2013年10月02日

2013年9月の読書

2013年9月の読書メーター
読んだ本の数:30冊
読んだページ数:6734ページ
ナイス数:171ナイス

「ディープな高齢社会」ニッポンで稼ぐ―消費と流通の先を読む「ディープな高齢社会」ニッポンで稼ぐ―消費と流通の先を読む感想
人口減少と高齢化の進展というのは日本の今後の消費構造を考える上での大きな課題といえる。で、この本は消費や流通業の今後の傾向と対策ともいえる視座を与えてくれる。要は、年寄り向けのシフトと若年層の取り込みということに尽きるのだけれど、結構、ワタミとセブンイレブンの取り組みについて書かれていて、なんだか、あくどい商売の仕方にちょっとヘキヘキしてしまった。でもやっぱりブラックの強さって個人への負担が強いビジネスモデルなのねとも納得したりもした
読了日:9月30日 著者:根本重之
知れば知るほど面白い 朝鮮王朝の歴史と人物 (じっぴコンパクト新書)知れば知るほど面白い 朝鮮王朝の歴史と人物 (じっぴコンパクト新書)感想
ついつい読んでしまったが主要な王朝の人物紹介にエピソードなど満載。中でも第4代の世宗のハングルがうまれるまでの話とか、兄弟が弟に王の座をあえて譲るエピソードとか楽しい。それに事大主義の話なども入れていて韓国の歩んできた背景が大づかみに把握できる内容です
読了日:9月29日 著者:康熙奉
鎮魂 〜さらば、愛しの山口組鎮魂 〜さらば、愛しの山口組感想
元山健組の参加にいた組長の独白。大阪戦争からベラミ事件。そこから竹中四代目の暗殺や山一戦争、宅見若頭の射殺など山口組の成長とそこから、五代目引退の真相なども盛り込んだ裏面史。本流だった山健組の中でも収監中に出世コースを外れという部分を差し引いても衝撃的内容であることにかわりない。やはり渡辺五代目の死去というのがなければ、このタイミングでこの本はでなかったのだろうな
読了日:9月26日 著者:盛力健児
事件記者という生き方事件記者という生き方感想
現代のジャーナリスト志望の若者に向けて書かれているだけに、平易で読みやすい。初めて知った早逝してしまった先輩記者の思いなどは胸をうつ。いつも大谷さんは黒田軍団というイメージがあったが、個別の大事件への取り組みなど、常に「事件記者」として生きてきた男の一代記ともいえる。
読了日:9月25日 著者:大谷昭宏
ソウル裏の歩き方ソウル裏の歩き方感想
最近このての本って随分減った気がするけど、改めて読んでみると面白い.どうしても風俗の話とか多くなりがちだが、やはり韓国料理の人気もあってか色々な知られざるローカルフードを紹介しているのが面白かったかも。もっとサブカルや芸能的な視点の街案内もよみたかったかな。でも戦争記念館など日本人がいくと身につまされるものもあってかなり食指が動いた
読了日:9月23日 著者:皿井タレー
40歳からの人生を変える心の荷物を手放す技術40歳からの人生を変える心の荷物を手放す技術感想
ライターで共著者の藤井さんは45歳でパニック障害を起こしたという。そこで自分の儚さや内面に向かい合わざるを得ないのだけれど、そこでルーティンで自分の変調を知り、より快適なルーティンを生活の中にとりこんでいくという名越先生の指摘は、パニックならずとも仕事に追われる40代には耳の痛い話。そこから、仕事以外のアイデンティティというか、居場所を求めていく作業についての会話が続く。まさに治療だ。そして自己を再認識して、新しい居場所をキープするんだけど、ここでもネットソーシャルの弊害に触れているのがなるほどと思ったり
読了日:9月23日 著者:名越康文,藤井誠二
困った隣人 韓国の急所(祥伝社新書313)困った隣人 韓国の急所(祥伝社新書313)感想
韓国の謎については血縁社会と儒教に求めていて、この社会の根本にある「恨」という言葉を使わずに韓国社会を定義していてなかなかに面白い。やはり、呉さんは韓国に入国を拒否されたけれど、自国の悪い面を率直に外部に知らしめてしまうのは国家にとっても都合が悪いのかとメンツの強い国だと思わずをいられない。それにしても意外に最終的には外交としては距離をとりつつ民間レベルでの親交を深めれば良いという提案に我が意を得たりな感もありました。国は国。国民同士は仲良くすべきだと思うなあ
読了日:9月21日 著者:井沢元彦,呉善花
LIFE PACKING(ライフパッキング)【未来を生きるためのモノと知恵】LIFE PACKING(ライフパッキング)【未来を生きるためのモノと知恵】感想
99%のモノを捨ててまさに色々な世界を渡り歩く生活を送っている高城氏のこだわりのモノを紹介しているが、よくよく考えると電気が前提になっているのがわかる。面白いなあ。こういう人のこだわりのモノって性格がでますね。おそらく沢尻エリカは無理だったのだろう(笑)
読了日:9月21日 著者:高城剛
横尾忠則 (別冊太陽 スペシャル (0))横尾忠則 (別冊太陽 スペシャル (0))感想
今年は本当に横尾さんの本の出版ラッシュだ。しかし、ここまで端的に過去の作品や変遷を知ることのできる本は珍しい。さすが別冊太陽の仕事だし、いわゆるアングラや少年マガジンの表紙的な部分も他の画家宣言からの作品もフラットに並べてあるのが、好ましい。ましてやその原点に冒険譚があるという指摘はなるほど。それに土着性とポップアートの結実というのは、日本的なものとは何かという点においてきわめて明快な解答のひとつだとおもうのだけれどそどうかな
読了日:9月21日 著者:
ポール・ストレッチ―ハマる!続く!気持ちいい!ポール・ストレッチ―ハマる!続く!気持ちいい!感想
ストレッチポールで1冊作っている本はそう多くない。そりゃベーシックに背中を伸ばすバリエーションぐらいしかないからかと思いきや、この本では本当に色々な方法のポールの使い方を解説。なるほど、ツボとポールの力点を同じように考えていて、これを覚えると意外と疲れた箇所にポールをあてれば良いのがわかる。でもなんでこのテの本少ないのだろう。アマゾンでもめちゃ高いし…。
読了日:9月21日 著者:皐月一希
「考える力」をつける本: 本・ニュースの読み方から情報整理、発想の技術まで (単行本)「考える力」をつける本: 本・ニュースの読み方から情報整理、発想の技術まで (単行本)感想
朝日新聞の素粒子というコラムを書いていた元論説委員の人の書いた本。まず考えるチカラというのは、ジャーナリストの視点というもの。あくまで文章を発表している人が前提になっている。その上で問題意識の持ちようなどを新聞から読み解いたり、本からテーマを編み出したりと実践的な内容。ただ、文章の構成についてはわかりやすいんだけどどこか腑に落ちない部分もあった。多分にそれは自身の体験がベースになっているからであり、チョイスしている文章もやはり著者の感覚に近いものが中心。実践的であり新聞記者向けにしぼった方がいいかも
読了日:9月16日 著者:轡田隆史
禅と食: 「生きる」を整える禅と食: 「生きる」を整える感想
正直言うと表紙のおいしそうなおかゆにつられて買ってしまった。前半はごはんを作る上での禅の典座教訓をベースに解説。中盤には食の作法など。これは箸の使い方など耳の痛い話も。でも所作の作法は大事だなと思ったりしつつ健康にもいいという話は、マクロとかにもつながりますね。個人的には背筋が伸びる本シリーズでした
読了日:9月16日 著者:枡野俊明
怒りが消えれば、やせられる―コーピング・ダイエット怒りが消えれば、やせられる―コーピング・ダイエット感想
色々な受け売りを集めた感じもなきにしもあらずですが、ダイエットの原因となるメンタルの解釈についてはほぼ同意。食事については低炭水化物。ダイエットの難しさは気持ちのコントロールも不可欠ということ。あとは、行動修正療法を続けるための気の持ちようとかを呼吸や、セロトニンなどのホルモンの出る習慣に求めていたりとかなり勉強熱心だと思いました。これをかなり意識的に統合衣装としているのだけれど、ちょっと息が詰まるなと思いました。もうちょっと仕組みがうまく流れるようになるような手法ってないかしら。
読了日:9月16日 著者:城ノ石ゆかり
年収が上がらなくてもお金が増える生き方年収が上がらなくてもお金が増える生き方感想
多分、蓄財ということでいえば「収入1割で支出を抑えるが9割」ということなのだろう。納得。しかし、固定費の見直しも限度があるし、お金持ちも意外とお金が、ライフイベントの住宅と車、教育で消えていくというのはよくわかる話でもあります
読了日:9月15日 著者:藤川太
関東連合:六本木アウトローの正体 (ちくま新書)関東連合:六本木アウトローの正体 (ちくま新書)感想
関東連合の本だけど、中盤までは東京都神奈川の不良グループの変遷を描いていて、同世代の下町育ちの身としては、大体既知な話。取材対象にあっているのは面白いけど、基本、結構当時の話はおもしろおかしく盛られているからそこはご愛嬌か。肝心の関東連合は、多分に実態以上にケンカ相手の負けた後のさらし方が半ば伝説化して肥大したきらいがある。それはかつての朝鮮学校の都市伝説とも似ていて、そこについてはもうちょっと差し引いた方が良いと思った。軽い読み物としては良いと思う。ちくまというのはちと編集含めイメージと違うな
読了日:9月14日 著者:久田将義
韓流時代劇でたどる朝鮮王朝500年韓流時代劇でたどる朝鮮王朝500年感想
この前に韓国いって以来、韓国の歴史にも興味がわく。しかし、映像で入るのが一番なのでこの本は、韓流時代劇の初心者向けのガイドブックとしてはなかなか良い本。歴史的に時系列で時代劇を紹介。やはり日本人にとってはチャングムだけど、その前に朝鮮王朝の創成期を綴った対策の龍の涙と王と妃は面白そうだ。ちょっとチェックしてみたいなあ
読了日:9月13日 著者:康煕奉
経済は「競争」では繁栄しない――信頼ホルモン「オキシトシン」が解き明かす愛と共感の神経経済学経済は「競争」では繁栄しない――信頼ホルモン「オキシトシン」が解き明かす愛と共感の神経経済学感想
最近、ホルモンのオキシトシンの働きについて、かなり人の幸福感や信頼感に影響を与えているというのがわかってきているようだけど、この本の著者が鏑矢になっているのかな。とはいえ、幸福や癒しを体の反応から見ようという内在的な変化に着目するのは、個人的にも面白いと思っている。道徳観がキリスト教の教義から後天的に授かるのではなく、人間に備わっているという部分と現在の日本の社会の信頼感や愛情不足な社会というのは、まさにストレスによるオキシトシン欠乏に見えてならない。ただ、行き過ぎたオキシトシン万能論にはくみしないけど…
読了日:9月13日 著者:ポール・J・ザック
GOTHGOTH感想
横浜美術館でやっていた「GOTH」展のカタログ。ゴシックではなく、ゴスなのがミソで、日本で独自に展開するゴスカルチャーと海外のメメントモリやヴェニタスを表現しているアーティストの作品がバランスよく混在していて、何ともユニーク。束芋さんや吉永マサユキさんがこの範疇で紹介されるのは意外だったけど、インタビューを読んで納得した。それにしても掘り師出身のDrラクラというアーティストのストリート感あふれる作品のパワーはスゴい。ちょっと震えた
読了日:9月12日 著者:
鈴木みのるの独り言100選鈴木みのるの独り言100選感想
週刊プロレスの連載をまとめているが、いきなり内館牧子氏との対談が面白い。あれだけリングでは暴れているみのるだが、対談ではじゃじゃ馬の内館氏に見事にあおられてコントロールされているのが面白い。連載も改めてまとめて読むとそのプロレス観を見事に言語化していて、プロレスラーとしてだけでなくつくづく頭のいい人だと思う。
読了日:9月12日 著者:鈴木みのる
僕らの新しい道徳僕らの新しい道徳感想
岡田さんの最近の頭のキレ具合は尋常ではないが、この対談集でもそれは健在。個人的には橘玲氏とまったく、貨幣の権化と、評価経済の対決に注目したが、意外にわきあいあい。同じ方向性だというのが面白かった。あと古市憲寿氏って、ここでも聞き上手かとか…。ただ新しい道徳像を期待するとそれは肩すかしかも。よくある文化人の堂々巡りとかそういう感じ。でもこういう雑談カルチャーは悪くない。
読了日:9月11日 著者:岡田斗司夫FREEex
エゴ ~ 加藤和彦、加藤和彦を語る (SPACE SHOWER BOOks)エゴ ~ 加藤和彦、加藤和彦を語る (SPACE SHOWER BOOks)感想
やっぱり日本の音楽の中で、YMOとミカバンドって独自のポジションを築いていると思うんだけど、加藤和彦のたたずまいというのはすごくかっこいい。アーティストは贅沢すべきという持論はすごく本人の美学を端的に表していると思うし、安井かずみさんとの生活ぶりも含めてスタイリッシュだし、そういう生活を満喫していたと思う。ただ、伊丹十三さんもそうだけど、かっこいい人の終わり方が同じだというのもちょっと悲しい
読了日:9月8日 著者:加藤和彦,前田祥丈
原由美子の仕事 1970→原由美子の仕事 1970→感想
日本のファッションスタイリストの草分けである原さんの自叙伝。そして回顧録。その前半はマガジンハウスのアンアンとELLE JAPONでの仕事。そして婦人公論からクロワッサンなど、最近の着物のコーディネートにも連なる話など、やっぱり数少ない名前でページをはれる人だけあってじっくりと楽しむ。意外だったのはELLEの編集長を引き受けて短期間で辞めてしまっていたという事実。それが転機になり、よりフリーランスとしての仕事を極めていくあたりはさらりと書いてあるけど、原さんの仕事のベースにあるんだろうなあと思う。
読了日:9月6日 著者:原由美子
学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史〈上〉1492~1901年学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史〈上〉1492~1901年感想
アメリカの建国の歴史は収奪と欺瞞の歴史だ。インディアンを制圧し黒人を奴隷として労働力化する。さらには、貧困の白人移民をも管理する。今のアメリカ社会に一貫するシステムは建国から脈々と今も続いているのがわかる。アメリカは自由の国というのもまさに一時のパクスアメリカーナの幻想にすぎない。
読了日:9月5日 著者:ハワードジン,レベッカステフォフ
学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史〈下〉1901~2006年学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史〈下〉1901~2006年感想
アメリカにはどうやら国民の他に民衆がいるようだ。貧困と人種、黒人、インディアンヒスパニックをいかに国家が管理し、収奪してきたか、その一方で、アメリカの伝統的政治を貫き、資本主義と国益優先主義というプリンシプルを今も邁進する様子はオバマという有色人種の大統領においても変わらない。なんともアメリカを知る教科書に最適。
読了日:9月5日 著者:ハワードジン,レベッカステフォフ
カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生感想
このイタい感覚は確かに良くわかる。これって90年代から現代まである種、普遍の人のありようだよなとくすりと笑い事多し。登場人物がだめというより、ある種の業の深さの表現で実は、根本敬サンとかの世界観に繋がるものを感じます
読了日:9月4日 著者:渋谷直角
飛田の子: 遊郭の街に働く女たちの人生 (一般書)飛田の子: 遊郭の街に働く女たちの人生 (一般書)感想
日本の古き歴史の名残が残る飛田の街に身を沈める女性たちを元料亭の経営者の視点から描く。中心になるのは3人の女性。いわゆる風俗の持つ薄暗さもにおわせつつ、そこにあるのはしたたかさや夢や希望という人間のささやかな気持ちの揺れだ。スーパースターになるのは、わずか10人あまり。そうした競争社会に身を置く女性たちの悲哀も交えつつ、読後感も悪くない
読了日:9月4日 著者:杉坂圭介
ブリティッシュ・ロック 思想・魂・哲学 (講談社選書メチエ 557)ブリティッシュ・ロック 思想・魂・哲学 (講談社選書メチエ 557)感想
イギリスのロックに進歩的な部分を見て歴史を概観しつつカルチュラルスタディーズ的な「トライブ」としてブリティツシュロックを分類していくというきわめてオーソドックスかつうなづけることの多い本である。ロックをハードロックとプログレッシブという視点で分類していくのは、著者が54年生まれということもあり、ついパンク以降に立脚点がある自分としては意外に新鮮。その分、80年代以降の指摘が浅薄で、なぜかトリップホップというかブリストル勢の話など、かなりひとっ飛びでしたがかなり満喫できる満足なないようでした
読了日:9月4日 著者:林浩平
7日でできる思考のダイエット7日でできる思考のダイエット感想
2010年に出た本の再構成版。前回の単行本も読んでいるはずなんだけど、ほとんど記憶に残っていませんでした。今はもっと切実に情報を含めての思考のダイエットは必要だと思っているからいやはやこの著者の文章の表現も含めてシンプルにかっこいい。日本のブルーナはちょっとほめすぎだけど、その予備軍ぐらいなシンプル、クリア、ボールドは実践できている気がします。なぜか、巻末に川村元気氏との対談あり。
読了日:9月4日 著者:佐野研二郎
本当に使える経営戦略・使えない経営戦略本当に使える経営戦略・使えない経営戦略感想
本当、経営戦略については百家撩乱なんだけど、この本のはその大半を斬って捨てる。クライマックスは後半の持論の展開なのだが、残念なことにちょっと宣伝臭がすぎる。前半部分の指摘が真っ当なだけに残念
読了日:9月3日 著者:山田修
スピリチュアル市場の研究 ―データで読む急拡大マーケットの真実スピリチュアル市場の研究 ―データで読む急拡大マーケットの真実感想
まあ労作です。類書がないのはいかにこの業界の分類や網羅的に把握するのが難しいからかもしれません。この本ではヘビーな自己啓発に近いものより占いやおまじない的に共感する心境とヨガのシンクロは面白い。より内省的なイメージがするのが日本の市場の特徴か
読了日:9月3日 著者:有元裕美子

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posted by nizimasu at 09:24 | TrackBack(0) | diary