2012年05月01日

2012年4月の読書

4月の読書メーター
読んだ本の数:55冊
読んだページ数:12322ページ
ナイス数:45ナイス

はじめての編集 [単行本]はじめての編集 [単行本]
菅付さんの本は非常にかゆいところまで手が届いていて、編集がナンなのか、定義付けから実践までかなり懇切丁寧に説明している。まるで学校の先生のようだが…。そこがいいところで、中でもビジュアルのイメージの仕方をここまで、あけすけに種明かしをした人はいないのではないか。その点でも、現役の編集者が読んでも楽しいかもしれない。
読了日:04月29日 著者:菅付雅信
堕落と文学: 作家の日常、私の仕事場堕落と文学: 作家の日常、私の仕事場
昨今人気の曽野先生のエッセイ集。どこか背筋ののびるような感じがいいのかな。いい意味で生真面目だし、びしっと正論をいう。その痛快さが見直されているのかと思う。しかし、その一面でのじゃじゃ馬ぶりと言うか、インドやアフリカでのはじけっぷりは長生きの証拠か
読了日:04月28日 著者:曽野 綾子
「常識」としての保守主義 (新潮新書)「常識」としての保守主義 (新潮新書)
難解ではあるが、日本の従来の保守主義ではなく、フランス革命から派生する18世紀からの政治統治の思想としての保守はどのようなものであったかと博覧強記な知識でまとめあげた労作。日本における保守のありようというのは、いまだ反共産主義で止まっていることも驚きだが、現代において原発についても保守というフィルターで見たらどうみえるのかーー。そんな視座もこの本と読むと考えさせられる点が多い
読了日:04月28日 著者:櫻田 淳
装丁山昧装丁山昧
書籍の分類としてあるのかどうかわからないが、山岳モノというのか、山をテーマにした書籍というのはことのほか多い。まさに、そんな本の装丁を500冊以上も手がけてきたのが著者である。その装丁も、山々のごとく美しい。そして、そこから伺えるシンプルさとさえまない努力は登山にも通じるフィジカルな文体でとてもすっと入り込んでくるのが不思議です。素晴らしい
読了日:04月28日 著者:小泉 弘
おだんごカフェのからだにやさしい野菜のおかず―主菜・副菜からスイーツまで、最小限の調味料で野菜をまるごと味わう、おいしい「自然派レシピ」 (MARBLE BOOKS―daily made)おだんごカフェのからだにやさしい野菜のおかず―主菜・副菜からスイーツまで、最小限の調味料で野菜をまるごと味わう、おいしい「自然派レシピ」 (MARBLE BOOKS―daily made)
野菜のレシピはとかく敷居が高く思えがちだが、この本のレシピは食材の種類も少なめでシンプル。バリエーションを覚えると色々アイディアもでそうで、なんともお役に立ちました
読了日:04月28日 著者:山本 路子
「有名人になる」ということ (ディスカヴァー携書)「有名人になる」ということ (ディスカヴァー携書)
勝間さんの本とはいえ、ここまで赤裸々に書いているのは自分の経験談だからこそだろう。有名になりたいと思い、それを実現。さぞかし、楽しい有名人ライフかと思えば、いつも衆人環視でという本人ならではの話には思わず膝を打つ。でも有名人になるというのは、どこかファウストにも似ていて、魂を悪魔に売り渡すような、部分もある。それでも有名人という世界でい着ていかざるを得ないというある種の諦観がただよい、勝間さんもまた下り坂の時代に備えているのが隔世の感でありました
読了日:04月28日 著者:勝間 和代
印象派はこうして世界を征服した印象派はこうして世界を征服した
日本の印象派の展覧会の人のおおさといえば、いつも驚かされるが、程度の差こそアレ、世界的に印象派は人気だという。その背景には、ヨーロッパやアメリカで起きた産業革命や市民社会の台頭とは無縁ではない。貴族ではなく起業家という新興のブルジョアたちが、競い合うように印象派の作品を求める。まさに文化における世界制覇の模様を掘り下げて披露していてわくわくする作品だ
読了日:04月28日 著者:フィリップ フック
ハウス・オブ・ヤマナカ―東洋の至宝を欧米に売った美術商ハウス・オブ・ヤマナカ―東洋の至宝を欧米に売った美術商
日本の戦前に、絵画の売買拠点であったニューヨークなどを中心に盗用美術を売りまくった山中商会の栄枯盛衰を描いた渾身作。先日もボストン美術館の日本のコレクションが公開されていたが、こうした作品の収集に、大きな力を発揮したと言えば、通りがいいか。結局は、戦争によって資産を凍結されてしまい…。まさに時代に翻弄された山中商会の果たした役割について、調査報告書などのデータを丹念に洗い出している
読了日:04月28日 著者:朽木 ゆり子
体脂肪コントロールトレーニング―毎月1kg減でリバウンドなしの体へ体脂肪コントロールトレーニング―毎月1kg減でリバウンドなしの体へ
体脂肪を落とすためには、運動と食事もさることながら、コンディショニングについてもかなり言及しているのがユニークな点。とにかく疲れると代謝が落ちるというのは、生活の実感としてもよくわかる
読了日:04月27日 著者:佐々木 豊
成功する男のファッションの秘訣60――9割の人が間違ったスーツを着ている (講談社の実用BOOK)成功する男のファッションの秘訣60――9割の人が間違ったスーツを着ている (講談社の実用BOOK)
意外と知らないしなかなか聞きにくいスーツのベーシックな選び方とかを丁寧に説明。結局、いい店員さんとの出会いが大事というのも納得であります
読了日:04月27日 著者:宮崎 俊一
夫婦仲の経済学 皿洗いからセックスライフまで、妻と夫の不満は経済理論で解決夫婦仲の経済学 皿洗いからセックスライフまで、妻と夫の不満は経済理論で解決
難解な経済理論を夫婦関係の具体的なトラブルの解決策として、処方していくというなかなかチャレンジングな内容。具体的な夫婦のケースがストーリー調に進むので非常にユニークで読みやすい。でも経済理論で考えればすべてすっきり行くのかと考えると、ちょっと強引なところもあるが、それはそれでエンターテイメント的に読めば随分楽しめる
読了日:04月27日 著者:ポーラ・シューマン,ジェニー・アンダーソン
バカなおとなにならない脳 (よりみちパン!セ)バカなおとなにならない脳 (よりみちパン!セ)
脳科学の養老先生が、子供の質問にこたえるという形式ながら、短いエッセイを読んでいるような読後感。そして、日本人持っている自然観とかに思いが至る。脳は自然の一部だと感じ取れていて不思議な感覚の本だ
読了日:04月26日 著者:養老 孟司
天皇陵の謎 (文春新書)天皇陵の謎 (文春新書)
これは面白い。40年以上にわたって天皇陵の取材を続けてきた新聞記者がこれまでの足で稼いだ天皇陵についての見聞を惜しげもなく綴っている。さながら、ミステリー小説のような展開の裏には、宮内庁がいまだ天皇陵を考古学者に開放していないという時代錯誤があると著者は訴える。確かに、記紀や延喜式にはない事実や日本の国家成立の根底を覆すような発掘があるかもしれない。歴史の世界が頭の中で広がり最後までわくわく読めた。グッジョブです
読了日:04月26日 著者:矢澤 高太郎
9割の腰痛は自分で治せる (中経の文庫)9割の腰痛は自分で治せる (中経の文庫)
腰痛に腰の筋肉の緊張の緩和を理由に挙げるのはよくわかる。そして、腰の体操もやってみると、なかなか伸ばすことの少ないストレッチが中心。マッケンジー法にもつながる腰のストレッチの重要性がもっと叫ばれていいかも。でも前ふりが長くて、かえってうそっぽくなる本の作りがもったいない
読了日:04月24日 著者:坂戸 孝志
聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)
阿川佐和子さんのインタビューに賭ける情熱をかいま見た気がする。かつて久米宏が「仕事は流れだから」と喝破したように、もともとお気楽女子大生が流れ着いた先がキャスターであり、インタビュワーでもある。そこで川を流れる小石のごとく研ぎすまされていくインタビュー術を実例を交えながら紹介していく。あの人の警戒を解く人柄は長年の蓄積としばし感動する。でも第2弾はださないでほしい。薄い内容になりそうだから〜
読了日:04月24日 著者:阿川 佐和子
成功者のボディコントロール 驚異の『吉川メソッド』ダイエット成功者のボディコントロール 驚異の『吉川メソッド』ダイエット
ここ数年のダイエット生活で一番の収穫や、筋トレが一番の効果に繋がること。吉川メソッドも要は「筋トレのすすめ」である。しかし、いきなり「部屋の片付け」の話から始まるのは面食らうが、継続する上でのメンタル面の話になり、意外とまとも。ただ、使用前使用後写真のマッチョな成功者の写真はちょっと引きます(笑)。
読了日:04月24日 著者:吉川 朋孝
30秒ドローイン!腹を凹ます最強メソッド30秒ドローイン!腹を凹ます最強メソッド
ダイエットはもとより、姿勢も良くなり体幹に筋肉もつく。腰痛の改善にもつながる。いいことづくしだ
読了日:04月24日 著者:植森美緒
性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し、女は「男同士」に萌えるのか性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し、女は「男同士」に萌えるのか
タイトルは仰々しい。本も分厚い。しかし、内容は至ってシンプル。男と女はどのようにして興奮するのか。つまり「キュー」ボタンがどこにあるかを解明する。その端緒となるのがインターネットの検索ワード。男は映像に反応し、女性は物語に反応する。そして、前半では男のシンプルさをそして後半では、たっぷりと女性のキュートなる設定について論じる。しかし、よくよく読んでみると、なんとも言えない堂々巡りと、あまりに動物の進化論的な人間の本能にいきつくのみ。ガチョーンである
読了日:04月24日 著者:オギ・オーガス,サイ・ガダム
なりたいカラダになる食材のルール - トータル・ワークアウト式ダイエットなりたいカラダになる食材のルール - トータル・ワークアウト式ダイエット
ケビン山崎さん率いるトータルワークアウトのイメージはギリギリまで追い込むストイックさを感じていた。しかし、この食材とレシピの紹介はなかなか工夫されていて、食事も楽しめそう。よくよく考えれば、アスリートでない一般人には続けることに意味がある訳で、ちょっとイメージが変わりました。一般の食卓にも並んで良さそうなレシピも調理が簡単そうなのもうれしい
読了日:04月24日 著者:池澤 智
40歳からの痩せトレ! ――カッコいいカラダに変わる、ウォーク&ラン、コアトレ、食トレ40歳からの痩せトレ! ――カッコいいカラダに変わる、ウォーク&ラン、コアトレ、食トレ
元城西大学の駅伝部監督の実践した方法だけに有酸素運動も結構誌面割いていますが、敷居は低そう。あくまで初心者向けに徹しているのがうれしい
読了日:04月24日 著者:平塚潤(ひらつかじゅん)
意外と知らない体脂肪の真実 (廣済堂健康人新書)意外と知らない体脂肪の真実 (廣済堂健康人新書)
ちょっと古い本かなと思ったら、11年の秋の発売の本だった。ちょっと古い気もするけど、体の代謝の問題は色々諸説あるだろうから、この本を参考にするのもありなのでしょう。ものすごくスタンダードで面白みには欠けるけど、おすすめ
読了日:04月24日 著者:湯浅 景元
Dr.ナグモの7日間若返りダイエット 20歳若返り、15s痩せる! (ソフトバンク新書)Dr.ナグモの7日間若返りダイエット 20歳若返り、15s痩せる! (ソフトバンク新書)
またまた南雲先生の本です。とにかく売れっ子になってしまいましたが、相変わらず、あの帯の写真は反則です(笑い)。単に、ファッションセンスが変わっただけなような気もしますが、中身の方は、オーソドックスながら本ごとに工夫をこらしているのが微笑ましいです。ある意味、同じ本を違うタイトルで出す著者の人よりスゴく誠実なのかもしれません。
読了日:04月24日 著者:南雲 吉則
ヌードの美術史 身体とエロスのアートの歴史、超整理 (BT BOOKS)ヌードの美術史 身体とエロスのアートの歴史、超整理 (BT BOOKS)
正直、美術作品を考える上で、主題がギリシャ神話なのか、聖書をモチーフにしているかと考えることと並んで、この本にある「ヌードか否か」というのも同様な、考察があるように思える。キリスト教社会でのヌードが忌避でああるとともに、欲情の対象でもあるというこの二律背反が平然と共存しているところに美術の本質があるような気がする。まだまだ印象派以降のヌードの意味するものの理解は今ひとつわからないが、美術鑑賞において非常に重要な視座を提供していると思う
読了日:04月24日 著者:宮下規久朗,藤原えりみ,谷川渥
素晴らしきテクの世界素晴らしきテクの世界
ようやく宮沢章夫さんの本が出た。しかも戯曲でもなく講義でもなく、エッセイなのが素晴らしい。世の中の森羅万象にはすべてテクがあるとでもいわんばかりの本屋で見つけた実用書をひもときつつ、時には絡み、いちゃもんをつける。かと思えば、やけに納得したり、さすがである。脱力していて、本当に書籍で笑える数少ない著者の一人だ。中でも「はじめてのマクロビオテック」と「墓地えらび墓づくり」への偏愛ともいえるこだわりは大受け
読了日:04月22日 著者:宮沢 章夫
フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるかフリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか
フリーエージェント社会のアメリカでの現状をダニエルピンクが見事な手腕で紹介している。日本だと、ノマドワーカーの高城氏か(笑)。とはいえ、アメリカに限らず、フリーランスといわれる人たちが多い職種や専門性が問われる業界などでは既に起きている現象だ。これが、日本の大多数のサラリーマンに当てはまるとはとても思えないけど、個人的にはしっくりくる話が多い。これもネットの登場やゆるやかな人間の繋がり論にも連なる議論で、ちょっと世の中の潮流がシンプルに見える気がする
読了日:04月20日 著者:ダニエル ピンク,玄田 有史
世界一しあわせな国 ブータン人の幸福論世界一しあわせな国 ブータン人の幸福論
昨今、どうも「幸せの国」と称されるブータンだけど、ホンマかいなと思いながら読み進む。まるで、3丁目の夕日のような「昭和は良かった」的なノスタルジーが感じられる。で、本当のブータンってどうよって疑問は残った
読了日:04月19日 著者:ii正明
「当事者」の時代 (光文社新書)「当事者」の時代 (光文社新書)
佐々木さんの本の中でも一番面白かった。これまで批評家的な部分がちょっと鼻についていたのが、今回は出発点である新聞記者として見た取材する側とされる側、世論や市民、大衆の存在の捉え方など多岐にわたって自身の経験から積み上げていくスタンスはわかりやすい。しかし、内容はわかりにくい。それでも今後の佐々木さんのソーシャルに対するちょっとした違和感を表明するあたりは、これまでと違い、むしろ清々しく感じられたりする。おもろ
読了日:04月19日 著者:佐々木 俊尚
「形」でわかる仏像入門「形」でわかる仏像入門
聖書を読めない民衆のために、宗教画があったように仏像もまた仏の教えそのものを体現したということに驚き。さらには、それぞれの持っている意味というものが厳然とあり、それが脈々と伝えられているということ。しかもその意味を知らなくても、仏像が表している意味のニュアンスを日本人は読み解いていけるというのも実に面白い。やっぱり仏像への興味が深まるばかりの面白い内容と企画の勝利。
読了日:04月15日 著者:西村公朝
Webマーケティング基礎講座Webマーケティング基礎講座
現在の多様化するWebにおいて、より存在感を増すための手法と変遷が綴られていて面白い。とにかくボリューム満点でおなかいっぱいになる情報量だ
読了日:04月15日 著者:村上 知紀,渥美 英紀,松田 昭穂,野口 竜司,阪田 裕里子,北村 伊弘,高見 俊介,石井 陽子
人間の闇  日本人と犯罪<猟奇殺人事件> (角川oneテーマ)人間の闇 日本人と犯罪<猟奇殺人事件> (角川oneテーマ)
これまで起きた戦後の残忍な事件にスポットを当てているのだが、残酷な現場描写とかはちょっと重かったかも。でも日本の猟奇事件の意味不明さは、この本を読んでも何ら理解できない
読了日:04月15日 著者:一橋 文哉
「センスいいね!」と言われる人の思考術「センスいいね!」と言われる人の思考術
物事の森羅万象には、なぜか「センスのいいもの」と「悪いもの」に2分されると思う。そのセンスの良さはどこにあるのか。まず、まねることやセルフブランディングなどに加え、デザインの黄金律なども紹介するなど、なんだか多岐ながらスムーズな内容で楽しめる。あんまり問題意識を持つより、さらりと読んだ方がいいかも
読了日:04月15日 著者:トミタ・ジュン
第四の消費 つながりを生み出す社会へ (朝日新書)第四の消費 つながりを生み出す社会へ (朝日新書)
消費が日清日露の時代から数えて、第4段階になっていると著者は言う。シュア志向、日本志向、地方志向、分散志向ーー。消費の飽和と購買力の低下で起きている現象を見事に料理する手腕はまたもや見事というほかない。つくづく自分もこうした消費環境の影響を受けているなとも感じるばかり
読了日:04月15日 著者:三浦 展
超<集客力>革命  人気美術館が知っているお客の呼び方 (oneテーマ21)超<集客力>革命 人気美術館が知っているお客の呼び方 (oneテーマ21)
元金沢の21世紀美術館の館長さんの本。今や兵庫県立美術館の官庁三打とか。前著でもそのアイディアマンぶりには敬服したし、21世紀美術館はアート熱を呼び起こしてくれた貴重な経験。そして、現在も絶え間なく美術館に人を呼び込もうと日夜格闘していらっしゃる。でも専門は中国の陶磁器。それでも奔走する人となりに心うたれるばかり
読了日:04月14日 著者:蓑 豊
世渡り 万の智慧袋 江戸のビジネス書が教える仕事の基本世渡り 万の智慧袋 江戸のビジネス書が教える仕事の基本
井原西鶴をビジネスの観点から読み解いた面白い視点の本。当時の商人は、幕府に期待することもなく自立していかなければならなかった。そのためには稼げばならぬ。何ともたくましく、そしてそのための商人道も説く。武士道よりも商人道。今の日本はかっこつけずにいきていけるたくましい処世術こそ必要だと思わせられた
読了日:04月13日 著者:田中 優子
アウトプットのスイッチアウトプットのスイッチ
広告業界のブランドとかシズル感ってわかるようなわからないような部分がある。この本はデザイナーの水野氏が自分の関わったプロジェクトの進め方を解説しながら、その「商品の売り上げを上げる」という命題を以下にクリアーしていくかを順を追って説明している。かなりわかりやすい。でも、まだブランドとシズル感には謎が残る。別にわからなくてもいいんだけど、この感覚をつかむ作業の通底にある「アウトプット」という定義こそが、最後のすべてを包括する概念として提示されていて、意外と本人の説明よりも福岡伸一先生との対談で気づきが多い
読了日:04月13日 著者:水野 学
おしゃべりな名画 (ベスト新書)おしゃべりな名画 (ベスト新書)
美術史家の木村さんが取り上げてきた芸術家やテーマは比較的メジャーな作品が多かった気がするが、今回は肩の力を抜いて、マイナーな作品や芸術家のモノも紹介している(素人の目線でね)。ヨルダーンスとか、フランス・ハンスとかって誰と思いつつ、やっぱりそれでも面白さを見事に紹介するのはさすがの一言。中でもフラゴールとか、絵では見たことあったが、その背景にある貴族の世界観もまた面白い
読了日:04月12日 著者:木村 泰司
小博打のススメ (新潮新書)小博打のススメ (新潮新書)
天才棋士が、これまでの経験をもとに、博打の種類と個人的な必勝法を伝授。麻雀やポーカーなどから手本引きにカジノまでいくと、ついていけないものの禁断な楽しみがこんな身近にあるのかと思ってしまう。興味はないが面白そう。博打打ちの真骨頂である
読了日:04月12日 著者:先崎 学
ウェブらしさを考える本 (丸善ライブラリー―情報研シリーズ)ウェブらしさを考える本 (丸善ライブラリー―情報研シリーズ)
何とも言えないつかみ所のないタイトル。しかしその内容はウェブの黎明期からウオッチしてきた著者が、その20年足らずの歴史をひもときながら拡張していったウエブの世界を解説していく内容。今やソーシャルも叫ばれて久しいが、それもグーグルやウイキなどの集合地とも繋がる大きなバーチャルの絵巻物と考えると実にわくわくする。そんな俯瞰した視線で見るこの本の意義は、読後にようやく気づくかもしれない
読了日:04月12日 著者:大向 一輝,池谷 瑠絵
ご家庭にあった本: 古本で見る昭和の生活ご家庭にあった本: 古本で見る昭和の生活
著者の岡崎さんの原稿はリズム感が心地よい。それだけでも短い文章を読み進めるのは快感だが、今回は比較的安く入手できる(入手しやすい訳ではなさそう)古本を紹介。この昭和っぽさというのは、どこか牧歌的でのんびりしていると感じるのは、サラリーマンのぎすぎすさや出世のための処世術などを取り上げていないからか。おそらく古本の中の昭和なのだろうが、どこかノスタルジーに満ちた古本の世界をのぞくのも楽しそうだ
読了日:04月12日 著者:岡崎 武志
遺伝子はダメなあなたを愛してる遺伝子はダメなあなたを愛してる
不思議なタイトルは、遺伝子が自由であるという著者のメッセージから導かれたものだ。昨今の人工授精や高齢出産などの動向をふまえ、生むのも生まないのも自由である。個体は一定の数が維持されている限り、その個が出産するしないは自由であるーーという思想のそこに著者の優しい目線を感じる。文章はちょっと硬いけど、ドリトル先生に憧れるその視線の低さこそ、このエッセイを読んだ後の心地よい読後感に繋がるのだなあとも思う。
読了日:04月11日 著者:福岡伸一
原発と祈り 価値観再生道場 (ダ・ヴィンチブックス)原発と祈り 価値観再生道場 (ダ・ヴィンチブックス)
内田氏と名越さんの対談と思いきや、橋口いくよさんの「原発を鎮魂する」というメーッセージが話の中心。月刊誌の連載からか、同じ内容が繰り返されるのはご愛嬌。あくまで原発に限らず、人間の叡智の及ばないものは祈るしかないと言うのは内田氏の主張とも重なる。でも不思議な本
読了日:04月11日 著者:内田樹×名越康文×橋口いくよ
この国の不都合な真実この国の不都合な真実
公安調査庁元第2部長の菅沼さんが書いたアメリカの日本骨抜きと支配の構図をこれまでの日本の政治や経済史と重ね合わせ描いた本。日本の保守層の中でも反米的なスタンスで、戦後のGHQから現在のTPPまで「日本の伝統を奪うもの」として批判。さらには、ヤクザも日本の伝統的な組織であり、アメリカが敵対視するのはいかがなものかと言っている。なんだか極端な気もするが、ある種のアメリカ陰謀論の立場に立てばわからなくもない。一方で、今のアメリカにそこまでの力があるのかいささか、検証されていないのも気になる点だ。
読了日:04月11日 著者:菅沼 光弘
動員の革命 - ソーシャルメディアは何を変えたのか (中公新書ラクレ)動員の革命 - ソーシャルメディアは何を変えたのか (中公新書ラクレ)
この本はサブカルチャーの世界で、Twitterなどのソーシャルメディアの果たしている役割を紹介している。津田さんの言説には、あまり驚きはないが、対談で登場するモーリーロバートソンの見解がオモロ。特に、ロンドン暴動をソーシャルの文脈でなく、80年代のセカンドオブサマーラヴにつなげるくだりはなかなか日本人の感覚やフィルタリングではひっかからない。ある意味、津田さん自身が媒介だから、本書のもくろみはそれだけでも正解なのかもしれない
読了日:04月11日 著者:津田 大介
転ばぬ先の転んだ後の「徒然草」の知恵転ばぬ先の転んだ後の「徒然草」の知恵
日本の3大随筆といわれる徒然草を作家の嵐山光三郎さんが解説する。「なんで嵐山さん」と思いきや、これまでに徒然草に関する著作多数だと言う。その原点は高校生で、随筆というより、吉田兼好が後二条天皇に説いた「王道」も含まれ、さらにはその後兼好の世捨て人としての美学は今も通用するという。その背後にあるのは、時代が戦乱で蒙古襲来と混乱の世の中と今を重ね合わせる。そう考えれば、単なるポジティブなニューシンキングとも一線を画すものがある
読了日:04月11日 著者:嵐山 光三郎
サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている (マイナビ新書)サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている (マイナビ新書)
サラリーマンに限らず、多かれ少なかれ組織に関わ、そして家庭を持つものなら悩むべき収入や支出、出世、組織での人間関係、プロジェクトマネジメントなどはある程度、これまでの学問のせいかで答えが出ているという。これまた、身もふたもない答えの数々だが、身もふたもないという前提で、世の中わたっていければ、それはそれでよしということなのかな。また、ここでもポジティブ心理学が出てきて、この影響力はおおきいなと思いつつ、違和感もある
読了日:04月10日 著者:西内 啓
必ず結果が出るブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える“俺メディア”の極意必ず結果が出るブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える“俺メディア”の極意
プロブロガーのノウハウを惜しげもなく公開している本。まずは、モチベーションをお金とアクセスビューに置いていることもあり、かなり実践的。しかし、先行者利益というのもあり、新参者のブロガーには難しいような気も…。ブログも徐々に描く人が減っている中でもその魅力を再認識する上では役に立つ
読了日:04月08日 著者:コグレマサト,するぷ
モノを捨てよ世界へ出ようモノを捨てよ世界へ出よう
経験に寄って得られるものは大きい。まさに旅というのは、その点ではもっとも刺激的だ。そんな旅というよりも海外での滞在を薦める本。実際のノウハウも紹介しているが、今時の若い世代にはハードルが高く感じられるのではと思う
読了日:04月08日 著者:高城 剛
儲けにつながる「会計の公式」―借金を返すと儲かるのか? (日経ビジネス人文庫)儲けにつながる「会計の公式」―借金を返すと儲かるのか? (日経ビジネス人文庫)
いわゆる貸借対照表や損益計算書の構造をわかりやすく解説した本。ちょっと、まどろっこしい所もあるが、初心者向けには非常に親切で有意義な本だ
読了日:04月08日 著者:岩谷 誠治
アートを生きるアートを生きる
森美術館の館長に寄る現代美術の解説を、彼の関わったプロジェクトから紹介している。これが本人に人となりと重なり時系列で並べてあるのが、とても興味深く感じられる。アートが血肉となって成長する。そして展覧会やビエンナーレと徐々に規模の大きさや注目度の高い展覧会を開催していくことは、こういうことかなと思う。まさに人間力が問われる仕事なのですね
読了日:04月08日 著者:南條 史生
「しがらみ」を科学する: 高校生からの社会心理学入門 (ちくまプリマー新書)「しがらみ」を科学する: 高校生からの社会心理学入門 (ちくまプリマー新書)
以前から日本には「空気を読め」という言葉がある。今では、現実の社会はもとより、インターネット上でもしかり。若い世代に一段とその傾向が強い。これって何っていうのは、山本七平の「空気の研究」があるように、日本の社会心理学の大きな問題提起だと思う。著者はここで、信頼社会と安心社会という社会構造があることを示す。日本では安心社会という社会ではなく世間というあいまいでその場の雰囲気を優先するような態度が根底にあることを指摘。信頼社会にもう一度再定義すべきと説く。日本が抱えるある種の病巣を示した意味で有意義な本
読了日:04月08日 著者:山岸 俊男
北尾吉孝の経営問答!北尾吉孝の経営問答!
SBIの北尾氏がベンチャーの創業者と対談する月刊誌の連載をまとめた本。この本を読む限り、いかにSBIがベンチャー投資に対して積極的かというのがわかるのだが、さすがに割り引いて読んだ方がいいかも(笑)。ちょっと内輪受けするのはご愛嬌だが、経営者がなかなか出にくい日本の経済状況なので積極果敢に打って出る経営者は魅力的。ただ読んでいる限り、大丈夫そうな企業も一握りなのだろうな。リーダーというのは、日本人の現在の環境だと生まれにくいなあというのが実感
読了日:04月07日 著者:北尾 吉孝
貝原益軒の養生訓貝原益軒の養生訓
江戸時代の儒学者が説いた健康に生きるための知恵をつづったものを、漫画家のジョージ秋山先生の絵で再現。分かりにくい話と思いきや、腹八分目に欲に任せた生き方を戒める内容。人間はやっぱり動物で、贅沢をすべて「消化」できるようにできていないのかと思う。情報過多の現代人もこれだけ実践すれば、随分と長生きできるはず。
読了日:04月06日 著者:ジョージ 秋山
筋トレセラピー筋トレセラピー
よくよく考えれば、トレーニングが続かないのは、体の問題ではなく心の問題だとこの本は言う。つまり、トレーニングが続くような心の持ちようとモチベーションアップと目的とした本。といっても難しいことは描いていない。今の自分の体型を変化させたいという思いを駆り立ててくれる熱いメッセージが心地よい
読了日:04月06日 著者:森 俊憲
日本の「安心」はなぜ、消えたのか 社会心理学から見た現代日本の問題点日本の「安心」はなぜ、消えたのか 社会心理学から見た現代日本の問題点
帯に、ほぼ日の糸井さんの推薦の文字に手に取る。なるほど、現在の日本社会が集団主義的な社会から、西洋の信頼社会という新しい価値観が押し寄せ、あっぷあっぷしている様が伺える。いわば、統治者の論理と、商人の論理だ。両者の社会は、両立するのではなくいずれかでしか、存立し得ない。この社会構造の知見を唱えた学者は説く。と考えれば、日本はまたかつてのような周囲からの監視とよそ者意識で、他人を信頼できない一匹狼人間ばかりの国になるべきなのか。この本で著者は問うーー。
読了日:04月05日 著者:山岸 俊男
ほんとうのニッポンに出会う旅ほんとうのニッポンに出会う旅
かつてミニコミ誌で「Re:S」という雑誌があったそうな。11号で休刊する雑誌のエッセンスをこの本に詰まっている。思いつくまま、編集チーム(というよりお友達感覚)で、田舎の街を歩く。そして、そこでの偶然の出会いを通して、日本の地方のありようを描いていく。まるで、外国人が初めて日本に来たような、異邦人の姿がここにある。おばあちゃんの世代に寂れた街。3.11を通じて見えてくる日本の景色もまたかわりつつあるだけに、06年から、震災までの若者が見た地方の心象風景も、どこか逃避的で今の時代性も垣間見える
読了日:04月03日 著者:藤本 智士

2012年4月の読書メーターまとめ詳細
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