めて心地いい。後半は糖質制限とキャベツダイエット。どちらも食事が寂しくなるなあと思いつつもっともとヒザを叩くばかり。でも真似したくないという食いしん坊な自分もいます
読了日:12月1日 著者:藤田紘一郎
ビートルズの英語ビートルズの英語感想
先日のポール来日コンサートで驚いたのが、御年72歳ながら圧倒的な歌唱力と、誰もが知っている楽曲の数々だった。そんなに聴き込んでいないのに口ずさめる曲ばかり。その歌詞や言葉についてはあまり気にかけてこなかったのでこの本を読むと、彼らの考えのエッセンスがシンプルな言葉で綴られているのがわかる。英語自体は難しくない。でもそこにはインドで学んだことやショービジネスが持つ悪魔性、さらにいえばロックンロールのイディアともいえる原型がある。ますますビートルズが気になる存在になったかも
読了日:12月1日 著者:ザ・ビートルズ・クラブ
世界と闘う「読書術」 思想を鍛える一〇〇〇冊 (集英社新書)世界と闘う「読書術」 思想を鍛える一〇〇〇冊 (集英社新書)感想
佐高さんと佐藤優さんというプロレスで言うと異種格闘技戦かと思いきや、反権力という共通点がありました。独特の視点と博覧強記の佐藤氏と企業と国家に切り込んでいく佐高氏の強烈な読書歴を駆使して、家族や国家、独占資本主義から石原慎太郎の欺瞞と人柄にも焦点を浴びていて、まあ、これは漫談の世界です。面白い
読了日:12月1日 著者:佐高信,佐藤優
名画で読み解く「聖書」名画で読み解く「聖書」感想
登場人物の多い聖書はやはり絵画のイメージからインプットした方がよさそうなので、こちらを手に取る。この手の本は多いけど、特にヨセフから後の時代の絵画ってあまり紹介されているイメージがないので、この本のように聖書のエピソードを丹念に追いかけていく内容に大満足。ところどころに参考書や映画作品の紹介もありつつかなりレファレンスとしても行き届いた本に仕上がっています。このシリーズはなかなか奥行きの深い本が多いですね
読了日:12月1日 著者:
捨てる女捨てる女感想
待望の内澤さんの新刊は、ガン闘病以降のモノを捨てる生活ぶりとその心境が綴られていて、何とも心地よい。プライベートも含めて心機一転する時に、まるで虫が脱皮するようにこれまで持っていたものから解き放たれていく。ある種の再生の本というのはいいすぎだろうか。でも読んでいると著者の清々しいまでのイメージが文章の端々から読み取れていて、最後はなんともスッキリとした読後感に癒されました。
読了日:12月1日 著者:内澤旬子
アーティストたちとの会話 アメリカン・ポップ・アート誕生の熱気アーティストたちとの会話 アメリカン・ポップ・アート誕生の熱気感想
キミコパワーズさんが、アメリカのポップアートの菟集家である出版社社長のジョンパワーズさんが集めてきた作品を日本の国立新美術館で展示をしているのを見たのは、今年のこと。いわゆる絵画の蘊蓄と言うものはキミコさんは皆無。むしろ、人との社交の中から作品の審美眼を見いだしていくというのは、白洲正子さんにも通じるようなある種の天真爛漫さと醸成されてきた美学というものがあるのだろう。あまりにも有名なウォホールの作品もあるけど、オノヨーコとも並ぶような日本の女性の強みを最大限に生かしている気がしました
読了日:12月1日 著者:キミコ・パワーズ,林綾野
イタリアの色 (コロナ・ブックス)イタリアの色 (コロナ・ブックス)感想
イタリアには何とも暖色なイメージがあるけど、そのイメージの源泉をイタリアの万物からひもといていく。その色のバリエーションが実に豊かである。トマトやオレンジだったり、ピーマンのような野菜の濃厚な色。深い青の海の色。どれもこれもイタリアという芳醇な土地が育んだものだと言うのがわかる。
読了日:12月1日 著者:
アナキズム・イン・ザ・UK −壊れた英国とパンク保育士奮闘記 (ele-king books)アナキズム・イン・ザ・UK −壊れた英国とパンク保育士奮闘記 (ele-king books)感想
イギリス在住で底辺階層の人たちの保育士をしている女性のブログをもとにしたエッセイ。多分、世代が近いから、ジョニーロットンの発言に敬意を払いつつ、ストーンローゼスをことあるごとに聴く。ジョニーマーやモリッシーの時代錯誤な発言でも、それを同時代性とともにうけとめる。現代の英国は「ブロークンブリテン」と評して、サッチャーイズム後の政治が階級社会がより深刻な局面になっていて、足し算もままならない大人に、わずか1〜4歳ぐらいでも凶暴な本能を保母に向ける子供の実態を淡々と綴る。何とも日本の未来にも見えるのは気のせいか
読了日:12月1日 著者:ブレイディみかこ
資本主義2.0 宗教と経済が融合する時代資本主義2.0 宗教と経済が融合する時代感想
個人的にも注目しているアナリストに宗教学者による対論は面白くないはずはないーー。と思っていたんだけどどこか食い足りない。片や利子率革命の理論が固まりきらない水野氏に、プア充を発表する以前の島田さん。2013年の時点からリーマンショック以前の作品なのでどうしても固まりきらない思考のもどかしさが堂々巡りのようになっていてちょっと残念でした。でもある意味、資本主義の先はなになのかという問題意識をこの時点で持っていたのが面白いなあとも思いました。
読了日:12月1日 著者:水野和夫,島田裕巳

読書メーター
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