2013年08月02日

2013年7月の読書

2013年7月の読書メーター
読んだ本の数:27冊
読んだページ数:6547ページ
ナイス数:112ナイス

あの日、僕は旅に出たあの日、僕は旅に出た感想
ある世代の旅行好きにとって蔵前さんの名前は圧倒的な存在だ。ゴーゴーインドを出版した時期にまさにアジアというかインドにかぶれていた自分にとってまぶしい憧れの人でもある。その後、旅行人という雑誌を刊行していたのは知っていたけど、その経営の内情や出版社の運営の実態をこの本で知る。ある種、敗軍の将なのかもしれないけど、アノ時期に得た旅行での体験の一部は完全に蔵前さんの影響だ。自分のベースにある「モノより思い出」って、価値観を再び思い起こさせてくれる。感謝の本
読了日:7月31日 著者:蔵前 仁一
偶然と必然の方程式 仕事に使えるデータサイエンス入門偶然と必然の方程式 仕事に使えるデータサイエンス入門感想
運と実力を統計の要素や行動科学の知識を織り込みつつ、その分析を試みているんだけど、世の中の事象の多くには、運と実力の中間にあって、それが平均に回帰していくという考察は身もふたもないけど、よくわかる。で、それを自分の中に、秘めているだけでも全然違う。そう思えた本でした
読了日:7月30日 著者:マイケル・J・モーブッシン
戦略読書日記 〈本質を抉りだす思考のセンス〉戦略読書日記 〈本質を抉りだす思考のセンス〉感想
ストーリーとしての競争戦略の著者といっても読んでいないけど、本屋で手に取ってさらっと眺めたら相当の本好きであることはすぐにわかり手に取る。そして、経営戦略とは何たるかというのを、この本のそこかしこに描かれていて、これは漫談ですね。素晴らしい。本のセレクトもまとまりなさそうだけど、スキルとセンスというこの本の通底するテーマに芸人的な属人性、暗黙知と顕在知のようなキーワードがポンポンとイメージしやすい。うまいとうならされる。本としてのエンターティメント性もあり、著者さんから気づきが多かった。久々の快読でした
読了日:7月23日 著者:楠木 建
作家の道楽作家の道楽感想
夢枕さんの趣味の広さが半端でない。歌舞伎に落語、書道、格闘技に釣りってもうどこまでも多趣味だ。これこそ、これからの不良老人のいきかただよなって思う。
読了日:7月22日 著者:夢枕獏
はじめてのルーヴルはじめてのルーヴル感想
中野さんのルーヴル案内本。主な作品の鑑賞のポイントをふまえつつ、作家とその作品の背景にも迫る手法はもはや匠の域です。中でも表紙のモナリザがもはや、モチーフとなった人物の名前がわかっていたり、グルーズの「壊れた龜」のような退廃的な作品があったり、やっぱり中野さんのフィルターを通した美術作品は、一般人にもわかりやすくてとても興味を持ちました
読了日:7月16日 著者:中野 京子
読む年表 日本の歴史 (渡部昇一「日本の歴史」)読む年表 日本の歴史 (渡部昇一「日本の歴史」)感想
現代史にかなりの紙面を割いていて渡部史観を満喫できます。
読了日:7月15日 著者:渡部昇一
123人の家 ([テキスト])123人の家 ([テキスト])感想
アクタスのスタッフの家を紹介しているんだけど、意外に狭い物件をうまくコーディネートしていて本当に気になるページだけ見ているだけでも楽しい。あとモノが多い家の整理整頓術としても参考になりました
読了日:7月15日 著者:
ビギナーズ・ザ・ビートルズ 全8年のキセキビギナーズ・ザ・ビートルズ 全8年のキセキ感想
著者の人が自主制作した、ある意味、著者自身のビギナーぶりもタイトルに出ているのかと勘ぐりたくなるが、中身は、かなりのビートルズマニアゆえの情熱がほとばしる作品。当時の記憶もまじえつつ、資料にも丁寧にあたっていて、過剰な思い込みがないのもいいと思う。次作も楽しみ。次はブート盤だろうか?
読了日:7月15日 著者:高瀬 重良
リーダーシップをデザインする: 未来に向けて舵をとる方法リーダーシップをデザインする: 未来に向けて舵をとる方法感想
デザイナーである著者がいかに組織をまとめていくか、「リーダーシップをデザインしていく」悪戦苦闘というかアイディアのスクラップ&ビルドを描いていて、シンプリシティの法則よりはまとまりに欠けている印象。でも著者によれば、それは、リーダーシップについて解答をもっていないということから、むしろブレストの一環みたいな本なのだろう。痛快な切り口がもうちょっと読みたかったな
読了日:7月15日 著者:ジョン・マエダ,ベッキー・バーモント
アイテムで読み解く西洋名画アイテムで読み解く西洋名画感想
美術では、アトリビュートといって、成人や神話の人物、教訓などを示すものをアトリビュートと読んで作品を鑑賞する上では、欠かせない知識といえよう。しかもわかりやすくテーマ別で作品を紹介していて、こういう時ってルーベンスの作品とか実にこういうアトリビュートに忠実だなあと思うばかり。本当、一読すると、鑑賞の楽しみが増えることは保証できる内容
読了日:7月15日 著者:佐藤 晃子
ヤル気がでる! 最強の男性医療 (文春新書 919)ヤル気がでる! 最強の男性医療 (文春新書 919)感想
アンチエイジングのことについて、かなり詳細に書いている本。普通だとここで、食事や運動の話になるが、それだけではない。ここにはテストステロンというホルモンが鍵になる。いわば競争心をつかさどるホルモンらしいがこれを常に刺激しろというのが、アンチエイジングなのだという。この指摘は実は、とても納得できる部分も多くて、QOLとしての整合性もあうんですな。まさかホルモンの分泌と自律的な生活のつじつまを合わせる意味でもスゴく興味深い本です。そして実践すべきこともたくさん書いてあると思う
読了日:7月15日 著者:堀江 重郎
ビジュアル ダ・ヴィンチ全記録ビジュアル ダ・ヴィンチ全記録感想
素人にはダヴィンチのすごさというのが伝わりにくいのだけれど、そのイノヴェーターとしてのオリジナリティには感服する。結局、西洋絵画が、ミケランジェロやラファエロなど彼らの世界観をいかにそしゃくし、そこから先の表現になるかは、歴史の時間軸でしか理解できない訳で、この本はダヴィンチの足跡を丹念に追いながら、作品や素描も紹介していく。なるほど、同性愛的な趣向もあるのかと、ゴシップ的にも楽しい。モナリザの中世的なイメージはそこに結びつくのかとか分厚いけれど、彼ぬきにして西洋美術は語れない訳で格好の教科書といえそう。
読了日:7月14日 著者:ビューレント・アータレイほか
無印良品は、仕組みが9割  仕事はシンプルにやりなさい (ノンフィクション単行本)無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい (ノンフィクション単行本)感想
サービス業のマニュアル化というのはさして、驚くべきことではないが、徹底した仕組化には驚かされた。しかもトップが、オリジナリティは内部からはでないので、外部から学ぶという姿勢は本心では思っていてもなかなか公言できないだろう。自信から裏打ちされているし、そのドラスティックさは今の激変の時代だからこそ必要なのだなと、つい力んで読んでみた
読了日:7月14日 著者:松井 忠三
10皿でわかるイタリア料理10皿でわかるイタリア料理感想
イタリア料理ってとっつきづらいなあと思っていたら、実はものすごい地域食の強いものなんだなあとこの本で知る。で、縦に長いイタリア地形だけにローカル色の豊かさが、ワインにも反映されていて、まあ正直、読んでいるとワインとパスタとか欲しくなるかもね。細かいメニューの名前ではなく、日本人が日本酒の地方色を把握することと近いのかも。そういう楽しみを知ったので、食生活がますます豊かになりそう。
読了日:7月13日 著者:宮嶋勲
ロックの美術館ロックの美術館感想
現代美術をロックの観点から見るという意欲作。クロスビートの連載だから、結構、脈絡はないけど、デザインやサンプリング的な対象までうまくイメージを展開していて、これってアートを楽しむ上ですごく印象に残る本でした。やっぱり自分の経験や過去のイメージから導かれる表現をレコードのジャケットやオブジェクトなどのノベルティからも感じるというのは、大量複製時代のポップにも繋がる通底したテーマがあって、最後まで読むのがもったいないほどでした。次作にも期待!!
読了日:7月13日 著者:楠見 清
ギュスターヴ・モロー―「自作を語る画文集」夢を集める人ギュスターヴ・モロー―「自作を語る画文集」夢を集める人感想
今度はモローが生前に作品について言及している文章を解説とともに紹介している内容。ちょっと、なかなかこちらの意図をはぐらかすような、これまた謎めいた文章でしたが、解説が丁寧なので、モローの世界観をわかるにはいいかも。生前に発表を拒んでいたというのもこの人の神秘好きだからかな。ちょっとプロフィール的なイメージと作品の乖離は本人も自覚していたということなのかしら
読了日:7月13日 著者:ギュスターヴ モロー
ギュスターヴ・モローの世界ギュスターヴ・モローの世界感想
ほぼモローの作品をテーマごとに並べているだけなんだけど、これがまた幻想的で、どこか世紀末なデカダンな雰囲気もあって、このモローの作品が今の人たちに与えた幻想的な作品の間食をまた表現していたと思うと面白い。どこか、ルドンとかにも通じる怪しい世界がスゴくいい
読了日:7月13日 著者:
THE SHOOT MUST GO ON 写真家鋤田正義自らを語るTHE SHOOT MUST GO ON 写真家鋤田正義自らを語る感想
ロックミュージシャンをとらせたら天下一品のカメラマンである鋤田さん。T-REXとボウィ、YMOのあれこれの写真を見て「これもこれも」と驚愕の連続。自分の中にあるアーティストのパブリックイメージの数々をこの人がとっていたのかと思うと、古くからの親戚にあった気分だ(笑い)。写真の中にロックとグルーヴを感じる。文章からは70〜80年代の時代性を感じる。すごい。ロックのアイコンを作った人で、ある種、ポップアートにおけるウォホールのような人だなと感心してしまった。ここでも石岡瑛子さんの名前出てきて彼女の影響力大きい
読了日:7月13日 著者:鋤田正義
シンプリシティの法則シンプリシティの法則感想
シンプルというのは、デザインでもあり、問題解決の手段でもある。さらに、部屋の片付けかもしれない。著者はグラフィックデザインの観点からモノを語っているが、日本の企業の問題点だったり、とにかく普遍性のあるテーマで、短いページの中に込められたアイコンと文章のコラボこそが、シンプリシティを体現していて興味深い本であります
読了日:7月13日 著者:ジョン マエダ
異国のヴィジョン: 世界のなかの日本史へ異国のヴィジョン: 世界のなかの日本史へ感想
旅に出る。そして世界から日本について思索を深める。ハーバードで「レディサムライ」という日本史の講義を持っている研究者のエッセイ。フランスやオースストリア、オランダなどの都市を巡りながら、その原点のカナダでの留学生活、さらには「マルチカルチュラル」な社会のありように思いを馳せる。そして、震災を通じて見える日本の戦後まで、話はかなり脈絡がないが、それを本人の研究生活と意見がおりなしとても詩的な構成だ。難しくない文章に、まさに知性を感じる。この人自身がとてもマルチカルチュアルなバランスの良さも魅力だ
読了日:7月12日 著者:北川 智子
スーパー・ファット・ダイエット計画 ~細マッチョだった僕が34キロ太ってみてわかったこと~スーパー・ファット・ダイエット計画 ~細マッチョだった僕が34キロ太ってみてわかったこと~感想
もともとブログでは読んでいたんだけど、まさか日本版の書籍が出るとは思いもよらなかった。アメリカのファーストフード生活をそのまま実践すると、活力の減退や投げやりな気分になる。自信が持てないとか、アメリカ社会の病巣そのものではないか。これって、単なるダイエットの問題とかではなく、貧困の問題とかにもつながる。実は日本の社会にも根深く浸透しつつある問題意識と同じかもしれない
読了日:7月12日 著者:ドリュー・マニング
改訂版 印刷発注の基本がわかる本 (実務入門)改訂版 印刷発注の基本がわかる本 (実務入門)感想
基本というほどでもないけど、最低限必要な知識は網羅しているかも。あくまで初心者向けかも
読了日:7月12日 著者:藤本 隆
ウルトラマンが泣いている――円谷プロの失敗 (講談社現代新書)ウルトラマンが泣いている――円谷プロの失敗 (講談社現代新書)感想
円谷プロの放蕩経営はたびたび週刊誌の格好のネタになっていたけど、ここまで家族と分裂させたのは、往時の映画会社のどんぶり勘定ぶりとイメージが重なる。そして、著作権ビジネスが、麻薬のように延命させる光景もまた地獄でありました
読了日:7月12日 著者:円谷 英明
縄文人に学ぶ (新潮新書)縄文人に学ぶ (新潮新書)感想
縄文人を日本人の原型として考えるのは、個人的に岡本太郎さんぐらいしか思いつかないんだけど、岡本さんの縄文と弥生の比較とは印象が違って、日本古来の習慣というのは、実は、弥生ではなく、縄文由来だというのが著者の主張だ。それだけでも十分に面白いんだけど、家屋のありようとかも縄文に求めるという解釈にはもっと耳を傾けるべきなのかな? 
読了日:7月12日 著者:上田 篤
悪韓論 (新潮新書)悪韓論 (新潮新書)感想
「悪」ってかいているけど韓国が悪いというよりも著者の韓国への嫌悪感の表明と読後感で思った。データに韓国の主要新聞や統計データに基づいているし謝らない国というのは、個人的にはヨーロッパもそうだから中国に隣接して大陸的な価値観がかなりあるから驚きはしない。ただ、やはり戦争になる国は隣国が多いという指摘通り、この国の自己主張の激しさとか、謝罪をしない、ご都合主義といった点を前提として議論って深めないとどうにもならんなあと思うばかり。まず顔は似ててもまったく別の人たちを差異を認めることから始まるんだろうなとポツリ
読了日:7月12日 著者:室谷 克実
ナショナル ジオグラフィックが見た 日本の100年ナショナル ジオグラフィックが見た 日本の100年感想
ナショナルジオはそんな歴史を誇るのかと驚くのだけれど、その当時からの記事をここまで保存してあり、今読むと実に面白いし、こんなに日本の社会が、関東大震災をへて、まったく西洋のそれになるというのは、定点観測をしていないとわからないものだ。特に初期の日本に対してはエキゾティズムな視点があるけど、今の現代日本人が見ても同様。いつから自分は、西洋人の視点で日本を見ているのだろうと改めて問うてみる
読了日:7月11日 著者:
余白の美 酒井田柿右衛門 (集英社新書)余白の美 酒井田柿右衛門 (集英社新書)感想
日本の工芸において圧倒的な格を誇る柿右衛門。先日、このインタビューに登場する14代は亡くなられて、NHKの100年インタビューで放送されていた。美術と工芸の差というのは、そのモノに対するこだわりやイディアみたいなものが厳然とある点において、美術家とはかなり違う。そして工房というシステムについても言及していてそれぞれの過程に、専門家がいる。そして代ごとに、得意の行程も違う。いや、日本の美を考える上でkれほど、理路整然とはなされる14代の言葉が残されていてよかったとつくづく思うばかり。感激しました
読了日:7月11日 著者:十四代酒井田柿右衛門

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posted by nizimasu at 09:27 | TrackBack(0) | BOOKS