2012年11月02日

10月の読書(久々で申し訳ない)

2012年10月の読書メーター
読んだ本の数:54冊
読んだページ数:12123ページ
ナイス数:106ナイス

おとなのごはん日記おとなのごはん日記感想
一年間の食事を日記風のエッセイにまとめているが、肉や乳製品がない中で、質素ながらも実に豊かな食卓がイラストも添えられ、何ともお腹がすく。よくよく読むと同じメニューがでてきたり、ものすごくシンプルこの上ないお皿もある。そこがいい。地に着いた生活の断片がこうやって垣間見えるのもおもしろく読めるのは、岸本さんの文章のなせるわざか
読了日:10月31日 著者:岸本 葉子
大きく、しぶとく、考え抜く。―原田泳幸の実践経営論大きく、しぶとく、考え抜く。―原田泳幸の実践経営論感想
いやはや、マクドナルドの社長が語る言葉はとにかく熱い
読了日:10月30日 著者:原田 泳幸
江口寿史―総特集 (KAWADE夢ムック)江口寿史―総特集 (KAWADE夢ムック)感想
江口寿史は寡作なイメージがあったけど、この本で見る限りはかなり色々書いている。対談でやまだないとが指摘しているように、必ずしもかんせいしていないというのはあるだろうけど…。「ひばりくん」に代表されるように小さい頃から江口寿史の絵は思春期の自分の琴線にひっかかるものだった。そんなことを再認識した。そういえば、おじゃまユーレイ君とか書いていた人はどうしているのだろう、完全なる余談だが…
読了日:10月29日 著者:
増補新版 大瀧詠一 (文藝別冊/KAWADE夢ムック)増補新版 大瀧詠一 (文藝別冊/KAWADE夢ムック)感想
熱心なリスナーではないが、この期に及んで気づいたのは、ミュージシャンのみならず、音楽史を俯瞰するような世界観を持っている御仁だということ。音楽評論家までがひれふすようなインタビューや圧倒的な「勉強家」ぶりは文章からもほとばしる。それが大瀧さんを作ってきた音楽の時代ということでいえば、そのテリトリー内ではグレイシーのごとく最強である。そして、その枠を掘っていくという作業の果てしなさにもすごみを感じるばかり。
読了日:10月29日 著者:
隠居志願隠居志願感想
エッセイストの玉村豊男さんは、移住して20年経つという。その間に、ワイナリーを作り悠々自適な生活を送っている。そんな、氏も今年で65歳に…。いわゆる隠居になった人の身辺雑記だ。四季を感じながら都会に思いを馳せつつも淡々と日々の暮しを送る。どうも今の時代の厭世的な部分を体現していて、この本がスゴく支持されるのもわかる気がする。文章も生活ぶりを反映していてどこかのどかだ。随分な変化に驚かされる
読了日:10月28日 著者:玉村 豊男
CDジャーナルムック New Korean Music Guidance~ニュー・コリアン・ミュージック・ガイダンス~CDジャーナルムック New Korean Music Guidance~ニュー・コリアン・ミュージック・ガイダンス~感想
先日見たK-POPのイベントで改めてその層の厚さに注目している。そんな時期に出た本だけに、楽しいに読んでみるが、ちょっとSMエンタテイメントに偏っているなあという印象。あと、インディーズシーンについて弘大と渋谷系の関連とか、この本のきっかけに庵っているプロデューサーのヒッチハイカーのインタビューも充実していた。ディスクガイドが薄いのが難点かな
読了日:10月28日 著者:
松丸本舗主義 奇蹟の本屋、3年間の挑戦。松丸本舗主義 奇蹟の本屋、3年間の挑戦。感想
松丸本舗は、だらだらいられる数少ない書店だった。でも今年の9月末を持ってクローズした。そこに至るまでの話を松岡さんが書いているがいつもは冷静なイメージの松岡さんが珍しく、熱い感じになっている。それほど入れ込んでいたプロジェクトなのだろう。本棚は、その人の頭の中を体現しているというけれど、そのカオスから見えるほっとするものがこの本屋さんにはあった。重ね重ね残念だ。でもこれが書店業界の現実でもある
読了日:10月27日 著者:松岡正剛
EATER'90s インタビュー集:オルタナティブ・ロック・カルチャーの時代EATER'90s インタビュー集:オルタナティブ・ロック・カルチャーの時代感想
東京ロッカーズにがつんとやられた立場からすれば、ドンピシャの内容。ミチロウさんから始まって最後は江戸アケミってサイコーすぎる。戸川純の懐かし話に、トモロウとか若くってついつい二やついてしまった
読了日:10月27日 著者:
きょうはイタリアン日和きょうはイタリアン日和感想
いわゆる料理エッセイなんだけど、家のあるものでちゃちゃっと作れるイタリアンのレシピのおいしそうなこと。トマトとにんにくとオリーブオイルにレモンがあれば、何でもできてしまいそう(笑)。こういうシンプルなスタイルがとても憧れます
読了日:10月27日 著者:貝谷 郁子
サブカル・スーパースター鬱伝サブカル・スーパースター鬱伝
読了日:10月27日 著者:吉田 豪
サブカル・スーパースター鬱伝サブカル・スーパースター鬱伝感想
結局、豪さんが何度か言及している「運動不足」が鬱の原因ではないのかと思ってしまう。あと四十路の失恋も厳しいみたいだ
読了日:10月27日 著者:吉田 豪
怪獣博士!  大伴昌司 ---「大図解」画報 (らんぷの本)怪獣博士! 大伴昌司 ---「大図解」画報 (らんぷの本)感想
弥生美術館でやっていた大伴さんの展覧会に胸をたからせていた時にであった本。氏の怪獣大図解は知っていたけど、007や怪奇映画を子供向けに紹介していてそちらもまたおもしろい。当時のマガジンは内田勝さんとの共同作業でこんなクオリティの高いことをしていたのかと思うと、恐れ入ったものだ
読了日:10月27日 著者:堀江 あき子
野田秀樹 (文藝別冊/KAWADE夢ムック)野田秀樹 (文藝別冊/KAWADE夢ムック)感想
やっぱり震災以降でその活動に信頼を置ける人のひとりが野田さんだ。この本も腰がしゃきっとのびるようなシャープな演劇にかける思いが存分につまっている。素晴らしい
読了日:10月27日 著者:
瀬戸内寂聴 (文藝別冊/KAWADE夢ムック)瀬戸内寂聴 (文藝別冊/KAWADE夢ムック)感想
瀬戸内寂聴さんの旺盛な創作と世界を紹介している。この人の文章ってほとんど読んだことなかったけど、とてもリアリストなのだなとおもう。故にお坊さんの道に進んだなあと思った次第
読了日:10月27日 著者:金田 博之
四季と寄り添う 持たない暮らし四季と寄り添う 持たない暮らし感想
武者小路家で育った女性が、京都での生活スタイルを今に伝えるが故の書いた本。それは上品で丁寧でシンプルで理想的にみえる。そこかしこに生活の美学が垣間見えるのが美しい。こうありたいと思うが、お金がかかりそうだ(笑)
読了日:10月26日 著者:後藤加寿子
~簡単!  ムダなし!  身体を変えるメソッド集~ 結果が出せる「心拍トレーニング」~簡単! ムダなし! 身体を変えるメソッド集~ 結果が出せる「心拍トレーニング」感想
中野さんの本は何冊か読んでいるけど、ダイエットには基本的に大きな下半身の筋肉から鍛えていくという点は一貫している。それに加え、腹筋の効用などは前にも読んだかも。ただ、ここで指摘している筋肉のつかれと脳のつかれという視点がユニーク。脳の疲れを取る為に軽く運動する。実は現代人の多くがこの観点って抜け落ちているんじゃないかなと思った、ダイエットより、まず脳の疲れを取った方が食欲ももっと理性的な判断ができるのかもと思いました
読了日:10月26日 著者:中野ジェームズ修一
カンの正体 「直勘力」で逆境に強くなる (知的発見!BOOKS)カンの正体 「直勘力」で逆境に強くなる (知的発見!BOOKS)感想
雀鬼の桜井さんの生き方指南本はいつもシンプル。野生の勘を取り戻せ。子供に戻れーーそんなところでしょうか。普段の生活に疲れた人が読むと染み渡る言葉が並ぶのが人気の原因みたいです。特に読んでもギャンブルが強くなることはなさそう(笑)
読了日:10月26日 著者:桜井 章一
「これ」で、貯めてもらいます。―5500人超の家計を再生させた横山式貯金術100本ノック「これ」で、貯めてもらいます。―5500人超の家計を再生させた横山式貯金術100本ノック感想
要は、お金を死に金でなく、生き金として意識して使いましょうという話なのだが、今回の本では、家計簿を示してその具体的な使い方を指南する域から脱していて心構えとか、金銭感覚についてあれこれ語っている。ほとんどこのテの本で数字が出てこないところがユニーク。ある種の自己啓発的な本ともいえる
読了日:10月26日 著者:横山 光昭
国を滅ぼす本当の敵は誰なのか国を滅ぼす本当の敵は誰なのか感想
2011年の震災とそれに伴う民主党政治を総括した内容。さらには中国の尖閣問題にも言及していて、親原発など保守の基本的な、考え方を示しているという感じ。一時期は、脇に追いやられた考え方だが、また再興しそうな気がするばかり
読了日:10月26日 著者:渡部昇一
世界の名画 1000の偉業世界の名画 1000の偉業感想
ものすごい労作で読むのにも、いや鑑賞するにはかなり時間がかかる。ルネサンスに連なる14世紀から現代までの絵画を一気に紹介しているんだけど、これまた傑作ぞろいでキャプション一つ一つの情報量がとても多い。一家に一冊は欲しい美術の遺産を集めている本
読了日:10月24日 著者:ビクトリア チャールズ,メーガン マクシェーン,ジョセフ マンカ,ドナルド ウィガル
仕事ができる人はなぜワインにはまるのか (幻冬舎新書)仕事ができる人はなぜワインにはまるのか (幻冬舎新書)感想
ワインが好きな著者が、ワイン好きな経営者に聞いた話を紹介しつつ、なぜ彼ら経営者がワイン好きなのかを解き明かす…というのは単なるへりくつ。好奇心があってコミュニケーション能力が高く経済力もあるということなのかな。でもワイン好きの人はうんちく好きだから、古今東西の賢人のワインに関する名言至言やエピソードが読める2章だけでも十分楽しいかも…。4章は入門編という割にはあまりにも初歩的すぎて冗談かと思った。全体的に文章がルーズです
読了日:10月24日 著者:猪瀬 聖
食のモノサシを変える生き方 「病気が逃げ出す」オプティマル栄養学のすすめ (講談社プラスアルファ新書)食のモノサシを変える生き方 「病気が逃げ出す」オプティマル栄養学のすすめ (講談社プラスアルファ新書)感想
現代の日本のおかれているファストな食生活と農業に焦点を当てて、その問題点を指摘している。そこには、農業の効率化とそこに潜む栄養の問題、さらには農薬に東日本の場合には原発のこともある。そうした点に言及しつつ、地産地消に近い小規模のコミュンティ向けの有機農業を提唱する。いわゆる顔の見える農業だ。日本が人口減少を迎える中、ヒントがたくさん詰まっている
読了日:10月24日 著者:南 清貴
石井光太責任編集 ノンフィクション新世紀 ---世界を変える、現実を書く。石井光太責任編集 ノンフィクション新世紀 ---世界を変える、現実を書く。感想
作家の石井光太さんの責任編集のノンフィクションの解説本。ジャンルとしてのノンフィクションは、どこからどこまでというのがきわめて曖昧だが、そこを作者の講演と対談で構成していくあたりは、より書き手の裾野を広げたいという思惑もあるのか。にしてもノンフィクション作家の仕事の要諦は個人的な感想だけど、松本仁一さんの発言につきるなと思う。取材対象にぐんぐん進んでいくか、足を止めてしまうかの差。そして、金銭を顧みない勇気も必要だ。これだけでも本書を読むに十分に価値はあると思う。
読了日:10月23日 著者:
リヒテンシュタイン物語リヒテンシュタイン物語感想
国立新美術館のリヒテンシュタイン展の会場で販売されていたので購入。会場ではつかみにくかった美術コレクターのリヒテンシュタイン家の流れと、マリナテレジアを輩出した名家の側面がコンパクトにまとめられています。トータル64ページというのは少ないけど、池田ファンならよんでみると楽しいかも。アノ画風も健在です
読了日:10月22日 著者:
海賊のジレンマ  ──ユースカルチャーがいかにして新しい資本主義をつくったか海賊のジレンマ ──ユースカルチャーがいかにして新しい資本主義をつくったか感想
サブカルチャーの発見やテクノロジーがメインストリームにとって、厄介であり、また海賊もまた資本主義の中に包括されていくというジレンマを描いた渾身作。著者がもともとグライムというUKの音楽で成功したディジーラスカルの育ての親でもあることからその視点は、パンクや海賊ラジオ、ディスコにリミックスなど、音楽的な話題が多い。このあたりがローレンスレッシグの「Remix」との議論と重なるけど、やはり個人の体験から始まるパイレーツラジオの隆盛やミニコミよりもさらにターゲットを絞ったzineあたりの発行の話がおもしろいな。
読了日:10月22日 著者:マット・メイソン
飲水思源 (メディアの仕掛人、徳間康快)飲水思源 (メディアの仕掛人、徳間康快)感想
週刊現代に記事が出ていたので読んだが、それ以上でもそれ以下でもなかった。どうしても遺稿集や徳間書店の社史からの抜粋が多くてその人となりでいうと、残念な限り。番頭の山下副社長とかなくなっているからまあそうなんだけど、もっと側近に近い人から取材をしてほしかったというのが率直な感想。評伝という意味でもちょっとタイトル倒れですね
読了日:10月20日 著者:佐高 信
野口体操 マッサージから始める (ちくま文庫)野口体操 マッサージから始める (ちくま文庫)感想
東京芸大の先生だった野口三千三先生が、身体感覚を取り戻す手法と下編み出した体操というか所作というか、その範囲は広い。いわゆる身体論をいかにカラダの中で覚え込ませるかというようなことを実践していく。とにかく一つ一つが気持ちよく体を動かすことに主眼がおかれていて、カラダを「ゆるめる」ということが現代の社会でこわばったからだと心を解きほぐしていくような本だ。なんとも気づきの多い本。
読了日:10月17日 著者:羽鳥 操
平野甲賀装丁術・好きな本のかたち (シリーズ日常術 2)平野甲賀装丁術・好きな本のかたち (シリーズ日常術 2)感想
装丁家の平野甲賀さんが、小野二郎さんのウイリアムモリス研究という本を作るまでの行程をつまびらかにしつつ、自身のこれまでの手がけた書物や持論を交えていく。職人であるという矜持がでてくる。そんなに、儲けばかり考えなくても本がたくさん出なくてもいいという考え方にも共感。最近、こういう本が少ないから本の中身もつまらなくなっているんだよなあと当たり前に思う。仕事はもっと丁寧に…したいものだ
読了日:10月16日 著者:平野 甲賀
会社の儲けを生み出す1枚シート会社の儲けを生み出す1枚シート感想
ランチェスターとは、いわゆる軍事上の戦略の法則みたいなもので難しくはない。それをビジネスに応用しようとすると、色々な解釈があるみたい。この本は、2大原則をもとに、中小企業の戦略を解いているんだけど具体例が豊富なもののいささか古いかなという印象が拭えない。どうも個人的な最近のビジネス動向とは違う気がしたのは自分だけかな?
読了日:10月16日 著者:河辺よしろう
ネンドノカンド -脱力デザイン論-ネンドノカンド -脱力デザイン論-感想
nendoって知らぬ間にこんな大きなデザイン事務所になっていたんだと驚く。世界を渡り歩き、タフなデザイナーやクライアントと正々堂々勝負をする。しかもサブの脱力デザイン論というのも納得。でも世界のデザイナーの潮流がわかったり、なにげにこういうガッツを秘めている人好きです
読了日:10月16日 著者:佐藤 オオキ
CDジャーナルムック 青島幸男読本CDジャーナルムック 青島幸男読本感想
青島幸男が生誕80年だという。みうらじゅんさんも指摘しているけど、死後もまた本が出るってのはスゴいと思う。どうしても個人的には都知事時代の大丈夫かなというイメージがあるのだが、やはり放送作家や作詞家としての異彩ぶりは尋常でないな。俳優としての評価は、ちょっとわかりにくいのだけれど、小説家としても何よりも時代のアイコンとしての無責任であり「青島だぁ」の破壊力は、赤塚不二夫と並ぶといわれてなるほどとも思う。ある種の革命家でもあり、今の厭世的な気分とも重なるなあ
読了日:10月16日 著者:
アート・ヒステリー ---なんでもかんでもアートな国・ニッポンアート・ヒステリー ---なんでもかんでもアートな国・ニッポン感想
前作の「アーティスト症候群」で承認欲求としてのアートに切り込んだ作者が、今度は芸術が日本ではいかにして、西洋から入ってきて受け入れられていったか、そして現在のアートの鑑賞について論じている労作。西洋という異質な文化資本を受け入れていくお勉強的な部分と西洋のハイカルチャーを時の政府が中心となって教育現場に取り入れていくという視座には、目からウロコです。
読了日:10月15日 著者:大野 左紀子
人生が楽しくなる絵画の見かた人生が楽しくなる絵画の見かた感想
巨泉さんの65歳から始めた西洋美術鑑賞もいよいよこの第5巻でフィナーレ。やはり、この本では執筆のきっかけとなったゴッホにつきるだろう。意外とゴーギャンに意地悪だったり、スーラにもちょっと噛み付く。というのは、それなりに鑑賞を重ねた上からか。1巻から読んでいるだけに欲底ここまでという感じもあったり、後期高齢者になった巨泉さんのありようというのも美術鑑賞という視点以外からも参考になると思う。とりあえず、ご苦労様です。素敵な初心者向けシリーズをありがとう
読了日:10月13日 著者:大橋 巨泉
運をつかむ技術: 18年間赤字のハウステンボスを1年で黒字化した秘密運をつかむ技術: 18年間赤字のハウステンボスを1年で黒字化した秘密感想
卒直な人だ。それが第一印象。スカイマークや証券会社の参入をあえて失敗するとはという驚きがあった。時代の寵児といわれ、ライブドア事件の時には、黒幕的な扱いをされることもあった。現在は、ハウステンボスの再建に集中している。いくつになってもチャレンジする。しかも経営方針も明快だ。経営者としてはいうまでもないが、部下になったら大変そうでもある
読了日:10月11日 著者:澤田 秀雄
足るを知る経済―仏教思想で創る二十一世紀と日本足るを知る経済―仏教思想で創る二十一世紀と日本感想
仏陀の「足るを知る」のキーワードに現代経済学から、仏教経済学へという視点はおもしろいのだけれど、古今の書に求め、サスティナビリティとかどこか、聴いたことのある言葉が並んでどうにも消化不足。気持ちはわかるんだけど、もっと筆者の言葉で語った欲しいというのが正直なところでした
読了日:10月11日 著者:安原 和雄
オーガニック・アメリカンズオーガニック・アメリカンズ感想
オーガニックって何だと思いつつ、手に取る。日本でも無農薬とか叫ばれているが、大規模農業が主流で、食の工場となっているアメリカで「オーガニック」を貫くことはかなり難しい。そこには、ある宗教やライフスタイルに通底するポリシーが感じられる。生活を過去にさかのぼるということの意味は、進歩主義の先進国ではいかに困難なのかがわかる。日本はもっとこのことを真摯に考える時期に来ているんだなとも思うばかり
読了日:10月11日 著者:トム 宮川 コールトン
常識にとらわれない100の講義常識にとらわれない100の講義感想
作家の森さんが日々の暮しの中で、まとめた100の言葉をまとめたもの。森さんの言葉は断言調でズバリと核心をつくんだけど、どこかユーモラスなのが人気の理由か。なんだか説得力があるのは作家ゆえのテクニックだろうか(笑)
読了日:10月11日 著者:森 博嗣
藤森照信の茶室学―日本の極小空間の謎藤森照信の茶室学―日本の極小空間の謎感想
茶室への興味は日本人特有の美意識に繋がる。陰影礼賛に、茶室に方丈記、どこか厭世的な世界観もありつつ、その先には英国の紅茶、中国のお茶の作法も含め、茶室という空間への行き届きは世界を見回してもここまでのものはない。日本は、茶室を忌避したり親しみを込めたり素の感情は様々だ.おもしろいv
読了日:10月10日 著者:藤森照信
夢みる美術館計画 ワタリウム美術館の仕事術夢みる美術館計画 ワタリウム美術館の仕事術感想
青山にあるワタリウム美術館の歴史とそうそうたるアーティストの交流を描いた本。その範囲は絵画を遥かに越え、建築に思想、までフォローする。80年代から90年代において、知のブームといえる状態がサブカルにまで及んでいた往時の時代状況を考える上で、ワタリウムの果たした功績って大きいなと思う。しかもこれが家族経営の美術館がキューレーターなどとの共同でなし得ているというのは驚き以外の何者でもない。いつも気軽にオンサンディーズとか訪れていたけど、少し背筋を伸ばしてちゃんとしよう(笑)
読了日:10月8日 著者:和多利 志津子,和多利 恵津子,和多利 浩一
大きな魚をつかまえよう―リンチ流アート・ライフ∞瞑想レッスン大きな魚をつかまえよう―リンチ流アート・ライフ∞瞑想レッスン感想
映画監督のデヴィットリンチが瞑想に傾倒しているのは、知っていたがここまでとは思わなかった。クリエイションの中心に瞑想があり、そこからインスパイアされたイメージが生み出す作品たち。そこには、まさにリンチが憧れていた「アートライフ」な生活がある。かなりうらやましいがそこかかとなく見えてくる苦労もまた、瞑想で乗り越えていく。なんともこれまでのリンチ像とは、まるで違う東洋人的な佇まいににんまりとしてしまった。またブルーベルベットでも観るかな
読了日:10月8日 著者:デイヴィッド リンチ
経理以外の人のための意思決定ができるようになる会計の本(仮)経理以外の人のための意思決定ができるようになる会計の本(仮)感想
この本は、企業の生き残りと収益、安定性について、ここまで平易に解説した内容はないかも。経営幹部ならば最低限必要な知識はこれで万全かも? また家計にも応用している面で考えれば、昨今の不景気を生き抜く為の知恵にも繋がりそうだ
読了日:10月8日 著者:久保 憂希也
あたらしい食のABCあたらしい食のABC感想
服部みれいさんが一部の女性に圧倒的に人気があるのは、どこかわかる。ちょっと健康オタクでスピリチュアルだけど、根っこにある都会生活が共存しているイメージ。そして今回は、食についての考察をA~Zまで+おまけもある。結局、この人のあまり主体性があるようなないような「好きなもんは好きなんだよ」というのと「理屈的にはこれが有効だ」というようり生理と理性がなんとなく調和しているのが今時なんだと思う。
読了日:10月7日 著者:服部みれい
100の基本 松浦弥太郎のベーシックノート100の基本 松浦弥太郎のベーシックノート感想
これまでの著作にも書いてあった金言を100のワードに要約した感じでしょうか。ロバートハリスではないけど、読みやすくてこういうのを自分なりに考えるのが、楽しめる人が読むべき本。熱心な松浦さん読者にはなじみのフレーズが多いかな。
読了日:10月6日 著者:松浦 弥太郎
考え方のコツ考え方のコツ感想
前半はタイトル通り、考え方のコツが占める。後半になると時間術や、考える上での心構えや、その生活態度など…。読んでいるとお坊さんの講話にも思えなくもない。これが人気の秘訣かな。沢村貞子さんに通じる価値観が息づいている。松浦さんというより、今の時代の気分だと思いました
読了日:10月6日 著者:松浦弥太郎
~遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白~ 飛田で生きる~遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白~ 飛田で生きる感想
飛田の遊郭を10年経営していた親方による経営者側から見た、飛田の世界。それが幻影のようなどこか不可思議な世界。やはり描けない部分があるとはいえ、人間の生々しい欲望のようなものが伺える。今ひとつ、経営をやめてしまう部分も腑に落ちないのだが、何か、もっとどす黒いブラックホールのような吸引力があるのだろう。この本は、いわばその入り口にすぎない気がする
読了日:10月6日 著者:杉坂圭介
抗争 (小学館101新書)抗争 (小学館101新書)感想
かつて作者の溝口さんは暴力団の最大の特徴は抗争にあるといった。そんな彼らの戦後の抗争の主要なものを解説しつつ、暴力団の暴力性を描いていく。しかし、かれらも暴力団新法でがんじがらめになっているという。そんな人たちがどうなっていくか。溝口氏の舌鋒は厳しい
読了日:10月6日 著者:溝口 敦
そば屋はなぜ領収書を出したがらないのか?―領収書からみえてくる企業会計・税金のしくみそば屋はなぜ領収書を出したがらないのか?―領収書からみえてくる企業会計・税金のしくみ感想
領収書をめぐる税金の話を元国税の著者が書いているだけにおもしろいエピソードが満載。それにしてもいつの世でも領収書の偽造とは後を絶たないものだと納得。しかもその手口も進化していないんだなあと思わされるばかり
読了日:10月5日 著者:大村 大次郎
遥かなる『文藝春秋』: オンリー・イエスタデイ1989遥かなる『文藝春秋』: オンリー・イエスタデイ1989感想
元文藝春秋の本誌といわれる月刊誌の編集長だった人物の回想記。前作のベルリンの壁の時期と比べると、時代は日本新党の結党と、バブルの崩壊に重なる90年代前半の話が中心。どこか、まだ時代の大きな転換期の前夜のようなイメージで、エピソードも若干おとなしめ。やはり前半の日本新党の結党あたりのくだりが一番のクライマックスか。あとは、文藝春秋のおかれたポジションがおもしろかったかも。
読了日:10月4日 著者:白川 浩司
資本主義以後の世界―日本は「文明の転換」を主導できるか資本主義以後の世界―日本は「文明の転換」を主導できるか感想
アングロサクソン型の経済が行き詰まり、追従してきた日本もまた停滞した20年となっている。ではどうしたらいいのか。そこで著者は足下を見ろという。日本という異質社会はこれまで、日本流のやりかたで、やってきたではないか。そこを再構築すればいいという。中国もまたしかり。彼らの文化は、朝貢システムについても言及していて理解しがたい中国という隣国についてもすんなりわかる。でもあまりにも違う価値観に愕然とするばかりなのだが…。前半は、ちょっと他書の引用が多いが、後半の中国の考察からはなかなか面白いかも…
読了日:10月3日 著者:中谷 巌
呼吸の極意 (ブルーバックス)呼吸の極意 (ブルーバックス)感想
呼吸の大切さをここまで科学的に解説した本もまたない。でも難しすぎて納得している自分もいる。ただ、考えるよりも呼吸法は実践した方がいい。なんともあまりにたくさんの効能があるのだ。本当なら試してみたい。気功もヨガも座禅は呼吸につながるというのは、わかる。日々の浅い呼吸から深い呼吸へ…。世界が変わらないなら自分から変えていけばいい。呼吸法は最適な自分の武器になりそう
読了日:10月3日 著者:永田 晟
食の終焉食の終焉感想
食をめぐる問題をここまで包括的に説明した本はない。食のグローバル化やファストフード化の背景には多国籍企業や、グローバルな小売業の姿が垣間見える。しかし、その本丸が消費者が求めるニーズそのものだというテーマ性の視野の確かさには愕然とするばかり。なぜ、スローフードなのか、地産地消なのか、食の安全性なのかーー。この本に提示されている答えはないが、問題がここまで見える本はない。素晴らしい
読了日:10月3日 著者:ポール・ロバーツ
オンリー・イエスタデイ1989 『諸君!』追想オンリー・イエスタデイ1989 『諸君!』追想感想
元文藝春秋の諸君の編集長だった人の回想記。といっても表紙にあるようなベルリンの壁の崩壊と、アメリカのプラザ合意後の日本への貿易摩擦にバブルの崩壊へとそれに対抗する石原慎太郎の「Noと言える日本」の出版は、日本たたきの後の閉塞感へ繋がる話で興味深い。それのみならず、オピニオン誌というのが、現在の日本でどれほど機能しているのか、そこについての論考はいいのだが、やはり収縮する経済の中ではあらがえなかったのかと思うと残念でならない
読了日:10月2日 著者:白川 浩司
戸井十月健康術・気持ちいい体がほしい (シリーズ日常術 10)戸井十月健康術・気持ちいい体がほしい (シリーズ日常術 10)感想
80年代にこんな健康生活について書いていた本が出ているとは驚き。しかも作家の戸井さんが実践していて、腹八分目だったり散歩だったりトレーニングだったり、今のダイエットと違うんのは、ダンディズムがあること。大事にしたい発想だ
読了日:10月2日 著者:戸井 十月
大人の男の服装術大人の男の服装術感想
スーツやフォーマルウエァがどのように進化してきたか、その歴史もおさえつつ、コーディネートのベーシックな部分を教えてくれる。もともとイギリスやフランスの歴史や制度がベースにあるだけにTPOはその部分を把握していればいいというのは納得。そのベースの箇所を知るだけでも随分違う。あと、オーダーもいいなと思ってしまうのは作者の作戦かな
読了日:10月2日 著者:滝沢 滋

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