2013年11月02日

2013年10月の読書

2013年10月の読書メーター
読んだ本の数:38冊
読んだページ数:9026ページ
ナイス数:180ナイス

アイウエ音楽館 (ちくまプリマーブックス)アイウエ音楽館 (ちくまプリマーブックス)感想
中村とうようさんの著作に向かい合ったのは実は初めてだったりする。共同通信で配信していた音楽の潮流をコンパクトにまとめた本だけど、とうようさんのワールドミュージックへの偏愛に満ちているんだけどそこが素晴らしい。黒人や植民地と言ったキーワードから世界との出会いと新しい音楽ができてくるプロセスに怒りと愛情を持っているのがわかる。ちょっと意外な本でしたがもっととうようさんの著作に触れなければ思ったなあ
読了日:10月31日 著者:中村とうよう
グルーヴィー・ブック・リヴューグルーヴィー・ブック・リヴュー感想
まるでブルータスでやっていそうな本の紹介に徹した本。99年の刊行だから実に14年前の話だ。表紙にあるように、まるで渋谷系のおゆな装丁で巻頭からFPMのタナカさんがまだ髪がある頃。そして一緒に神保町を回っているのが、まだ尖っていた頃の松浦弥太郎さんで洋書の写真集とかの話をしていてまさに隔世の感。ああいうのがおしゃれだったのかと読んでいて気恥ずかしくなるが今の時代から見ても紹介している本はなかなかの強者ぞろいで楽しそう。ついついメモをとりながら一気に読了しました
読了日:10月31日 著者:
カネ遣いという教養 (新潮新書)カネ遣いという教養 (新潮新書)感想
いやはやこれも痛快。元ファンドマネージャーの「浪費のススメ」だ。カネの貯め方の本はあるけど、遣いかたの本はないというのが著者の主張。その使い方がグルメや骨董への傾倒。本や音楽って普通じゃんとも思ったり、でもそういうところがいい。自分でも小欲知足な本が好きだけど、林真理子の野心のすすめとかこういう自分を駆り立てるような本もいい。せっかくの人生は楽しみたいという気持ちにさせてくれるなあ
読了日:10月31日 著者:藤原敬之
「いいね!」が社会を破壊する (新潮新書)「いいね!」が社会を破壊する (新潮新書)感想
楡さんがこの手の読み物を空くのは意外だなあと思ったのだけど、フィルムメーカーのコダックの出身だとは知らずに驚く。フィルム産業がデジカメの登場で駆逐された現象からネットにより世の中の産業構造が大きく変化していく事を綴っていく。そして出版業界の縮小など、ネットという便利が雇用を奪うという内容。う、耳が痛いぞ
読了日:10月31日 著者:楡周平
インターネットが壊した「こころ」と「言葉」 (幻冬舎ルネッサンス新書)インターネットが壊した「こころ」と「言葉」 (幻冬舎ルネッサンス新書)感想
以前に世代によってコミュニケーション力に差があるなあと思っていたんだけど、やっぱりネットの有無というのは大きいなあと思った次第。精神科が書いたネットの弊害については特にネットのヘビーユーザーには賛否両論あるだろうけど、正直かなりやばいのではないか。というか、周囲を見てもネットに毒されないでいられる方がまれだろう。その中毒性を踏まえつつつきあわないとちょっと怖いなと思える本でした。日本人が待てなくなっているtという指摘にも納得
読了日:10月30日 著者:森田幸孝
プロレス リングの亡霊 (別冊宝島 2084)プロレス リングの亡霊 (別冊宝島 2084)感想
相変わらずディープな裏話満載のプロレス本。今回は旧全日本プロレス系というか、W-1、ノア、全日の話が中心。奇しくも三冠チャンプに曙がなったけど、その通りの話もありつつ面白いな。ただ、新日本の話が少ないのは業界的に今や一人勝ち状態なのがわかる。それにしても露悪的な本だけど取材の質の高さにはいつも驚かされるばかりだ
読了日:10月30日 著者:
しあわせを生む小さな種 今日のベリーグッドしあわせを生む小さな種 今日のベリーグッド感想
さすがに最近の出版点数が多いだけに内容的には重複が多い。結局、自己管理とたしなみに尽きると思うんだけど、ついつい読んでしまうんだよね、松浦さんの本は。読みやすいからかなあ?
読了日:10月28日 著者:松浦弥太郎
お金の話を13歳でもわかるように一流のプロに聞いたら超カッキ的な経済本ができちゃいました!お金の話を13歳でもわかるように一流のプロに聞いたら超カッキ的な経済本ができちゃいました!感想
イーウーマンの佐々木かをりさんが編者を努めているだけあってメンツが豪華。元マックの原田さんがビッグマックの話をしたかと思えば、夏野剛さんが、インターネットビジネスについて解説。ほとんどがビジネスモデルがどうなっているのかを言及していて面白い。ちなみにライフネット生命の岩崎さんはどちたかというと経済の仕組みについての説明でした。森永さんの登場はちょっと謎(笑)
読了日:10月28日 著者:佐々木かをり,ザイ編集部
ことばを尋ねて―島森路子インタビュー集1ことばを尋ねて―島森路子インタビュー集1感想
先日、天野祐吉さんがなくなり思い出したのは島森さんと広告批評のこと。この本を手に取ってみたら、淀川さんや糸井さん、谷川さんのことを知るきっかけとなったのもこの本だった。80年代の後半のことだ。その中でも美輪明宏さんが同性愛差別について自身の体験をここまで赤裸々に語っていたのは広告批評で、この巻にも収録されている。すでに読んだインタビューも20年以上ぶりだしそれ以外は今読んでも新鮮。特に淀川さんが21世紀について語っていて90年代にして今の日本を予見しているようなインタビューは島森さんの引き出し故のテキスト
読了日:10月27日 著者:島森路子
ジエンド・オブ・イルネス  病気にならない生き方ジエンド・オブ・イルネス 病気にならない生き方感想
この人はスティーブジョブスの医師だったというフレコミで、そもそもジョブスは死んじゃったではないか? という突っ込みはさておき、免疫のスペシャリストとして、アンチエイジングと長生きに着目するのだが、これがまた当たり前といえば当たり前の結論にたどりつく。ただそれぞれの個人にはその人にあった適当な健康の習慣というものがあるみたいでルーティンをさぐりつつ快食快眠に、ストレスレスな生活を提唱する。このある一定のゾーンの中に人間の身を置き続けることが一番良いというのは納得できるところ。
読了日:10月23日 著者:デイビッド・B・エイガス,クリスティン・ロバーグ
映画秘宝COLLECTION49 スターすっぱだか列伝 《女優編》 2006~2012映画秘宝COLLECTION49 スターすっぱだか列伝 《女優編》 2006~2012感想
どうもカタカナの女優さんの名前って覚えられないんです、ワタシ。でもこの本を読むと、それぞれの女優さんの来歴やキャラクターを澤井さんの視点で考察しているので、意外とす〜っと入ってきてこれは映画を見る視点がかわりますね。そうなるとキーラナイトレイという人の作品が気になっていたんだとか気づく訳で、昨今のサブカル映画本がハードルが高い中で、この作品は大衆性のある本で面白いなあ。文体もニュートラルで片意地はってなくて好みでした
読了日:10月23日 著者:澤井健
ひらめきスイッチ大全ひらめきスイッチ大全感想
古今東西のアイディアの発想術やブームの背景について見開きで紹介している本。最初からじっくり読むような本ではなくて拾い読みするのがベターかと。ただちょっと出典が限られているのでどこか読み物としては臼井イメージですね。あくまでアイディアを考えるサブテキストのような位置づけかと
読了日:10月23日 著者:鏡リュウジ
ギリシア神話の名画はなぜこんなに面白いのか (中経の文庫)ギリシア神話の名画はなぜこんなに面白いのか (中経の文庫)感想
ギリシャ神話には登場人物が多いんだけど、その世界観をコンパクトに教えてくれる希有な本。やっぱりモローとかバーンジョーンズとかの時代の方が、後半のトロイア戦争とかのエピソードをモチーフにしているのは面白い。好戦的で好色なストーリーを読んでいくとやはりギリシャ人の国民性とかにつながるのだなあと思えるのは、日本の神話も同様なのかと思いが及ぶ
読了日:10月23日 著者:井出洋一郎
不本意な敗戦 エルピーダの戦い不本意な敗戦 エルピーダの戦い感想
エルピーダは2012年に会社更生法を適用したという。まさにドッグイヤーな半導体やDRAM市場の中で様々なジレンマをひしひしと感じていた敗戦記はものすごくひりひりとした企業のドキュメンタリーとしてもすさまじいものがある。多分、読んだ人の多くも他人事とは思えないのではないか。今の日本の経営の脆さみたいなものが言葉の端々からうかがえます
読了日:10月19日 著者:坂本幸雄
ダンス・ドラッグ・ロックンロール2 ~“写真で見る"もうひとつの音楽史~ (CDジャーナルムック)ダンス・ドラッグ・ロックンロール2 ~“写真で見る"もうひとつの音楽史~ (CDジャーナルムック)感想
やっぱり現場でのフィールドワークが豊富な久保さんらしい本で読んでいると驚くような話が多い。ちょっとしたことでもモリッシーに関する考察とか、最初の方のグラストンベリーの話とかはもっと読みたいなあと思う。それにやっぱりマンチェな人だなあと再確認。しばき隊の話との脈絡はかなり強引だけど、別に評論家でもないのでそれはそれで楽しく読めた
読了日:10月19日 著者:久保憲司
聖書を読む聖書を読む感想
神学専攻の佐藤さんはとにかく、プロテスタントの学校に通っていたといううさぎさんの聖書の知識がなかなかすごいものがある。やはり世界観にも大きく影響しているのかと思った次第。聖書を宗教というより道徳的にとらえていて寓話的な解釈が新鮮でした。カインとアベルの話を承認欲求に置き換えるあたりは昨今のネット炎上だったり思うと、なかなか香ばしい話でもありました
読了日:10月16日 著者:中村うさぎ,佐藤優
女体の森女体の森感想
週刊SPA!の連載グラビアン魂のトーク部分をまとめたものだけど、この人たちのグラビアアイドルはもとより、ピンナップガールへの憧憬から徐々に、グラビアアイドルの歴史そのものをひもときつつ、しずる感のある美女を「磯の香り」がすると称するに及ぶに至り、尋常ではない偏愛ぶりに感服しつつ、やっぱり随所に笑いがちりばめられている。いつもより笑いは少なめで本人たちはマジで語り合っている様が微笑ましい
読了日:10月15日 著者:みうらじゅん,リリー・フランキー
アメリカ・メディア・ウォーズ ジャーナリズムの現在地 (講談社現代新書)アメリカ・メディア・ウォーズ ジャーナリズムの現在地 (講談社現代新書)感想
現状のアメリカの新聞メディアを毎日新聞の記者が取材しまとめたもの。どこぞのデータで書いた本と違い、最前線で奮闘する記者や関係者の声をまとめ実に誠実な仕事ぶり。まずそこに敬意を表したい。それに加え、ニュースサイトのマネタイズやその縮小する広告費の埋め合わせとリストラのバランスも対岸の火事ではない。くしくも日本で成功している東洋経済オンラインの編集長も「調査報道の減少」をネット記事の特性とあげていてまさに現実の日本のメディア状況ともリンクするではないか。まさに日本のジャーナリズムの予言書になるかもしれない
読了日:10月14日 著者:大治朋子
トラウマ恋愛映画入門トラウマ恋愛映画入門感想
単なる映画紹介と思いきや、いきなり男の恋愛のボンクラぶりから書いていくからここに出てくる作品に男なら感情移入するだろうし、女性ならダメ男ぶりに怒りが込み上げてくるかもしれない。そうそう、ウディアレンは確かにだめだめすぎるし、ここに出てくる作品はあまり映画ファンでないと知らない佳作が多いがちょっとチェックしてみたくなるのがこのシリーズのミソですね
読了日:10月14日 著者:町山智浩
ひとの居場所をつくる: ランドスケープ・デザイナー 田瀬理夫さんの話をつうじて (単行本)ひとの居場所をつくる: ランドスケープ・デザイナー 田瀬理夫さんの話をつうじて (単行本)感想
いつも西村さんの著作からは、働くことをテーマにしつつ、日本の中でいきていく上での居場所を求めている感じがする。そんな言葉がそのままタイトルにもなっているようにここで出てくる主人公のランドスケープデザイナーの田瀬さんとというのは造園から建物のプロデュース、環境整備に里山での実験など多岐に富む。ただそこに軸としてあるのが、人が生きる場をつくるということだ。高度成長で失われた「小商いの世界」。そこには混沌とともにコミュニティがあり、自然と調和があった。それがないのは東京のような都会同様、日本人の心の中もそうだ
読了日:10月14日 著者:西村佳哲
賭けるゆえに我あり賭けるゆえに我あり感想
バクチ打ちには無頼のイメージがついてまわる。どこかで泡のように消え去る一時の勝利に身をやつす。そんな人たちを見ながら生きながらえてきた著者の回想録でもあり、ギャンブルに対する戒めの本でもある。大負けしないようにして受け身を取りながら勝ちを拾う。狙うのではなく、拾うのですね。そんなことを思う。ロマンとはちょっと違う新しいギャンブルの本
読了日:10月14日 著者:森巣博
趣味は何ですか?趣味は何ですか?感想
あんまる期待してなかった本だったけど、自分は趣味人ではないなあと思いつつ、読み進めると納得すること多し。結局、趣味には時間が必要ということ。作者の高橋さんも仕事を抱えながらの生活ではなかなか時間が取れないのが無趣味に繋がっているのだ。時に趣味が仕事になって…というような話が出てくるが、そんな感じではなく、ただ怠惰だったりそうそうとヒザを叩く話が多いのだ。何となく、仕事をのぞいた時に人がすることのすべての総称が趣味ではないかと思ってしまった
読了日:10月13日 著者:高橋秀実
明日もいち日、ぶじ日記明日もいち日、ぶじ日記感想
料理研究家というのは生活の姿勢そのものが、料理になって結実するような部分があって、まるで精進料理の僧侶のようなたたずまいがする人がいる。高山さんも勝手にそんな素敵な凛としたものを感じる人でもある。それは文章でも同様で淡々としつつ、そこはかと流れる時間だったり田舎暮らしのひんやりとした空気感に浸れるに違いない。ある種のチルアウトを感じる高山さんの文章はいつも楽しみだ。当然、料理もいいけど…
読了日:10月12日 著者:高山なおみ
もたない男もたない男感想
漫画じみへんの作者の断捨離ではなくモノを捨てるライフスタイルな本。実はこの著者には自分の美学が徹底していてしかも堅固。捨てるというのは、自分の枠に入らないものを排除していくような免疫のようなものではないかと思う。そういう意味で潔癖性でもあるけど、がんこでもある。そういう自分が好きみたいな…。意外と50代後半という年齢を考えるとそんなものかもしれない。まだこの境地にはいけないな。あとモノの所有というのは環境の差が大きいなと実感。今の人が音楽をデータで持つのもitunesが普通あるからだ。面白い
読了日:10月12日 著者:中崎タツヤ
どうして人はキスをしたくなるんだろう?どうして人はキスをしたくなるんだろう?感想
みうらじゅんさんの本は買ってもついなかなか読めない。もったいないからである。書籍で爆笑する経験はほとんどないが、この人だけはまだまだ笑わせてくれる。本当に今回も下ねたのオンパレードからどこか人生の真髄にたどりつくような読後感はまちがいなく勘違いだ(爆)。でもそこがいい。クドカンさんも世代的に近いし、大人計画という間違いない気狂いな人たちの中にいるからサブカル的な人選的にも抜群の組み合わせという他ない。自由にいきていくのはなんと難しいが素晴らしいのだろうと早川義夫のように締めたくなる痛快無比な対談集
読了日:10月11日 著者:みうらじゅん,宮藤官九郎
新しい市場のつくりかた新しい市場のつくりかた感想
既存のビジネス書の大きなテーマに問題解決というのがあるが、そもそも問題認識、発見にこそビジネスチャンスがあるのでは…というのが本書の主張。最近読んでおおきく共感したストーリーとしての競争戦略とも通じる商品開発、市場などの開拓における物語性の獲得みたいなところが、端々に感じられてなるほどと思ってしまった。成熟社会において新たな視座を与えてくれるという点においても有意義な本です
読了日:10月11日 著者:三宅秀道
料亭「吉兆」を一代で築き、日本料理と茶の湯に命を懸けた湯木貞一の背中を見て、孫の徳岡邦夫は何を学んだのか料亭「吉兆」を一代で築き、日本料理と茶の湯に命を懸けた湯木貞一の背中を見て、孫の徳岡邦夫は何を学んだのか感想
吉兆の料理長であり3代目の自叙伝でもあり、創業者で茶人の湯木貞一について書かれた本。その美学を受け継いでいる人物であるが、個人的には情熱大陸とかテレビで出てくる破天荒なイメージともなかなか結びつかないでいた。するともともとバンドに憧れていったんは、店を離れたりなかなかな人のようだ。ただ、老舗をついでも船場吉兆の問題があったり経営は思いのほか大変だったようでどこか人懐っこい性格は苦労の中から自然と身に付いたのかと思うと色々感慨深い。どこか雲水のようなたたずまいも納得の人生の回顧録でもあります。まだ若いけど
読了日:10月11日 著者:徳岡邦夫
Still a punk―ジョン・ライドン自伝Still a punk―ジョン・ライドン自伝感想
いわずもがななセックスピストルズのジョン・ライドンの自伝。彼の行動やアンチスターを標榜するスタンスがすごくかっこいいし、意外に常識人でもある。そしてその原点に小学校時代の闘病の話があって、その虚無感とか、やり場のなさとか、マイノリティとしての居場所のなさとかいちいち共感してしまう。音楽だけでなく、生き方から奏でられる音楽というのはすごいなとおもう。そしてすっかり中年になったライドンも素晴らしい。最後に、マルコムマクラレンが嫌いじゃないという発言にはぎゃふんとさせられたけど…
読了日:10月10日 著者:ジョン・ライドン
「教養」を最強の武器にする読書術「教養」を最強の武器にする読書術感想
樋口さんの読書案内なのでついノンフィクションかなと思いきや、それも踏まえつつ文学なども紹介。しかも世界観も含めて文学マップを分類しているのが面白い。個人的にまったくフィクションを読む機会少ないのがちょっとその世界に浸るのも良いかと思った。でもちょっと読みたい本が多すぎるのがたまに傷か
読了日:10月8日 著者:樋口裕一
ミニマル・ミュージック 増補新版―その展開と思考ミニマル・ミュージック 増補新版―その展開と思考感想
面白い。くしくも現代音楽をアメリカの民族音楽ととらえた評論があったけど、ラモンテヤングやテリーライリーにスティーブライヒとかまさに相互に化学反応を起こしながら作品を磨いていたのがわかる。ミニマル的な展開は絵画でいうとジャクソンポロックとか、アメリカの現代アートにも通じるプリミティブさとジャズや音楽の高尚さとしてのクラシックの要素もあるけど、やはり内省かつ抽象、さらにはそこから大胆ともいえるプリミティブへの流れをさらっとつかむにはものすごい良書かもしれない。でもちょっと個人的には読解力不足かなあ
読了日:10月7日 著者:小沼純一
NHK「COOL JAPAN」 かっこいいニッポン再発見NHK「COOL JAPAN」 かっこいいニッポン再発見感想
NHKのCOOL JAPANの単行本化。とかくマンガやカラオケなどのイメージもあるけど渋谷のスクランブル交差点を日本のクールさととらえるのはソフィアコッポラの影響かしらと思いつつ、日本の森羅万象にくいつくくいつく。電車での睡眠や谷間を見せないなんていわれてみると、そうなのか。辺境日本というけれど際立つのは、成人の子供っぽさと安全な社会という部分なのかな。これはこれで誇れる部分だけどね。
読了日:10月7日 著者:堤和彦
トヨタの育て方トヨタの育て方感想
トヨタのすごさは今更語るまでもないけれど、教育システムに着目するのは、慧眼。それにしても問題解決のプロセスが見事に明文化して制度化しているのは、できそうでもここまで徹底しているのがトヨタのスゴさなんだろうなと思う。つまり英雄のいらない仕組みづくりだ。これは日本ならではないかと思うのだ。
読了日:10月6日 著者:OJTソリューションズ
出身地を知らなければ、中国人は分らない出身地を知らなければ、中国人は分らない感想
このタイトルにいきなりわしづかみにされてしまった。確かにあれだけ広くて漢民族以外の民族が6割という中で、地域性や県民性ならぬ地方性というのはあると思っていたが、これほどまでに幅広いとは。しかも省ごとの人間性を歴史的な評価もふまえて解説していてなるほどと思わされることもおおかった。でも北京や温州商人の厳しい讒言は何か嫌なことでもあったのか。良書
読了日:10月6日 著者:宮崎正弘
誰も言わなかった韓国人のホンネの裏側―あの烈しさの本当の理由がわかる! (プレイブックス)誰も言わなかった韓国人のホンネの裏側―あの烈しさの本当の理由がわかる! (プレイブックス)感想
おそらく韓国人気質みたいなものをいち早く日本で紹介したのが漫画家の高信太郎さんだと思う。80年代に赤坂の韓国クラブの女性に気に入られようと韓国語をマスターしただけあって、その儒教に基づく考え方や中国が上で日本が下だという序列の考え方。それに激しい気性をして、「子供だと思えば良い」という大人の意見は、昨今の韓国関連のちょっとヒステリックな物言いに比べて実にスマートだ。そしてそこにはやはり異文化に対する好奇心もあって、こんな本が10年以上も前に出ていて埋もれているのは惜しいことだと思う。お元気なのだろうか?
読了日:10月6日 著者:高信太郎
桐谷さんの株主優待ライフ桐谷さんの株主優待ライフ感想
こちらはよりパーソナルな内容について書いた桐谷さんの自伝的な色合いが強い。でもここでも桐谷さんが飄々と自分の生活ぶりを語っているのが微笑ましい。なんで桐谷さんがここまで人気なのかはキャラクターもあるんだけれど、組織に頼らず自分で生きていくことを選んだ自由さにあるのかな。米長邦雄さんと対立していたとかさらりと書いてあるけどそりゃ反骨の闘士だったのかと思わされました
読了日:10月4日 著者:桐谷広人
ヒットの法則が変わった いいモノを作っても、なぜ売れない? (PHPビジネス新書)ヒットの法則が変わった いいモノを作っても、なぜ売れない? (PHPビジネス新書)感想
端的に言えば勝ちパターンを徹底しろということ。そもそも勝ちパターンを作るのが肝心なのだが、そこはコンサルに頼めというのが、コンサルのポジショントークか。でもコンテンツ産業の「パート2」や続編というのがきわめて統計的にも有効な法則というのがわかってそれはそれでよかった。何の夢も希望もない話だけれど…
読了日:10月3日 著者:中山淳雄
桐谷さんの株主優待生活 (単行本)桐谷さんの株主優待生活 (単行本)感想
将棋の棋士である桐谷さんがバラエティ番組で注目されて本まで出るというのは本当に面白い。内容的にはファンブック的な視点もありつつ、株式の初心者に桐谷さんのペーソスでもある優待生活をクローズアップしている。中身的には既存の株式入門書のムックと変わらないんだけど、桐谷さんのキャラクターがあるだけで随分とイメージが違うなあと思った次第。本当にチャーミングな人だ
読了日:10月3日 著者:桐谷広人
歴史を知ればもっと面白い韓国映画 「キューポラのある街」から「王の男」まで歴史を知ればもっと面白い韓国映画 「キューポラのある街」から「王の男」まで感想
韓国の歴史を映画の作品の時代設定から読み解くという内容。時代的には、日本の戦後に当たる時期。当然のように朝鮮戦争や日本への強制連行の背景にも迫っている。この本の中ではチャンドンゴンのブラザーフッドがそのエポックとされていて、あと一般的にいうシュリとかも普通に紹介しつつ、ラブレターという作品が軍事政権時代のベトナム戦争の派兵がベースにあったりとへえと驚く話が多い。しかもそれが近現代というきわめて最近の出来事だし、韓国の民主化も最近の話。なんかイチイチそうした事態に実感がわかなかったりもする。近現代は遠いな
読了日:10月1日 著者:川西玲子

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posted by nizimasu at 10:18 | TrackBack(0) | diary